ここでしか知ることのできない、”世界のHARADA”の現在

連載:世界GP王者・原田哲也のバイクトーク【独占Webコラム】

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也氏。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰り広げた。’02年に現役を引退し、今はツーリングやオフロードラン、ホビーレースなど幅広くバイクを楽しんでいる。そんな原田氏が[WEBヤングマシン]に登場! ’99年以来となる連載は、バイクやレースに関するあれこれを大いに語るWEBコラムだ。「世界のHARADA」の現在は、唯一ここでしか読めない!

ミシュラン パワーGP2
目次

Vol.94「僕は公道でスピードを出すのが本当に怖い」

バイクに乗るにあたって、テクニックを磨くことはとても大事です。走りの引き出しは多ければ多いほど、危険回避の可能性も高まりますからね。でも、公道を安全に走るためにもっとも重要なのは、とにかくスピードを出しすぎないこと。これに尽きます。公道ライダーの走りを見ていると、スピードを出している人がとにかく多い。今のバイクは高性能なので、スピードを出したくなる気持ちは理解できます。何しろ僕自身、300km/h以上の世界でレースをしていた人間ですしね……。

Vol.93「レーシングライダーの1秒は、一般の人の1秒より長い?」

あまり細かい話をするとネタバレになってしますので、少しだけ(笑)。僕のブレーキングは、皆さんよりかなり早い段階でかけ始め、なおかつ、最初からかなり強くかけています。擬音にすると、まさに「バーン!」(笑)。でも本当に「バーン!」では、フロントから足元をすくわれてしまいます。自分ではあまり意識していませんが、最初から強くブレーキをかける中でも、短時間で微妙にコントロールをしているんだと思います。

Vol.92「最終戦にふさわしいドラマ満載のバレンシアGP」

タイヤが十分に温まっておらず、コースコンディションやライバルの動向もよく分からないオープニングラップは、レース中でもっともリスクの高い時間帯です。でもクアルタラロは、そこに懸けるしかない。今シーズンのクアルタラロは、オープニングラップでオーバーランしたり、アタックに失敗したりするシーンが多く見られましたが、彼にはそうするしか勝つ手立てがありませんでした。最終戦でもリスクを取って、1周目から持てる力を出し切っていましたね。

Vol.91「全員が『オレが1番!』と思っている中で勝つためにはクールじゃいられない」

第19戦マレーシアGP・Moto2クラスを観戦していた日本のレースファンの皆さんは、最終ラップに思わず声を挙げたのではないでしょうか? 僕もそのひとり。本当に「あーっ!」と叫んでしまいました。2番手を走っていた小椋藍くんがトップのトニー・アルボリーノに仕掛けて、転倒してしまったあのシーンです。

Vol.90「バニャイアを抜かなかったザルコの状況判断」

多くのライダーが怖くてスピードを落としすぎる中、オリベイラやミラーは最初のうちからいいペースをつかんでいました。レインコンディションでは、基本的にサスペンションがよく動く柔らかめのセッティングにします。そのフィーリングが合っているのでしょう。「怖がりじゃないライダーが、雨に強いライダー」という見方もありますが、路面が乾いていようが濡れていようが多少怖かろうが、とにかく速く走りたいのがレーシングライダーの性。精神的なことより、セッティングの影響の方がはるかに大きいかな、と僕は思います。

Vol.89「母国GPでの優勝は特別なうれしさがある」

トップを走っていたロペスを抜くタイミングも見事に計っていましたので、もしかしたら序盤はタイヤを温存していたのかもしれませんね。いつもはクールな藍くんですが、さすがに喜びを爆発させていて、こちらも胸が熱くなりました。僕も鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎ(当時)での優勝経験がありますが、母国GPはやっぱり特別、うれしいものです。Moto3で3位表彰台だった佐々木歩夢くんも、相当勝ちたかったでしょうね……。

Vol.88「MotoGPマシンと全日本のマシンは別物……じゃない時代もあった」

正直、シーズン開幕戦や第2戦ぐらいまでなら、一樹くんももう少しいいところを走れたんじゃないかと思います。それぐらい、シーズン序盤戦と終盤戦では各ライダーの仕上がり度合いが違うんです。そういう意味では「ちょっとかわいそうなタイミングだったかな」と思いますが、逆にチャンピオン争いにガチで取り組むトップライダーたちのガチ走りを間近で見られたわけですから、一樹くんも得たものが多かったのではないでしょうか。

Vol.87「モト3、モト2で日本人が勝利! チャンピオン獲得に必要なのは……」

Moto3は佐々木歩夢くんが優勝し、鈴木竜生くんが2位となりました! 2001年日本GP以来、21年ぶりの日本人1-2フィニッシュという快挙。ふたりには心から拍手を送りたいと思います。……が、21年ぶりっていうのも、ちょっと久しぶりすぎですよね……。それはさておき、歩夢くんは本当に力強いレースでした。ロングラップペナルティ(LLP)を2回消化し、いったんは21番手まで落ちてからの優勝ですから、ちょっとあり得ないほどの展開ですよね。

Vol.86「鈴鹿8耐、ほんとうにお疲れさま!」

ライダーがコースに出てしまえば、僕たちにできることはありません。チームの役割は、「ライダーの気持ちをいかに乗せるか」に尽きると思います。チーム内の雰囲気は、ライダーのモチベーションを高めるためにもっとも大事なこと。これは僕自身も世界グランプリで体験してきました。レースはひとりではできません。みんなの支えがあって初めて力を発揮できる、チームスポーツなんです。

Vol.85「鈴鹿8耐に、チーム監督として参戦します」

MotoGPが企業にとって本当に魅力的な存在なら、撤退もなかったはず。世界的に温暖化対策が進められ、ガソリンエンジンからEVへとシフトしようとしている今、MotoGPも次の手を考えないといけないのかもしれません。MotoEはそのひとつの戦略でしょう。来年からはドゥカティのワンメイクになり、話題を集めていますが、僕は二輪メーカー以外の参入をもっと促してもいいんじゃないか、と個人的には思っています。

Vol.84「自分の行くべき場所が見えていた」

クアルタラロは去年のチャンピオンで、今年も王座にもっとも近い男です。特にここ数戦は作戦通りにスタートで飛び出し、そのまま逃げ切る楽勝に見えるレースを繰り広げました。オランダGPでの転倒は、「そんなトップライダーにしては、あり得ないミス」と思えたかもしれません。でも、逆です。

