2021新車バイクラインナップ〈日本車大型スクータークラス〉X-ADV/TMAX etc.

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ホンダ X-ADV:出力アップに加えフレームも再設計[モデルチェンジ]

よりシャープでスリムなスタイリングになったのはもちろんだが、エンジン、フレームにまで手を入れるブラッシュアップを敢行した「X-ADV」。最大の目玉は、今回から電スロが投入され、”スタンダード/スポーツ/レイン/グラベル”の4種類モードに加え、出力/エンジンブレーキ/トラクションコントロールが自由に設定できる”ユーザー”の5種類のモードが選択可能になったこと。ちなみにテールスライドコントロールに便利なGスイッチは”グラベル”へと統合。DCTのシフトパターンも5種類から選べるようになった。車体に関してはキャスター&トレールに変更はないものの、フレームで1kg軽量化が行れ、車体全体では約2kgのシェイプアップ。将来的にはアフリカツインやCRFシリーズで定着しつつある長脚の<s>仕様も期待したいところだ。

【’21 HONDA X-ADV】■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 745cc 58ps/6750rpm 7.0kg-m/4750rpm ■236kg(装備) シート高790mm 13L ■タイヤF=120/70R17 R=160/60R15 ●価格:132万円 ●発売日:’21年3月25日

【電スロ化でパワーUP】4psアップした58psを6750rpmで発揮。ギヤ比を再設定し1~3速はショート化してパンチをアップ。逆に4~6速は燃費のためにロング化。

【スクーターは姿だけ】アフリカツインと同形状のテーパーハンドルを引っさげ’17年に登場したX-ADV。’18年のトラクションコントロール装備に加え、今回は電子制御スロットルを得たことで、さらにそのSUV具合に磨きがかかった。

【ボイスコントロール対応カラーTFT】5インチTFTディスプレイは無線接続でスマートフォンとリンク。バイク側から音声(要インカム)やスイッチボックスからの操作が可能に。

【防風性&調整域UP】5段階調整できるスクリーンも新形状に。パーキングブレーキがハンドル右へと移設され、新たにグローブボックスも新設。

【強烈複眼+DRL】内側と外側の区別がないシームレスデザインはそのままにスリム化。LEDヘッドライトには、細目のデイタイムランニングライトも採用。

【フルフェイスOK】フレーム再設計で足着き性を向上させるとともに、シート下が1L拡大して22Lに。USBタイプCの充電コネクタも装備。

【スマートキー仕様】スマートキーを継続採用。イグニッション操作はもとより、給油口解錠やハンドルロック、加えてOPのトップボックスの解/施錠が可能。

カラーバリエーションはパールディープマッドグレーとグラファイトブラックの2色。

【オプションでSUV感UP】38/50Lトップボックスに、左右それぞれ33/26Lのパニアと旅性能を高めるオプションも充実。

ホンダ フォルツァ750:日本車最大スクーターも国内導入は微妙?[新型]

エンジン、フレームなどの基本構成はX-ADVを踏襲し、スクーターライクなアーバンデザインが与えられた、「フォルツァ750」というブランニューモデル。だが、ひと昔前を知るライダーからすれば、’12年登場のインテグラを連想するだろう。インテグラは、NC700の3兄弟として生まれたものの、後のアドベンチャーブームの立役者となったNC700Xとは違いセールス面は苦戦。スクータースタイルなのに、他の兄弟モデルよりも少ないラゲッジスペースが利便性で劣るなどの弱点もあった。しかしこの「フォルツァ750」は、ヘルメットがきちんと収納できる22Lのシート下スペースを確保しており、装備類もアップデート。ただ、いまのところ国内導入の声は聞こえてこない。

【’21 HONDA FORZA 750】■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 745cc 58.5ps/6750rpm 7.0kg-m/4750rpm ■235kg(装備) シート高790mm 13.2L ■タイヤF=120/70R17 R=160/60R15 ●国内導入予定なし? ※諸元は海外仕様

【パワーアップ】X-ADVとは制御が異なり、ライディングモードは4種類。DCTのシフトタイミングは4種類から選ぶことが可能。

【大径ディスク】タイヤサイズも120mmストロークもX-ADVと共通だが、ブレーキディスクは14mm外径が大きいφ310mm。

【5インチフルカラー】5インチTFTメーターはX-ADVと同じだが、デザインを5種類から選択可能。ホンダスマートフォンボイスコントロールも装備。

【大胆DRL】フルLED照明でフォルツァらしい2眼の吊り目。ボディーマウントのミラーはシリーズ共通だが、ウインカーは埋め込みタイプを採用。

【USB電源もある】シート下スペースは22Lでヘルメットも収納可能で、背面に給電のためのUSBタイプCを装備。

【カラーバリエーション】欧州は4色展開だ。

X-ADVと同様、オプションも豊富。38Lトップボックス、26/33Lパニアケースなどに加え、ディフレクター類やレッグカバーなども用意される。

ヤマハ TMAX560/テックマックス:スポーツスクーターの王者はブラッシュアップ済み[新色]

’20年5月に、ユーロ5への対応とともに561ccへと排気量アップしたTMAX。アルミフレームにスイングアームを組み合わせた車体構成、360度クランクの並列2気筒でありながらバランサーとしての第3のピストンを備えるエンジンなどなど。その走りに徹した様式は国内外のスポーツ系スクーターに影響を与え続けている。上級仕様の「テックマックス」には、クルーズコントロール/電動スクリーン/プリロード&伸側減衰力調整機能付きのリヤショックなどを追加装備する。’21モデルではテックマックスに新色パステルダークグレーが追加される。

【’21 YAMAHA TMAX560/TECH MAX ABS】■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 561cc 48ps 5.7.kg-m ■220kg シート高800mm 15L ●価格:[STD]127万6000円 [TECH MAX]141万9000円 ●発売日:’21年4月26日

【2連アナログ+TFT】左右の指針式メーターの間に3.5インチTFTメーターを装備。モノクロだが燃費などの情報に加え、トラクションコントロールの設定状況などを表示。

テックマックスの継続色・マットダークグレーメタリックA(マットグリーニッシュグレー)。

STDのマットブルーイッシュグレーメタリック3(マットグレー)も継続。


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