
「スクーター」という言葉にどんなイメージを抱くだろうか。便利だが、どこか退屈。そんな妥協に満ちた日常を、根底から覆すイタリアの野心作が登場した。それがイタルジェットの新作「Roadster 400 Founders Edition」だ。プラスチックのカバーを脱ぎ捨て、鋼鉄の骨格とチタンの輝きをむき出しにした外観で見るものを魅了し、乗るたびに心が沸き立つ、極上の体験を約束してくれる一台だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:イタルジェット
普通の移動手段では満たされないあなたへ
通勤や週末のちょっとした移動。便利さばかりを追い求めた結果、街には同じようなプラスチックボディのスクーターが溢れ返っている。「もっと自分らしく、乗ること自体に興奮できる相棒が欲しい」。そんな心の渇きを感じたことはないだろうか。
その不満に対するイタルジェットからの回答が、このRoadster 400 Founders Editionだ。彼らはこれを「スクーターではない」と断言する。妥協を許さないイタリアの職人魂が注ぎ込まれた、走る芸術品。一目見た瞬間から、平凡な日常が特別な時間へと変わる予感がするはずだ。
プラスチックを排除した、息を呑む「むき出しの美学」
近年のバイクは、カバーで中身を隠すのが当たり前。だが、Roadster 400 Founders Editionは違う。あえて装飾を削ぎ落とし、スチール製トレリスフレームを誇らしげに露出している。 車体の中央に鎮座するのは、イタリアNISA社による手縫いの本革シート。
そこに座り、エンジンをかけると、専用開発されたアクラポヴィッチ製のデュアルチタンマフラーから低く官能的なサウンドが響き渡る。アクセルを捻るたびに感じる、金属の振動と熱。この圧倒的な「機械を操っている」という実感こそが、ライダーの所有欲を猛烈に刺激する。
乗り心地とスポーツ性を両立する特許技術「DLAS」
見た目だけのハッタリではない。走りの質も完全に別次元だ。フロント部分には、イタルジェットが特許を持つ「DLAS(Dynamic Linkage Articulated Steering)」を採用。サスペンションの動きとステアリングを分離することで、荒れた路面でも優れた追従性を発揮する。
さらに、前後の足回りには世界最高峰のオーリンズ製サスペンションを標準装備。ブレーキはラジアルマウントのNISSIN製だ。交差点をひとつ曲がるだけで、そのカミソリのように鋭く、それでいて安心感のあるハンドリングを味わえることだろう。
わずか46分で完売。日本からも注文殺到の熱狂劇
そんな魅力満載のRoadster 400 Founders Editionは、全世界でわずか777台の限定生産。驚くべきことに、2026年5月4日に先行予約が開始されるやいなや、世界中から注文が殺到し、たったの46分で全枠が完売してしまったという。現在はお金を出しても買えない、文字通りの「幻のモデル」となった。
日本からも全体の10%を占める注文が入っており、フィリピン(18%)やドイツ(16%)などと並んで世界的な争奪戦が繰り広げられた。現在、キャンセル待ちの登録者はすでに1,000名を超えている。
イタルジェット社長兼CEOのマッシモ・タルタリーニ氏も「期待をはるかに超える結果」と驚きを隠さない。「我が社の新たなアイコンとなる運命にある一台」と彼が語る通り、このモデルが放つ圧倒的な個性は国境を越えて熱狂を生み出しているのだ。
妥協なき相棒が、あなたの日常を劇的に変える
価格は9,990ユーロ(約160万円前後)。決して安い買い物ではないが、これほどまでに五感を刺激し、ガレージに置いているだけで心が満たされる一台ならと思うもの。移動の時間が、極上のエンターテインメントに変わる。大量消費時代に対する痛快なアンチテーゼとして生まれたRoadster 400 Founders Edition。
この強烈な個性を放つイタリアン・モンスターの今後の動向から、絶対に目が離せない。通常モデルの展開も予告されているため、引き続き注目していきたい。
ITALJET Roadster 400 Founders Edition COLORS
ITALJET Roadster 400 Founders Edition SPECS
| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| 全長/寸法 | シート高:790 mm / ホイールベース:1,540 mm |