Vol.83「スポーツはショービジネスなのか」

「レースはショービジネス」というと、抵抗感を持つ方もいらっしゃると思います。でも、MotoGPもプロスポーツである限り、お客さんを喜ばせて、お客さんに観てもらうことが大前提です。MotoGPはドルナがプロモーターになってから、プロモーションや映像コンテンツの提供に非常に熱心に取り組んできました。

Vol.82「“ペナルティなし”の裁定には疑問」

今季2勝目を挙げたカタルニアGPも見事な勝ちパターンでしたが、僕が注目したのはバニャイアを追い詰めた前戦イタリアGPです。バニャイアの先行を許してしまった以上、クアルタラロが勝つのは非常に難しい展開でしたが、最後の最後まで追撃の手をゆるめませんでした。そうやってバニャイアにプレッシャーをかけ続け、ミスを誘う戦略ですね。

Vol.81「ライバルの存在が未知の領域へと連れて行ってくれる」

レーシングライダーがステップアップするためにはいくつかの要素が必要ですが、ことライディング面に関して言えば、ライバルの存在は絶対に欠かせません。強力なライバルがいるからこそ、「アイツには絶対負けたくない!」という熱意を持ち、それが速さや強さになっていきます。ひとりで走っていたらとてもじゃないけど想像ができない領域まで、ライバルは連れて行ってくれるんです。

Vol.80「スタートから数百メートルの攻防で勝敗は決していた」

レースウィークを通していいペースを維持していたのは、クアルタラロの方だったんです。FP4までの各セッションのタイム動向をチェックしましたが、クアルタラロがもっとも早く、安定していた。バニャイアはポールポジションこそ獲得したものの、安定性ではクアルタラロに届いていませんでした。

Vol.79「クアルタラロのスキルは頭ひとつ抜けているけれど……」

逆にヤマハは、ポルトガルで勝ちはしましたが、ポルティマオはジェットコースターのようにアップダウンがあるかなり特殊なサーキット。クアルタラロのスキルが頭ひとつ抜けていることは確認できましたし、結果だけ見れば独走ですが、実はかなりリスキーなレースだったと思います。

Vol.78「加賀山就臣が全日本ロードレースを変えた」

その一方で、加賀山就臣(かがやま ゆきお)が引退という寂しいニュースも。就臣はケガの多いライダーで、一度など選手生命が危ぶまれるどころか、生命の危機にさらされるような事態もありました。今もあちこち痛みは残っているはずですが、それでもちゃんとバイクに乗れる体で引退できたのは、本当によかったと思います。

Vol.77「スタート直前までジタバタする、それがライダーです」

僕は現役時代「クールデビル」なんて呼ばれていましたから、もしかしたらレースへの取り組みもクールだったと思われているかもしれません。とんでもない! スタートのギリギリ直前までジタバタジタバタしていたんですよ。なんなら予選がブッチギリのトップだったしてもまったく同じで、ジタバタジタバタ。だって、相手がもっとセッティングを煮詰めていたら負けてしまいますからね。

Vol.76「ファクトリーチームだからこそのリタイアとは?」

昔はシーズンオフテストが多く、ある程度しっかりと機能確認できましたが、今はテスト回数自体が減っています。するとレースウィークの限られた時間の中でもテストを進めて行かなければならなくなり、現場の負荷はかなり高まっていると思います。その点、サテライトチームはレースに集中できるのが有利ですよね。これが、ドゥカティのサテライトチーム、グレシーニ・レーシング・MotoGPのエネア・バスティアニーニの初優勝にもつながっています。

Vol.75「本物になれば、周囲が放っておかないものです」

僕が現役だったら、コース清掃のために走るなんてことはしなかったと思います。そんな状況で走っても何のプラスにもならないし、無駄にリスクを負う必要もないからです。初開催のサーキットなので、「少しでも多く走ることでコースレイアウトを覚えたい」という考え方もあるでしょうが、僕は初めてのコースでもすぐに自分にとって最良の走り方を見つけることができるタイプなんです。

Vol.74「おじさんになった証拠でしょうか?」

1回のテストではまだ分からないことだらけですが、ちょっと気がかりなのはトップスピードが伸びないヤマハです。最高速は計測ポイントやライディングスタイルによって誤差が出やすいもの。それにしても、ファビオ・クアルタラロの最高速327.2km/hは、最速のドゥカティに比べて約8km/h低く、見逃せない差になっています。

Vol.73「メカニック/エンジニアとの信頼関係がなければ」

アプリリアでは、チーフメカニックが絶対的。チーフメカニックとライダーが話している時にメカニックが口を出すことは一切ないし、チーフメカニックが指示を出す前にメカニックが作業することもありませんでした。指示があったら、指示通りに作業する。指揮系統はものすごく明確で、徹底していましたね。これは今のGPチームも同じじゃないかと思います。

Vol.72「トレーニングの考え方に正解はないけれど……」

’21年までMotoGPを走っていたダニロ・ペトルッチが、ダカールラリー2022で大活躍を見せましたね。ステージ2をリタイヤしてしまい、総合順位での上位進出は難しい情勢のペトルッチですが、ステージ5ではなんと2番手でフィニッシュ。トップのライダーがペナルティを受けたことで、まさかのステージ優勝となりました。MotoGPで優勝し、ダカールラリーでステージ優勝を果たすとは、本当にすごい!

