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カワサキZX-10R/RR:SBK6連覇の絶対王者が大幅熟成でさらなる高みへ[マイナーチェンジ]
【’21 KAWASAKI Ninja ZX-10R/RR】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 203ps/13200rpm 11.7kg-m/11400rpm ■207kg(装備) シート高835mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●予想価格:240万円前後 ●予想発売時期:’21年4月頃 ※諸元は海外仕様
ジョナサン・レイ選手のライディングでスーパーバイク世界選手権6連覇を達成した「ニンジャZX-10R/RR」が、’21でモデルチェンジ。パワー特性や電子制御の向上、車体ディメンションの見直しで、さらなる高みを目指す。ユーロ5にも対応したエンジンは最高出力こそ従来と変わらぬものの、新たに空冷オイルクーラーを装備。RRでは高回転のレブリミットを1万4300→1万4700rpmへと引き上げ、パワーバンド自体も500rpm高めるなどして戦闘力の底上げがなされた。さらにライディングモード、およびクルーズコントロールも新設し電子制御面も熟成。フレームやサスも改良を受けた。極めつけはアッパー左右に内蔵型ウイングレットを装備した新外装で、空気抵抗7%減&ダウンフォース17%増を実現。ラムエア充填効率も高まったのか、加圧時にはR/RRとも従来より1psアップしている。
【ホイールベース10mmプラス】フレームは従来型をベースに、スイングアームピボット位置を1mm下げてリヤサスの作動性を向上。スイングアーム自体は8mm延長され、これにフォークオフセットを+2mmとすることでホイールベースは10mm長くなった。サスペンションも前後ともセッティングが見直されている。
【ダクトウイング】カウルには前後ともウイングダクトを装備し、空力性能が大幅に向上したニュースタイル。ヘッドライトはLEDとなり、従来の1650→1200gへと軽量になった。
【ブルートゥース対応4.3インチTFT】メーターはフルカラーTFTとなり、スマートフォンとコネクトするRIDEOLOGY機能も搭載。電子制御ではライディングモードやクルーズコントロールも追加された。
【’21 KAWASAKI Ninja ZX-10RR】レース用ホモロゲーションモデルとなるRRは世界限定500台。カムシャフトやピストン、チタンコンロッド、マルケジーニ製鍛造ホイールなど専用装備を持つ。●予想価格:調査中 ●予想発売時期:’21年4月頃
ホンダCBR1000RR−Rファイアーブレード/SP:ここまでやるか! ホンダの本気が炸裂
【’20 HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SP】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 218ps/14500rpm 11.5kg-m/12500rpm ■201kg(装備) シート高830mm 16L ■タイヤF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●価格:278万3000円
CBR900RRで”スーパースポーツ”カテゴリーを生み出したホンダが再びクラス頂点に君臨するため、車名にも”R”をひとつ追加して完全に生まれ変わらせた最強SS「CBR1000RR−Rファイアーブレード」。モトGPの技術が全身にフィードバックされ、エンジンはボア×ストロークがRC213Vと同一。新たにチタンコンロッドやセンターラムエアも採用し、218psの超絶パワーを発揮する。車体も外装にボックス型のウイングレットを採用し、強烈なダウンフォースによって高速域での安定性が飛躍的に向上した。電子デバイスもIMUを5軸から6軸に改められ、トラクションコントロールなどさらにきめ細かい制御が可能となった。「SP」はオーリンズ製の電子制御サスを前後に装備した上級版。フロントブレーキキャリパーもブレンボ製のスティレマを装備する。
【大容量ウイング】3段のボックス型ウイングレットは’17〜’18RC213Vに用いられた技術からフィードバック。4速までのフル加速を0.6秒も短縮する効果を持つ。
【5インチTFT】5インチのカラーメーターはストリートやサーキットに適したものなど様々な画面モードに対応し、バンク角を表示するモードまで用意されている。
【’20 HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE】STDはショーワ製のBPFフロントフォーク&BFRC‐liteリヤショック。フロントブレーキキャリパーにはニッシン製が装着されている。●価格:STD242万円
