ホンダ2021年新車バイクラインナップ〈大型アドベンチャークラス〉NC750X etc.


●文:ヤングマシン編集部 ●情報提供:ホンダ ※’21年3月6日更新

2021新車バイクラインナップ>日本車>大型アドベンチャー

NC750X/DCT:電子制御スロットル採用とともに7kgのシェイプアップ[モデルチェンジ]

【’21 HONDA NC750X/DCT】■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 745cc 58.5ps/6750rpm 7.0kg-m/4750rpm ■224kg(装備) シート高800mm 14.L ■タイヤF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:[MT]92万4000円 [DCT]99万円 ※諸元はDCT

ユーロ5への対応を主眼に、バルブタイミングと吸気効率を改善したことで再考回転数が引き上げられ、ピークパワーも4ps上乗せでのアップデートとなった「NC750X」。最大のトピックスは、電子制御スロットル採用により”スポーツ/スタンダード/レイン/ユーザー”の4つのライディングモードが追加されたことだ。このモード切り替えでは、スロットルレスポンスがHSTC(トラクションコントロール)とも連動するほか、DCTモデルはシフトスケジュールも変更される。一方の車体に目を向けると、軽量化されたエンジンに加え、フレームも再設計されたことにより、トータルで7kgも軽くなった。ラゲッジスペースの1L拡大(=23L)など、細部のブラッシュアップにもぬかりはない。

【電子制御スロットル化+進化型DCT】ヨーロッパでの選択率は50%を超えるというAT機構のDCTは、トラクションコントロールと連動で4種類のモードが選択可能に。

【3段ライト+DRL】3段に配置された5灯LEDを採用。’21モデルからフルLED化され、ウインカーにはオートキャンセル&急制動時に点滅するESS機能も追加。

【新タイプのLCD】フルカラーLCDディスプレイを採用し、より多機能化。出力/トラクションコントロール/エンジンブレーキなどの設定状況も表示される。

スイッチも多機能化が進んだ。

シート高は800mmのまま。フロントストロークは153.5→120mm、リヤストロークは150→120mmへ。

【メットイン容量を拡大】特徴的なラゲッジスペースの容量が1L増えて23Lに。バイザー付きのアドベンチャータイプのフルフェイスが収納可能になった。

【カラーバリエーション】グランプリレッド/パールグレアホワイト/マットバリスティックブラックメタリック」の3色展開。車体色はSTD/DCT仕様とも共通だ。※写真はDCT

【機能パーツも豊富だ】初代から続く、3ラゲッジシステムやサイドプロテクターバーなどのアドベンなアクセサリーも継続。USB給電はタイプCを採用。

CRF1100Lアフリカツインシリーズ:欧州ではSTDに待望のトリコロールが登場[新色]

【HONDA CRF1100L AFRICA TWIN】■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 1082cc 102ps/7500rpm 10.7kg-m/6250rpm ■226kg(装備) シート高810-830mm 18L ■タイヤF=90/90-21 R=150-70R18 ●価格:[MT]161万7000円 ※’21年3月時点の国内仕様 ※写真は’21欧州仕様

21インチサイズのワイヤースポークホイールに前後長の短い270度パラツインを組み合わせ、“きちんとオフロードを走れる性能”を持たされた「アフリカツイン」シリーズ。’20年にユーロ5への対応を含む大刷新を行なったばかりとあり、欧州で発表された’21モデルはカラーチェンジのみで技術的な部分変化はなし。スタンダードには伝統色のトリコロールが追加されることになった。気になるのは同じくアップルカープレイ(iPhone用)機能を搭載したゴールドウイングがアンドロイドオート(android用)に対応したため、アフリカツインもいずれ対応すると思われる。その場合は、PC環境とUSBメモリがあれば現行モデルもアップデートが可能とのこと。また’21年モデルが日本国内に導入される際に、’20年同様にロングストローク仕様の<s>が限定発売されるかどうかは、現在のところ不明だ。

【タッチパネル対応】タッチパネルを採用するフルカラー6.5インチディスプレイは、アップルカープレイを使えば、グーグルマップなどのナビ画面を表示可能。

【カラーバリエーション】欧州STDは、グランプリレッドとマットバリスティックブラックが継続色。ただし現在、日本国内へ導入されているカラーはグランプリレッドのみ。

【HONDA CRF1100L AFRICA TWIN ADVENTURE SPORT】一般的なフルアジャスタブルサスペンションを採用するこのモデルは、フロントフォークのアウターチューブが銀色。ESはブロンズ色を採用している。●価格:180万4000円~ ※’21年3月時点の国内仕様

【HONDA CRF1100L AFRICA TWIN ADVENTURE SPORT ES】アドベンチャースポーツのみに設定されるESは、電子制御サスのSHOWA EERAを搭載。走行状況に応じて減衰力をリアルタイムでコントロール。フロントフォークのアウターチューブはブロンズ色。●価格:194万7000円~ ※’21年3月時点の国内仕様

VFR800X:国産唯一のV4アドベンチャー

【HONDA VFR800X】■水冷4ストV型4気筒DOHC4バルブ 781cc 107ps 7.9kg-m ■246kg(装備) シート高815-835mm 20L ●価格:150万5400円 ’21年2月時点の国内仕様

VFR800Fのアルミツインチューブ、プロアームなどはそのままに、専用キャスター&トレールでオフテイストを強める“クロスオーバー”化が行れた「VFR800X」。そのキャラクターはカワサキ ヴェルシス1000と同じくロード寄り。VFR800Fの生産終了に伴い、カタログ落ちも時間の問題か?


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