Vol.71「2021年の個人的10大ニュース」

第1位:ロッシ引退……これはもう二輪レース界の、いや、モータースポーツ界の、いや、スポーツ界全体にとってのビッグニュースでしたね。僕も大きな衝撃を受けましたし、寂しい思いもあります。体力的にも精神的にも苛酷なグランプリ最高峰クラスで、42歳まで戦い続けたなんて、本当に信じられない。かつては僕のチームメイトだったこともある「よくしゃべるイタリアの少年」の彼が、偉大なチャンピオンになり、僕が引退した後も20年近く走り続けたなんて……。

Vol.70「僕がレーシングスクールをやらない理由」

バイク業界は今、いい波に乗っていますよね。密を避けられる移動手段として注目を集めたのをきっかけに、今まで「乗ってみたかったけどチャンスがなかった」という人たちがたくさんバイクに乗り始めています。コロナ禍で時間ができたことが、思わぬプラスに働いているようです。外食や旅行ができなくなって余ったお金で、バイク趣味を楽しもう、という人も多いみたいです。

Vol.69「バイクファン以外をも引き込むパワー」

ロッシの存在は、本当に大きかった。彼がMotoGPを変えたと言ってもいいのではないでしょうか。僕の現役時代、グランプリは今ほど大きな規模ではありませんでした。2輪レースの世界最高峰ではありましたが、それほどメジャーではなかったのは確かだと思います。パドックの雰囲気もまだまだ牧歌的で、良くも悪くも「2輪レース」の域を出ていませんでした。

Vol.68「現役最後のロッシ、そして来年は……」

レースにはシリアスなものもあって、そこでは上をめざすレーシングライダーたちが全力を尽くしています。僕もかつてはそういうレースをしてきましたから、その素晴らしさも理解しています。でも、いろんなレースがあっていいと思うんですよね。僕は今は「楽しむためのイベントレース」にしか出ていませんが、気の合う仲間たちとサーキットで過ごすと、すごく心が満たされるんです。

Vol.67「忖度なんか1度でもしてしまったら、もう次はない」

バニャイアが転倒したのは、右、左と切り返すコーナーです。最初の右でスロットルを開け、次の左へと切り返した瞬間にスロットルを戻すんですが、一瞬、荷重がかからなくなるポイントなんです。ただ、決して無理な走りをしていたわけではないので、何が起きたのか……。もしかしたらフロントにハードタイヤを選んだことが要因かもしれませんが、本当のところは分かりません。レースをしていると、たまにそういう転倒に見舞われることもあるんです。

Vol.66「すぐに“世界一”と言い張るノリックでした」

一方で、タイトル争いとは離れたところでレースをしていても、何だか魅力的なライダーっていますよね。10月7日が命日だったノリック──阿部典史さんもそんなライダーのひとりだったと思います。ノリックとは、彼が’95年に世界GPにフル参戦を始めた時からの付き合いでした。5歳年下で、「原田さん、原田さん」と何かと人なつっこく話しかけてくるので(笑)、自然と仲良くなりました。

Vol.65「僕がチーム運営側なら、若手の可能性に懸けてみたい」

アラゴンGPは、アラゴン・モーターランドを得意とするマルク・マルケスとの一騎打ちになりましたね。ポールポジションからスタートし、トップを快走し続けていたバニャイアに、マルケスが迫ります。残り3周のバトルは見応えたっぷりでエキサイティングでしたが、内容をじっくり見てみると、初優勝が懸かっていたとは思えないほどのバニャイアの冷静さが光ります。

Vol.64「アプリリアの表彰台獲得には特別な思いがある」

熱いバトルでしたが、エスパルガロ兄は冷静でした。いったんミラーに抜かれましたが、瞬時にクロスラインで抜き返すことを考えていたのでしょう。抜かれても無理をせず、狙い通りに抜き返しましたね。表彰台に立つ時、そして勝つ時って、意外と冷静なものなんです。バトルを繰り広げながら、エスパルガロ兄の頭も冴えわたっていたことでしょう。

Vol.63「ヤマハからアプリリアへ…チームの責任とは」

オーストリアGPでは、マーベリック・ビニャーレスが大きな話題になりました。前戦スティリアGPでエンジンを故意にレブリミッターに当たるまで回したとして、オーストリアGPは出場停止。その後、来季のアプリリアとの契約が発表され、さらにヤマハが即時契約解消という、何とも目まぐるしい動きでした。

Vol.62「辞めた後の人生も楽しいよ、と伝えたい」

ロッシが僕のチームメイトだった’98年は、彼が125ccクラスから250ccクラスにステップアップした初年度でした。確か最初のテストはスペイン・ヘレスサーキットだったと記憶していますが、そんなに速くなかった(笑)。でも「走り方を知りたいから引っ張ってほしいんだ」と頼まれ、後ろに付けさせてあげたら、あれよあれよという間に速くなって、「これはヤバイ!」と脅威に感じました(笑)。

Vol.61「YZR250 ジョン・コシンスキー号の衝撃」

全日本250で僕が走らせていた’90TZ250は、かなり極端にリヤ下がりの姿勢でした。TZの開発をしていた難波恭司さんや、SP忠男の先輩にあたる塩森俊修さんには「哲也のマシンに乗ると空しか見えない」なんてからかわれたものです(笑)。でも、どんなに言われても変えませんでした。というのも、当時の僕はリヤが高いとブレーキングが怖くて突っ込めなかったんです。

Vol.60「近所で声を掛けられて、誰かと思えば……」

MotoGPは早くも第9戦オランダGPまで進みました。ファビオ・クアルタラロが完勝しましたね。2番手グリッドからスタートしたクアルタラロは、ポールポジションのマーベリック・ビニャーレスをちょっと強引に押さえ込んで前に。同じヤマハファクトリーライダー同士の勝負は、あの時点で決着してしまいました。

Vol.59「こいつロッシって言うんだけどさ」

MotoGP第8戦ドイツGPではマルク・マルケスが優勝しました! ほぼ1シーズンの空白を経てからの勝利は、もう少し先のことだろうと思っていたので、正直、ビックリです。もともとマルケスが得意としているザクセンリンクだったこと、左コーナーが多く右手にあまり負担がかからなかったことなど、有利な条件が揃っていたとは言え、見事な勝利でした。

Vol.58「ホンダが苦戦している理由とは」

Moto2、MotoGPの決勝は、デュパスキエの死を知らされてから行われました。決勝を走るライダーの気持ちを考えれば、正直、そのタイミングはちょっとどうかな、と思いました。ただ、自分の経験上からも分かりますが、ライダーたちは走っている間は何もかも忘れているはずです。それぐらい集中していないと危ないですからね。「同じことは自分には絶対に起こらない」と思いながら、すべてを忘れて走る。レーシングライダーは、そういう生き物なんです。

Vol.57「ライディングの感覚を維持する」

今までのマルケスなら、ウエットとドライが混在する路面コンディションはもっとも得意としていたシチュエーションだったはず。ウエット路面を平気でスリックタイヤで走るような人なので(笑)。「自分をコントロールできなかった」とコメントしていましたが、焦りもあったのでしょう。マルケスなら復帰後もっとあっさり勝ってしまうのでは、という期待もありましたが、なかなか苦戦していますね。ライディングの感覚を取り戻せていないのでしょう。「バイクって難しいなあ」と改めて思います。

Vol.56「勝てばオレのおかげ、負ければチームのせい」とは?

