ここでしか知ることのできない、”世界のHARADA”の現在

連載:世界GP王者・原田哲也のバイクトーク【独占Webコラム】

  • 2019/1/15

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也氏。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰り広げた。’02年に現役を引退し、今はツーリングやオフロードラン、ホビーレースなど幅広くバイクを楽しんでいる。そんな原田氏が[WEBヤングマシン]に登場! ’99年以来となる連載は、バイクやレースに関するあれこれを大いに語るWEBコラムだ。「世界のHARADA」の現在は、唯一ここでしか読めない!

MICHELIN

Vol.11 「シビアな世界に入り込まないために」

茂原ツインサーキットで行っている「原田哲也ライディングレッスン」で心がけているのは、人それぞれのスキルに合ったアドバイスをすること、そしてもうひとつ、楽しんでいただくことです。僕のレッスンはだいたい3月から始まり、8月は暑いからお休み、9~11月にまた開催し、12月以降は寒いからお休みです。そして申し訳ないのですが、雨天中止とさせてもらっています。寒い時、暑い時、そして雨が降っている時にバイクに乗っても、つらいばかりで実になりません。

Vol.10 「コーナリングは頑張るほどに遅くなる」

5月17日、千葉県の茂原ツインサーキットで「原田哲也ライディングレッスン」を行いました。このレッスン、実は一昨年に始めたもので、もう6回目ぐらいになります。せっかくバイクにたくさん乗ってきたので、「自分の経験をお伝えできたら」「バイク業界に少しでも恩返しできたら」という思いから始めました。講師は、僕ひとり(笑)。本当にこぢんまりとしたレッスンなので、特に告知もしていません。

Vol.9 「普通のライダーでもMotoGPライダーでも、基本は同じです」

アメリカズGPでは23歳のアレックス・リンス(チームスズキエクスター)が勝ちましたね。スペインGPでは20歳のファビオ・クアルタラロ(ペトロナスヤマハSRT)がポールポジションを獲るし、レース後のテストではトップタイムだし、若手が元気なのはレース界にとってすごくいいことだと思います。若手が活躍してくれると、単純に面白いですしね。

Vol.8 「心からバイクを楽しむ、今はそれができる」

ついに夢が叶いました! 人生初の林道ツーリング、しかも社長──SP忠男の鈴木忠男さん──と一緒です。僕はCRF250ラリー、社長はセロー、そして仲間たちもそれぞれのバイクで房総の林道をトコトコ走りました。いや~、最高に楽しかった! 子供の頃や現役時代に少しだけモトクロスをしたことがありますが、汚れるのがキライで敬遠していたオフロード。最近でもやっぱり汚れるのはイヤですが(笑)、それ以上にオフロードを走るのが楽しくて仕方ありません。

Vol.7 「走り出したら止まりたくない派です」

昨年10月に買ったセロー250。忙しくてなかなか乗る機会がありませんでしたが、先日ようやくナラシがてら房総お花見ソロツーリングに行って来ました。ひとりなので気ままなものです。僕は走り出したら止まりたくない派なので、止まったのは市原PAでトイレに寄ったのとコンビニでパンを買った時ぐらい。のんびりとことこ走り続けました。ツーリングと言っても完全ノープラン。気の向くままに行きたい方に行くだけで、どこに着くかは自分でも分かりません(笑)。

Vol.6 「レースのタイヤ選びと、趣味のタイヤ選び」

セローのアンダーガードが届きました! が、実家に取り付けに行ったつもりが、母親と話し込んでしまって断念……。昨年10月に買ったセロー、まだ50kmぐらいしか走ってないんですよ。今年は林道を走りたいんですが、こう見えて結構忙しくて、なかなか時間が取れないんですよねぇ……。昔はオフロードがあまり好きじゃありませんでした。汚れるから(笑)。それがセローで林道を走ろうとしてるっていうのは、年を取って汚れが気にならなくなってきたのと(笑)、忙しくなってきたから。サーキットでも遊びたいんですが、サーキットの走行可能日になかなか自分の日程を合わせられないんです。

Vol.5 「日本人ライダーが世界で活躍するためには……」

モトGP、ついに開幕しましたね! 第1戦カタールGPでは、モト3クラスで鳥羽海渡選手が日本人として同クラス初優勝を果たしました!! GP最小排気量での日本人優勝としては、’07年の小山知良くん以来。これは快挙だと思います。鳥羽くんのエンジンはちょっと速かったようで、自信を持って走っていましたね。「最終コーナーを2番手で立ち上がれば勝てる!」と冷静に戦局を判断していました。これで他の日本人ライダーたちにも火が点くんじゃないかな。なんだかんだ言って日本人同士のライバル心はありますから、ひとりが勝ってくれると「アイツがイケたなら、オレもできる!」と勢いに乗るはずです。

Vol.4「タイムアタックがもたらすもの」

マレーシア・セパンサーキットとカタール・ロザイルサーキットで行われた今年のモトGP開幕前公式テスト。調子を上げてきたように見えるヤマハ、ライダーのフィジカルコンディションが気になるホンダ、いろんな新技術をどんどん投入してくるドゥカティと見所はたくさんありますが、今年は特に新人たちの勢いの良さが目立ちますね! フランチェスコ・バニャイヤ、ファビオ・クアルタラロ、ジョアン・ミル、そしてミゲール・オリベイラ……。新人たちは1発のタイムアタックにもかなり気合いが入っています。みんな自分がどれぐらいイケるか試したくて仕方ないんでしょうね。

Vol.3「『オレがオレが!』に立ち向かうために必要だったこと」

外国人ライダーたちと接していて感じるのは、とにかくワイルドだってことです。大ざっぱというか豪快というか、細かいことは気にしない。まだ僕が全日本ライダーだった頃、初めて世界グランプリを視察した時、コーナー立ち上がりでアウト側にある縁石のさらに外側を走るマックス・ビアッジを見て、ドギモを抜かれたことをよく覚えています。「これは敵わないぞ」と。でも、その時に「こんな世界があったのか!」と逆に燃えて、グランプリで戦いたいと思うようになったんですけどね(笑)。

Vol.2「カピロッシよりも8km/h速かった理由」

前回、’98年最終戦で起きたロリス・カピロッシとの出来事について書きましたが、書いてるうちに思い出しました。そもそも’97~’98年はマシンが非常によく壊れたシーズンだったことを。レースで「たられば」を言っても仕方ないけど、ランキング3位だった両シーズン、マシンが壊れなければどっちも僕がチャンピオンを獲っていたはずです。まさに「たられば」ですが(笑)。

Vol.1「カピロッシ? 今じゃ親友だよ」

年始のパーティーはずいぶん飲んだなぁ……。生きてきた中でも1番楽しいパーティーだったかもしれません。誰と一緒だったかって? 1998年に世界GP250ccクラスでチャンピオンを獲得した、ロリス・カピロッシです。ロリスは踊りまくるわヅラをかぶるわ、本当に楽しいヤツです。……なぁんて話をすると、以前からGPを観ていた方には「ええーっ!?」と本気で驚かれます。僕とロリスとの間では、日本人GPファンの方にとっては衝撃の出来事がありましたからね。

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原田哲也

原田哲也

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1993年ロードレース世界選手権(WGP)250の世界チャンピオン。1992年に全日本で同クラスのチャンピオンを獲得し、翌年に初挑戦のWGP250で戴冠した。現役当時のニックネームは「クールデビル」。'02年に現役を引退し、現在はツーリングやオフロードラン、ホビーレースなど幅広くバイクを楽しんでいる。