ヤマハSR400ファイナルエディション [’22後期 新型バイクカタログ]:43年の長い歴史に幕を下ろしたレトロ系

ヤマハSR400ファイナルエディション

●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日:2022年8月26日

ヤマハSR400ファイナルエディション 概要

’78年の初代発売以来、数々の改良やキャストホイール仕様の導入、ディスク→ドラム→ディスクという前ブレーキの変更などが施されたが、空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンの基本部、キックのみの始動方式、一部をオイルタンクとして使う鋼管フレームといった根幹は継承されてきた。’10年型では燃料供給がFI化されたが、依然として前後フェンダーはスチール製で、ハンドルスイッチも’70~’80年代デザインのまま。’21年3月にファイナルエディションおよび1000台限定のリミテッド仕様が発売され、これで国内向けは生産終了となった。すでにメーカー完売だ。

’21 ヤマハSR400ファイナルエディション

主要諸元

【’21 YAMAHA SR400 FINAL EDITION】■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 399cc 24ps/6500rpm 2.9kg-m/3000rpm ■175kg シート高790mm 12L ■タイヤF=90/100-18 R=110/90-18 ●色:ダークグレーメタリックN ダルパープリッシュブルーメタリックX ●価格:60万5000円

カラーバリエーションは、ダークグレー/ブルーの2色展開。

ライディングポジション

スリムに絞ってある車体に加え、沈み込みのいいシートやサスペンションのおかげで足着きは素晴らしく安定する。ハンドル幅も狭いため非常にコンパクトに収まる印象。[身長175cm/体重62kg]

エンジン

深く刻まれた冷却フィンが目を引く空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンは、パリダカで2連覇を果たしたXT500がベース。非常にシンプルな構造で、基本設計を変えることなく40年以上の年月を持ちこたえてきた名作。

初代から一貫してキックのみの始動方式。左手のデコンプレバーで圧縮を抜きつつピストン位置をセットして、一気に踏み下ろす。

足まわり

フロントは’84年まで19インチ&左側シングルディスク&シングルピストンキャリパーで、’85年に18インチ&ドラム化。’01年に右側ディスク&2ピストンキャリパーに。リヤは初代からドラムブレーキ&2本ショックを継続し、5段階にプリロードを調整可能。

主要装備

メーターは二眼指針式でオド&トリップもアナログ表示。※写真は1000台限定だったファイナルエディションリミテッド


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