第4戦スペインGPも見応えたっぷりでしたね! 今、熱い注目を集めているモト3クラスのペドロ・アコスタ(ゼッケン37)が新人ながら早くも3勝。新人が開幕戦から4戦連続で表彰台に立つのは史上初ということで、早くも次世代モトGPトップライダーと目されています。

Vol.55「バイクには、乗れば乗るほど……」

モトGP第3戦ポルトガルGPは、やはりマルク・マルケスの復活に注目が集まりましたね。僕も「どうなるのかな……」と気になっていました。本人は「無理をせずに走る」とコメントしてレースウィークを迎えましたが、予選は6番手、そして決勝は7位。「もしかしたら復帰戦でいきなり勝ってしまうんじゃないか?」と思わせるだけの、さすがの走りでした。

Vol.54「カタール2連戦と全日本開幕、そしてSLJへ…?」

ついにモトGPが開幕しましたね! 今年は昨年とは違い、全クラスが一斉にカタールで開幕を迎えることができ、とりあえずはホッとしています。いちモータースポーツファンとしては、やはりレースが観られるのはうれしいこと。カタールは時差の関係で真夜中過ぎの決勝でしたが、連戦となった2戦ともしっかり観戦させてもらいました。

Vol.53「11月になった鈴鹿8耐より、もっと寒い……?」

日本に到着しました。なかなか大変でしたよ……。スイス経由のフライトでしたが、スイスの空港はガラガラで、免税店もラウンジも営業していません。出国、乗り継ぎ、入国など場面ごとに「PCR検査の結果を見せてください」と言われるし、国をまたぐ時には健康状態が入力されているQRコード登録の必要があるんです。

Vol.52「重いマシンを重く感じないようにするのが“技術”」

2021MotoGPのテストがカタールで行われましたね!「おっ、ついにシーズンが始まるぞ」と期待が高まります。正直言って、この1回のテストで何かが分かるわけではありませんが、テストの動画やライダーのインタビュー、そしてリザルトを見ての僕の印象を書いてみたいと思います。気になったのは、バレンティーノ・ロッシの不調です。

Vol.51「マシンの合う、合わないは最初の瞬間に分かる

MotoGPファンの皆さんならもうご存知のことと思いますが、2月22日、ファウスト・グレシーニさんが新型コロナウイルス感染症によって亡くなってしまいました。まだ60歳。信じられませんし、残念で仕方ありません。心からご冥福を祈ります。僕自身も新型コロナウイルスにやられた身なのでまったく他人事ではなく、大きなショックを受けています。

Vol.50「新型コロナウイルスに感染しました」

新型コロナウイルス感染症にかかってしまいました……。皆さんの参考にもなるかと思い、経緯をお知らせします。1月25日に咳が出て、インフルエンザのような筋肉痛がありました。夜になって熱も出ましたが、この時点では「普通の風邪かな」と思っていました。僕はかなり用心して、ほとんど家の外に出ることもなかったんです。

Vol.49「“自制できるメンタル”を知ってほしい!」

モナコでもじわじわと新型コロナウイルス感染者が増えていて、現時点では午後7時以降は外出禁止です。レストランの食事も距離の確保など厳しい制限が課せられていますが、こればかりは仕方ないですよね……。僕も昨年末にモナコに帰ってきてからほとんど出かけていませんし、ドゥカティ・スクランブラーにも乗れていません。

Vol.48「2020年のバイクBEST3/個人的ビッグニュース」

新年明けましておめでとうございます! コロナ禍が多方面に大きく影響した2020年でしたが、今年は少しでも早くコロナ禍が終息して、元通りの生活が戻ってほしいものですね。2020年は、コロナ禍の影響で僕もずいぶんと日本での仕事がキャンセルになってしまいました。でも、こればかりは仕方ない。腐っていても始まらないので、とりあえずプライベートで例年以上にたくさんバイクに乗りました(笑)。釣りを始めたし、ゴルフもしたけど、何だかんだ言ってバイクに一番時間を費やしたんじゃないかな。セローを所有するようになってからというもの、バイクに乗る時間がすごく増えた気がします。

Vol.47「仕事がキャンセルになってもバイクには乗る!」

間もなくモナコに帰ります。この秋はコロナ禍の影響で仕事がキャンセルになったこともあって、日本でたくさんツーリングできました。関西方面へのツーリングは、MSセーリングの竹内さん、Kファクトリーの桑原さん、マジカルレーシングの蛭田さん、RIDE HIの小川くんたちと京都へ。ずっと見たかった伊根町の舟屋に行くことができました。遠征ツーリングを楽しめるのは、出先に気の合う仲間たちがいて、いろいろ準備してくれるからこそ。ありがたいし、幸せなことだなと思います。

Vol.46「ブラインドコーナーの走り方は逆算で決める」

第15戦ポルトガルGPをもって、MotoGPの2020シーズンは最終戦を迎えました。MotoGP好きないちファンとして、レースを開催してくれたことに心から感謝したいと思います。コロナ禍でシーズンを成立させることは、並大抵のことではなかったはず。でも今年、もしMotoGPがなかったらと思うと、やはり生活にもハリがなかったと思います。シーズン成立に尽力してくださった関係者の皆さんには、心から「ありがとうございます!」と言いたいですね。

Vol.45「ジョアン・ミルの冷静さが王座を呼んだ」

ジョアン・ミルがタイトルを獲得しましたね! いろいろな混乱があって難しいシーズンでしたが、常に安定して好成績を残した成果です。見事な戦いぶりでした。以前にも書きましたが、MotoGPライダーはみんな速い! 当たり前のことですが、各国選手権を勝ち上がってきたような連中が集っていますので、はっきり言ってテクニック的には誰が勝ってもおかしくありません。今シーズンのMotoGP、ここまでの13戦で9人が勝っていることがその証です。