ヤマハYZF-R1/M:’20でブラッシュアップ
【YAMAHA YZF-R1M】カーボン外装のMはオーリンズの電子制御サスを採用。フロントサスペンションにはガスシリンダーが新設された。■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/13500rpm 11.5kgm/11500rpm ■202kg(装備) シート高860mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●価格:319万円 ※’21年2月時点の国内仕様
不等間隔爆発のクロスプレーンクランクを持ち、直4スーパースポーツの中でも独特の乗り味を誇る「YZF-R1」は、’20モデルでユーロ5に先行対応するマイナーチェンジを実施。動弁系や吸気系の改良で規制に合致しつつトルクアップを果たした。また、スロットルグリップにセンサーを内蔵するライドバイワイヤーを新採用して電子制御も熟成。外装はエッジの取れた新しいものに代わり、空力特性が5%以上アップした。上級版の「YZF-R1M」はテールカウルもカーボン製に変更。
【YAMAHA YZF-R1】STDはKYB製の機械式前後サスペンション。●価格:236万5000円 ※’21年2月時点の国内仕様
4.2インチのカラーTFTメーターを採用。設定画面では強化されたブレーキ項目が追加されている。
スズキGSX-R1000R:モトGP直系技術が光る[新色]
【’21 SUZUKI GSX-R1000R】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 197ps/13200rpm 11.9kg-m/10800rpm ■203kg(装備) シート高825mm 16L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●価格:215万6000円 ※写真は100周年記念カラー
可変バルブタイミングのSR-VVTやフィンガーフォロワーロッカーアームなど、’20モトGPを制したGSX-RRの技術がふんだんに注ぎ込まれたスズキ渾身の作「GSX-R1000」。国内仕様では6軸IMUによるコーナリングABSやトラクションコントロール制御を可能とした上級版の「R」のみがラインナップされており、ETC2.0車載器が標準装備される。’21年の車体色はブルーとブラックの2色。このほかスズキ100周年記念カラーもSTDと同価格でラインナップされている。
反転液晶を使用したフルデジタルメーター。残量が分かりやすいバー式燃料計も備えている。
カワサキ ニンジャH2カーボン/H2R:驚異のスーパーチャージドマシンは’21でいよいよファイナル
【’21 KAWASAKI Ninja H2 CARBON】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ+スーパーチャージャー 998cc 231ps/11500rpm 14.4kg-m/11000rpm ■238kg(装備) シート高825mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ●価格:363万円
2輪市販車で世界初のスーパーチャージャーを搭載したモンスターマシン「ニンジャH2」。そのスーパーチャージャーは川崎重工のガスタービン部門の協力を得て作り出された完全自社製だ。過給によりどの回転域からも強烈に加速する圧倒的なパワーを発揮。その最大出力は度々の熟成を重ね、現行型では231psに到達した。これを支える車体もフロントサスペンションにはKYBのAOS-IIレーシングタイプ、リヤサスにはオーリンズTTX36、フロントブレーキにはブレンボ・スティレマと、妥協を許さぬ装備を誇る。川崎重工航空宇宙部門の協力で空力を極限まで追求したカウルはカーボン製で、表面には小キズを自己修復する機能を持つハイリーデュラブルペイントが施されている。’21モデルは’20からの継続。ユーロ5には対応しておらず、’22年以降の国内導入は予定なしとアナウンスされている。
【スーパーチャージャー過給の231ps】川崎重工のガスタービン/機械/航空宇宙の各カンパニーから技術協力を受けたスーパーチャージャー装備のエンジンは231psを発揮。
【超ド級コックピット】アナログ式タコメーターに組み合わされた液晶パネルは、4種類の表示モードに切り替えが可能。また、スマートフォンとブルートゥースで接続する機能も持っている。
【’21 KAWASAKI Ninja H2R】231psのSTDも強烈だが、実はポテンシャル的にはまだまだ余裕が。サーキット専用のH2Rでは310psという途方もない馬力を叩き出す。トルコの橋を利用した最高速チャレンジでは、わずか8秒で300km/hに到達した。●価格:605万円
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