Vol.44「“守りに入っている”なんて、とんでもない!」

2020MotoGPは足早に進みます。第11戦、第12戦はアラゴンでの2連戦でした。どちらもスズキの調子が良かったですね。第11戦アラゴンGPはアレックス・リンスが優勝し、ジョアン・ミルが3位。第12戦テルエルGPはリンスが2位でミルが再び3位と、両レースでふたりのスズキライダーが表彰台に立ちました。

Vol.43「レースで“強い”ってどういうこと?」

第10戦フランスGPが終わりました。ドゥカティのダニロ・ペトルッチが優勝し、これで勝者は7人目です。複数回勝っているのはファビオ・クアルタラロの3回。あとは全部勝者が違うという大混戦になっています。マルク・マルケスがいないとこういうシーズンになるのか、と驚かされますね……。

Vol.42「モナコにいるとMotoGP開催が奇跡のようだと実感」

モナコに帰って2週間ほど経ちましたが、その間にもMotoGPはどんどんレースを消化していきます。9月27日に決勝が行われた第9戦カタルニアGPは、バレンティーノ・ロッシが今季2度目の表彰台に立ちそうで、もしかしたら優勝してしまうんじゃないかと期待させるレースでしたが、残念ながら転倒、リタイヤ……。改めてレースはチェッカーフラッグを受けるまで分からないな、と思わされました。

Vol.41「“ブレーキングポイント”の本当の意味」

間もなくモナコに帰るところです。この夏は久々に日本でゆっくり過ごすことになりました。新型コロナ禍が少し落ち着いてきたのを見計らって日本に来たのは6月下旬。仕事をこなすためでしたが、7月、8月と新型コロナウイルスの感染が再び勢いづき、予定していた仕事もほとんどがキャンセルになってしまったんです。

Vol.40「あのクラッシュは、コースレイアウトにこそ問題があった」

MotoGP第5戦オーストリアGP、そして第6戦スティリアGPは、2週続けて同じオーストリア・レッドブルリンクで行われました。どちらも波乱含みのレースでしたね。第5戦の恐ろしいクラッシュは、コースレイアウトの問題が大きく影響したように思えました。僕もA1リンクと呼ばれていた’96年と’97年にここでのレースを経験していますが、「怖いコースだな」という印象を持っていました。特に強烈な印象を残したのは、’02年F1での佐藤琢磨くんが3コーナーで巻き込まれた大クラッシュ。最悪の事態も覚悟する恐ろしい事故でしたが、今回のMotoGPも同じ状況で、本当に肝を冷やしました。

Vol.39「混戦のMotoGP、8耐中止、そして全日本では……」

モトGP第4戦チェコGPではKTM&ブラッド・ビンダーが優勝しましたね。この結果にはさすがにビックリしました。でも今シーズンが始まってからKTMはずっと調子がよかったのも確か。ダニ・ペドロサがテストライダーとして加入してから、KTMはどんどんマシンの完成度を高めています。ビンダーが素晴らしい走りをしたのは間違いありませんが、改めてテストライダーの重要さをじる出来事でした。

Vol.38「バイク+αの楽しみ、そしてMotoGP事前予想の結果は?」

MotoGPがようやく開幕した……と思ったら、2週連続ヘレスサーキットでの開催となりました。それにしても、ここまで長かったですね! 毎年春になれば自動的に開幕すると思っていたMotoGPをなかなか観ることができず、妙な感じでした。MotoGPマシンが走る姿をようやく目にした時は、さすがに感慨深いものがありました。

Vol.37「タイムは1秒“も”違ったらまったくの別世界」

2週間の自宅待機がようやく解けました。家の掃除が終わったらやることがないので、ずっとAmazonプライムでスラムダンクを観てましたが、これで外出OKです。さっそくミーティングなどの用事があり外出しましたが、まだちょっと怖いですね……。マスクをしている人、していない人が混在していて、「これは揉めごとになっても仕方ないよなぁ……」なんて思いました。そしていよいよ19日にMotoGPが開幕しますね! 久々にレースが観られるのは本当に楽しみです。僕は日本でのテレビ観戦になりますが、がっつりとチェックしようと思います。

Vol.36「ようやく日本へ~PCR検査は痛いのなんの……!」

どうしても外せない仕事をこなすために、モナコから日本にやってきました。この時期、ヨーロッパから日本にやってくることにはリスクがありますので、最大限の注意を払いながらの移動となりました。モナコを出発したのは6月27日。まずはフランス・ニースからドイツ・フランクフルトへのフライトです。意外にもヨーロッパの国内線は満席で、みんなマスク着用! 当たり前ですよね。ただ、列に並ぶ時に僕はソーシャルディスタンシングを意識して間を空けるのですが、そこにガンガン割り込まれるのには閉口しました。さすが、割り込み文化……(笑)。

Vol.35「引退してから何年かは、ハイサイドの夢で飛び起きた」

僕の現役時代、アプリリアとは2年契約を結んでいました。1年目は、当時の副社長が契約書を持って成田まで来てくれたんですよ! そのまま帰ったか、1泊したか忘れちゃいましたが、トンボ帰りだったのは確か。「わざわざ契約のために日本まで飛んでくるって、スゴイな~」と思ってました。アプリリアの契約書はいつも分厚くて(笑)、契約ライダーとしてやるべきこと、やってはいけないことなど、すごく細かく規定されていました。もちろんこちらからもリクエストすることは可能で、お互いに譲歩しながら契約する、という感じです。

Vol.34「自分、古いタイプの人間ですから……」

まだまだ油断できない新型コロナウイルスですが、モナコでは少しずつ制限が解除されつつあります。バイクに乗りたくてウズウズしてるし、近々乗ると思いますが、正直言ってまだちょっと気が引けます……。感染には影響なくても、バイクに乗っていて何かあったら医療の現場に負担をかけてしまいますからね。隣国のフランスとイタリアも徐々に感染者数は減ってきており、モナコもここ数日は感染者が出ていません。状況はだいぶ落ち着いているとはいえ、僕としてはまだまだ自粛生活を送ろうかな、と思っています。

Vol.33「僕を世界GPに呼んだ親友、若井伸之くん」

5月1日は若井伸之くんの命日でした。彼がスペイン・ヘレスサーキットで亡くなったのは僕がGPデビューした’93年だから、もう27年も経つんですね……。「若井くん」と呼んでいますが、年齢は僕の3つ上でした。若い頃の3歳違いは結構な差です。先輩とか兄貴分という感じでもおかしくありませんが、僕にとっては同級生のような存在でした。頭の中はレースだけだったノービス時代に一緒に走っていたので、上も下もなかったんです。

Vol.32「あの頃の500ccライダーは本当に『スター』って感じだった」

4月17日の金曜日、愛犬のテンテンが15歳6ヶ月で亡くなりました。テンテンを飼い始めたのは、現役を引退して少し経ってからのこと。その後に娘たちが生まれたので、テンテンは原田家の長男なんです。いつも出かけて帰るたびにスーツケースにテンテンのおやつを忍ばせていたので、僕のことは「おやつを運んでくる手下」ぐらいに思っていたんでしょう(笑)。日本から僕が帰るといつも僕の枕の上でふんぞり返って、「何だよ!?」みたいな態度でした。かわいかったな……。

Vol.31「家のすぐ前で警官に呼び止められ……」

いまだに猛威を振るい続けている新型コロナウイルス。僕もモナコでほとんど外出しない生活を続けています。先日は、家のすぐ前にあるゴミ置き場にビンを捨てに行こうとしたら、警官に止められてしまいました。「レジデンスカードは持ってるか?」「家に忘れちゃったよ」「家はどこだ?」「すぐ目の前だよ」みたいな会話をして、一瞬どうなるかと思いましたが、捨てるビンを見せたら納得してもらえました。

Vol.30「勝利という目標のために、抑えるところは抑える」

前回のコラムから2週間。新型コロナウイルスはさらに蔓延しています……。僕もこの春は仕事で日本に行く用事がいくつかあったのですが、すべてキャンセルになってしまいました。フライトも思うように変えられず、困っています。モナコの街は、人っ子ひとり歩いていない……というわけではありませんが、さすがに人通りも車通りも激減しています。

Vol.29「ライダーは勝てば勝つほど、勝てるようになる」

新型コロナウイルスが世界全体の大きな問題になっていますね。僕も先日カルフールに買い物に行ったら、多くの商品が売り切れ……。買い物客もめちゃくちゃ多くて、レジ待ちが30分という有様でした。金曜の夜、雨戸を閉めようとベランダに出たら、モナコの街には人っ子ひとりおらず、クルマさえも走っていませんでした。「用がないなら出かけるな」と言われているからですが、やっぱり尋常じゃないんだなと実感します。

Vol.28「ノーと書いてなければそれはイエス、という文化」

新型コロナウイルスが世界的な大問題になっていますね。日本でも感染された方、発症された方、亡くなられた方がいらっしゃいます。まずは心からお見舞い申し上げます。僕自身は元気にいつも通り過ごしていますが、イタリアでは街が封鎖されたり、スーパーから商品が消えたりとおおごとになっています。モナコはまだそれほどの騒ぎにはなっていませんが、モナコの住民は今、世界中にバカンスに出かけていて、これから戻ってくるので決して他人事ではありません。

Vol.27「ホルヘ・ロレンソはまだ『その世界』に戻れるはず」

マレーシア公式テストを皮切りに、MotoGPの2020シーズンがいよいよ始まりました。ファビオ・クアルタラロが速かったですね! 若いライダーが勢いに乗ると本当に手が付けられません。アプリリアのニューマシンも速かったし、ダニ・ペドロサ効果もあってKTMも良くなってきているし、その一方でドゥカティ勢がいまひとつ元気がなかったり、ホンダもまだまだ様子見だし、いろいろと興味深いことばかりです。

Vol.26「鈴鹿8耐で再びレース界へ! &テストライダー・ロレンソ」

1月19日、サーキット秋ヶ瀬で行われた「秋ヶ瀬新春祭り」。二輪レーシングライダーや四輪レーシングドライバーが集まり、お客さんも含めてのレースや各種企画で楽しもうというチャリティイベントです。ことの発端は去年の終わり、日本テレビの用事で本山哲くんと青木ハルちゃん(編註:青木治親さん)、そして僕が集まった時、一緒に食事しながら「そういえば本山くんの実家、大変だったんだって?」という話をしたことです。

Vol.25「ドーピングよりも、信頼できる仲間づくり」

皆さんはどんなお正月休みを過ごしましたか? 僕はここ数年の恒例、ロリス(カピロッシ)や家族、友人たち15人ほどでの「年末カウントダウンパーティー」でかなり盛り上がりました。イタリアの別荘がある街のレストランでのパーティーでしたが、日本と同じように30秒前ぐらいからカウントダウンをして、年が明けた瞬間に乾杯! それから午前2時半ぐらいまで飲んで、語って、踊っている人もいて、それはそれは気持ちよく酔っ払いました。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.24「2019年の出来事、バイク、それぞれの個人的ベスト3」

新年明けましておめでとうございます。ライダーの皆さんにとって、よりよい1年になりますように。というわけで、早くも昨年の話になってしまいましたが、ここで2019年を振り返ってみたいと思います。2019年はいつにも増してたくさんバイクに乗った1年でした。ありがたいことに仕事でバイクに乗る機会も多くいただきましたし、自分のバイクでのプライベートツーリングも楽しみました。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.23「地味な練習、大好き! ライディングはまだまだ奥が深い――」

今年の年末は忙しい! アッチで飲んで、コッチで飲んで、しまいには海の上で飲んで……(屋形船です)。もちろん仕事もしてますし、その合間にはゴルフもすればツーリングにも行って、忙しいのなんの! ……と言いつつ、自分が好きで楽しめることしかしていないので、疲れはないんですけどね。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.22 「好きだから、世界で戦えた」

4、5年前から始めたツーリングですが、人も頻度もだんだん増えてきています。だって、楽しいから(笑)。 11月20~21日、気の合う仲間たち13人で西伊豆ツーリングに行ってきました(そのうち1名は夜の宴会のみ参加!)。2日間とも奇跡的に天気がよくて、最高でしたよ!

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.21 「ホルヘ・ロレンソ」

今日は久々にゴルフです。一昨日、1ヶ月半ぶりに練習場でゴルフクラブを握りましたが、全然うまくいきませんでした……。最近、バイクでそれなりに走る機会が続き、筋肉痛で足腰がフラフラなんです。 11月8日に筑波サーキットでテスト走行、9日は袖ヶ浦でサーキット走行会、そして10日には筑波サーキットで「テイスト・オブ・ツクバ」に参戦しました。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.20 「“足りない”マシンが違いを生む」

この秋は各地が大変な台風被害に遭いましたね……。被災された方たちには心からお見舞い申し上げます。日本GPも、僕が登場する予定だったイベントがいくつか中止になりました。 時間ができたので、久々にコースサイドでじっくりMotoGPライダーたちの走りを観察……。いやあ、速いっ!(笑)驚くほど速いですね。2コーナーの立ち上がりから3コーナーにかけての加速なんて、脳みそがおいていかれるんじゃないかってぐらいの凄まじさです。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.19 「いちばん楽しめる排気量とは?」

10月11日、スペインのカルタヘナで行われたトライアンフ・ストリートトリプルRSの発表試乗会に参加してきました。午前はツーリング、午後はサーキット走行だったんですが、結論を先に言ってしまうと、新型ストリートトリプルRSは素晴らしい出来栄えでした。僕はもともとトライアンフの3気筒エンジンが好きです。2気筒のようにトルクは厚いのに、低回転域のドンツキは抑えられていて、なおかつ高回転域は4気筒のようによく回る。全体的にとても気持ちのいいエンジンだと思います。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.18 「“気にしない”はチャンピオンの資質?」

ちょっと前の話になりますが、MotoGP第13戦サンマリノGP、マルク・マルケス(レプソルホンダチーム)とファビオ・クアルタラロ(ペトロナスヤマハSRT)の最終ラップバトルは見応えがありましたね! ただ、クアルタラロのストレートでの抜かれっぷりはちょっとかわいそう……。ミザノサーキットのストレートの短さを知っているだけに、見ていて辛かったです。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.17 「本当はバイクが好きだった」

最近、北海道ツーリングをしたくて仕方ありません。きっかけはYoutube。何かを観ていた時「あなたへのおすすめ」に北海道ツーリングが表示され、クリックしたのが運の尽き。フェリーでのバイク旅なんて、最高に面白そうです。何年か前には親子タンデムで、今回は息子さんが免許を取ってそれぞれ別のバイクで北海道ツーリング、なんて動画もあって、感動しちゃいました。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.16 「反応速度の話と、チャンピオン争いに必要な走り」

MotoGP第12戦イギリスGPは、優勝したアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が本当にスゴかった! 上位進出する予感はありましたが、勝つのは厳しいだろうと思っていました。いやあ、さすがMotoGPという素晴らしいバトルでしたね。舞台となったシルバーストンサーキットは、2016年、当時スズキに乗っていたマーベリック・ビニャーレスが初優勝を挙げたコースです。スズキとの相性も良いのでしょう。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.15「あの時、本能で体が動いた」

MotoGP第11戦オーストリアGPでは、Moto2クラスの長島哲太くん(ONEXOX TKKR SAG Team)がポールポジションを獲得しました。前戦ぐらいから波に乗っていましたが、僅差で競われるMoto2での予選トップは本当にスゴイ! 哲太くんは今年、鈴鹿8耐に参戦していましたが、これがいい影響をしたのかもしれません。パワーも車重もある1000cc耐久マシンに乗った後だと、Moto2マシンは軽くて扱いやすく感じたはずです。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.14 「27年ぶりの鈴鹿8耐!」

先日、家族旅行で7泊カンボジアに行って来ました。世界遺産のアンコールワットは想像以上に大きくてビックリです。見応えは十分でした。カンボジアの街の中は、3輪のトゥクトゥクがたくさん走っていました。僕たちが乗ったトゥクトゥクの運転手さんはバレンティーノ・ロッシのレプリカヘルメットをかぶってました。いや、「レプリカヘルメット」というより、#46のステッカーチューンですね。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.13 「コンマ数秒の“欲”に負けるな」

MotoGPは第9戦ドイツGPを終え、次のチェコGPまで約1ヶ月のサマーブレイクに入りました。ポイント争いでは首位のマルク・マルケスが2番手アンドレア・ドヴィツィオーゾに58点差をつけ、盤石の体制です。マルケスがすごいのは、勝てないレースでもきっちりと2位につけてポイントを稼ぐこと。例えばマーベリック・ビニャーレスが勝ったオランダGPも、決して無理をして追いかけることはしませんでした。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.12 「ロレンソのクラッシュに思うこと」

ヨーロッパラウンドに入って、ますます盛り上がってきたモトGP。少し前のことになりますが、6月16日に行われた第7戦カタルニアGP決勝でのホルヘ・ロレンソ(ホンダ)の転倒について触れたいと思います。2周目に、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、そしてバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)を巻き込んでリタイヤした、あのクラッシュです。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.11 「シビアな世界に入り込まないために」

茂原ツインサーキットで行っている「原田哲也ライディングレッスン」で心がけているのは、人それぞれのスキルに合ったアドバイスをすること、そしてもうひとつ、楽しんでいただくことです。僕のレッスンはだいたい3月から始まり、8月は暑いからお休み、9~11月にまた開催し、12月以降は寒いからお休みです。そして申し訳ないのですが、雨天中止とさせてもらっています。寒い時、暑い時、そして雨が降っている時にバイクに乗っても、つらいばかりで実になりません。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.10 「コーナリングは頑張るほどに遅くなる」

5月17日、千葉県の茂原ツインサーキットで「原田哲也ライディングレッスン」を行いました。このレッスン、実は一昨年に始めたもので、もう6回目ぐらいになります。せっかくバイクにたくさん乗ってきたので、「自分の経験をお伝えできたら」「バイク業界に少しでも恩返しできたら」という思いから始めました。講師は、僕ひとり(笑)。本当にこぢんまりとしたレッスンなので、特に告知もしていません。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.9 「普通のライダーでもMotoGPライダーでも、基本は同じです」

アメリカズGPでは23歳のアレックス・リンス(チームスズキエクスター)が勝ちましたね。スペインGPでは20歳のファビオ・クアルタラロ(ペトロナスヤマハSRT)がポールポジションを獲るし、レース後のテストではトップタイムだし、若手が元気なのはレース界にとってすごくいいことだと思います。若手が活躍してくれると、単純に面白いですしね。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.8 「心からバイクを楽しむ、今はそれができる」

ついに夢が叶いました! 人生初の林道ツーリング、しかも社長──SP忠男の鈴木忠男さん──と一緒です。僕はCRF250ラリー、社長はセロー、そして仲間たちもそれぞれのバイクで房総の林道をトコトコ走りました。いや~、最高に楽しかった! 子供の頃や現役時代に少しだけモトクロスをしたことがありますが、汚れるのがキライで敬遠していたオフロード。最近でもやっぱり汚れるのはイヤですが(笑)、それ以上にオフロードを走るのが楽しくて仕方ありません。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.7 「走り出したら止まりたくない派です」

昨年10月に買ったセロー250。忙しくてなかなか乗る機会がありませんでしたが、先日ようやくナラシがてら房総お花見ソロツーリングに行って来ました。ひとりなので気ままなものです。僕は走り出したら止まりたくない派なので、止まったのは市原PAでトイレに寄ったのとコンビニでパンを買った時ぐらい。のんびりとことこ走り続けました。ツーリングと言っても完全ノープラン。気の向くままに行きたい方に行くだけで、どこに着くかは自分でも分かりません(笑)。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.6 「レースのタイヤ選びと、趣味のタイヤ選び」

セローのアンダーガードが届きました! が、実家に取り付けに行ったつもりが、母親と話し込んでしまって断念……。昨年10月に買ったセロー、まだ50kmぐらいしか走ってないんですよ。今年は林道を走りたいんですが、こう見えて結構忙しくて、なかなか時間が取れないんですよねぇ……。昔はオフロードがあまり好きじゃありませんでした。汚れるから(笑)。それがセローで林道を走ろうとしてるっていうのは、年を取って汚れが気にならなくなってきたのと(笑)、忙しくなってきたから。サーキットでも遊びたいんですが、サーキットの走行可能日になかなか自分の日程を合わせられないんです。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.5 「日本人ライダーが世界で活躍するためには……」

モトGP、ついに開幕しましたね! 第1戦カタールGPでは、モト3クラスで鳥羽海渡選手が日本人として同クラス初優勝を果たしました!! GP最小排気量での日本人優勝としては、’07年の小山知良くん以来。これは快挙だと思います。鳥羽くんのエンジンはちょっと速かったようで、自信を持って走っていましたね。「最終コーナーを2番手で立ち上がれば勝てる!」と冷静に戦局を判断していました。これで他の日本人ライダーたちにも火が点くんじゃないかな。なんだかんだ言って日本人同士のライバル心はありますから、ひとりが勝ってくれると「アイツがイケたなら、オレもできる!」と勢いに乗るはずです。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.4「タイムアタックがもたらすもの」

マレーシア・セパンサーキットとカタール・ロザイルサーキットで行われた今年のモトGP開幕前公式テスト。調子を上げてきたように見えるヤマハ、ライダーのフィジカルコンディションが気になるホンダ、いろんな新技術をどんどん投入してくるドゥカティと見所はたくさんありますが、今年は特に新人たちの勢いの良さが目立ちますね! フランチェスコ・バニャイヤ、ファビオ・クアルタラロ、ジョアン・ミル、そしてミゲール・オリベイラ……。新人たちは1発のタイムアタックにもかなり気合いが入っています。みんな自分がどれぐらいイケるか試したくて仕方ないんでしょうね。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.3「『オレがオレが!』に立ち向かうために必要だったこと」

外国人ライダーたちと接していて感じるのは、とにかくワイルドだってことです。大ざっぱというか豪快というか、細かいことは気にしない。まだ僕が全日本ライダーだった頃、初めて世界グランプリを視察した時、コーナー立ち上がりでアウト側にある縁石のさらに外側を走るマックス・ビアッジを見て、ドギモを抜かれたことをよく覚えています。「これは敵わないぞ」と。でも、その時に「こんな世界があったのか!」と逆に燃えて、グランプリで戦いたいと思うようになったんですけどね(笑)。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.2「カピロッシよりも8km/h速かった理由」

前回、’98年最終戦で起きたロリス・カピロッシとの出来事について書きましたが、書いてるうちに思い出しました。そもそも’97~’98年はマシンが非常によく壊れたシーズンだったことを。レースで「たられば」を言っても仕方ないけど、ランキング3位だった両シーズン、マシンが壊れなければどっちも僕がチャンピオンを獲っていたはずです。まさに「たられば」ですが(笑)。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

Vol.1「カピロッシ? 今じゃ親友だよ」

年始のパーティーはずいぶん飲んだなぁ……。生きてきた中でも1番楽しいパーティーだったかもしれません。誰と一緒だったかって? 1998年に世界GP250ccクラスでチャンピオンを獲得した、ロリス・カピロッシです。ロリスは踊りまくるわヅラをかぶるわ、本当に楽しいヤツです。……なぁんて話をすると、以前からGPを観ていた方には「ええーっ!?」と本気で驚かれます。僕とロリスとの間では、日本人GPファンの方にとっては衝撃の出来事がありましたからね。

関連記事

1993年、デビューイヤーにいきなり世界GP250チャンピオンを獲得した原田哲也さん。虎視眈々とチャンスを狙い、ここぞという時に勝負を仕掛ける鋭い走りから「クールデビル」と呼ばれ、たびたび上位争いを繰[…]

関連する記事/リンク

関連記事

天才と呼ばれた、ふたりのレーシングライダーがいた。原田哲也と、加藤大治郎。世界グランプリ250ccクラスを舞台に、常人には知り得ない領域で戦ったふたり。引き合うように、そして、寄せ合うように。近付いた[…]

加藤大治郎と原田哲也の物語
関連記事

'93年、世界グランプリデビューイヤーにチャンピオンを獲得した原田哲也。その前に立ちはだかったのは、イタリア人のマックス・ビアッジだった。圧倒的優位なマシンを駆るビアッジに、どこまで食い下がれるか──[…]

関連記事

あまりに速くて怖かった。日本GP予選で最高峰500ccマシンに匹敵するタイムを出した原田。完全に集中し切っての1周は、自ら恐怖を感じるほどの速さだった。圧倒的優位なマシンを駆るマックス・ビアッジに、ど[…]

関連記事

無理をするしかなかった。タイヤを滑らせるギリギリの走りは、常にリスクと引き換えだった。「そんなの誰でも同じだ」。原田はひたむきにスロットルを開け続けた。圧倒的優位なマシンを駆るマックス・ビアッジに、ど[…]