| 重量 | 151 kg(乾燥重量/燃料なし) |
| エンジン | 400cc 水冷単気筒 4バルブ |
| 最高出力 | 41.5 hp (31 kW) @ 7,500 rpm |
| 最大トルク | 41.2 Nm @ 6,000 rpm |
| サスペンション | Öhlins製(前後) |
| ブレーキ | 前:280mmダブルディスク / 後:260mmシングルディスク(前後NISSIN製キャリパー、ABS) |
| マフラー | Akrapovič製デュアルチタンエキゾースト |
| タイヤサイズ | 前:120/70 ZR13 / 後:150/70 ZR13 |
| 燃料タンク容量 | 12 リットル |
| 価格 | 9,990ユーロ |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型スクーター)
スロットル操作でシフトダウン!? 電子制御CVT「YECVT」の衝撃 「スクーターはアクセルをひねるだけで楽だが、スポーツ走行ではどうしても物足りない」。そんなライダーの不満を過去のものにするのが、ア[…]
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
最高峰「R1M」をまとった、只者ではない凄み 「毎日の通勤路でも、レーシングマシンに乗っているかのような特別感に浸りたい」。そんなライダーの欲求を、このスペシャルエディションは完璧に満たしてくれる。 […]
ホンダの心臓を宿した、ヤマハの新しい「ジョグ」 「EVスクーターに興味はあるけれど、どこのメーカーのシステムが安心できるのだろう」。そんな疑問を持つライダーにとって、この一台はひとつの信頼できる答えに[…]
排気量アップの恩恵。余裕のパワーと驚きの低燃費を両立 「お洒落なスクーターに乗りたいけれど、幹線道路の合流や上り坂ではパワー不足が不安だ」。そんな悩みを抱えるライダーにとって、ベスパのアップデートはこ[…]
最新の関連記事(イタルジェット)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
人気記事ランキング(全体)
58馬力の直4エンジンが放つ、突き抜けるような高揚感 「ヨンヒャクでも胸のすくような直列4気筒エンジンの吹け上がりを、フルカウルモデルでとことん味わい尽くしたい」。そんなスポーツ志向のライダーの渇望を[…]
夏のツーリングを快適に変えるプロ仕様の冷却技術 猛暑のなかでのライディングは、想像以上に体力を消耗する。ジャケット内にこもる熱や、肌にまとわりつく汗のベタつきは、集中力を削ぐ大きな要因だ。快適な走行を[…]
58馬力を絞り出す新設計の直列4気筒エンジン 「もう一度、あの甲高い直4サウンドを響かせて走りたい」。そんなライダーの切なる願いに、ホンダの技術陣は新設計の399ccエンジンで完璧に応えてみせた。 最[…]
スロットル操作でシフトダウン!? 電子制御CVT「YECVT」の衝撃 「スクーターはアクセルをひねるだけで楽だが、スポーツ走行ではどうしても物足りない」。そんなライダーの不満を過去のものにするのが、ア[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! これからの「猛暑」あるいはそれを飛び越えた「酷暑」と呼ばれる夏の時期、上着なしの薄着でいたくなるのも確か。しかしバイクに乗る以上、「転倒」というリスクには常に備え[…]
最新の投稿記事(全体)
直4の咆哮。心震わす吸排気サウンド 「エンジンを回した瞬間、鳥肌が立った」。そう言いたくなるほど、両車のサウンドチューニングは秀逸だ。 新設計の399cc水冷直列4気筒エンジンは、最高出力58PSを1[…]
普通二輪で乗れる極上スタイル「スピード400&スクランブラー400 X」 「初めての輸入車に挑戦したいけれど、デザインの妥協は絶対にしたくない」。そんなライダーの背中を力強く押してくれるのが、400c[…]
YZF-Rの血統と電子制御CVTがもたらす新感覚の走り アクセサリーの紹介に入る前に、ベースとなる新型車「AEROX ABS」の特長をおさらいしておきたい。最大のトピックは、ライダーの操作に合わせて減[…]
1986年、異端児の誕生。「融合」の名を持つスクーター ホンダの250ccスクーター「フュージョン」は1986年に登場しました。フュージョンは1970年代後期にかけて流行したジャズとロック、ラテンなど[…]
PMCが販売するADVANTAGE KYBフォークはカワサキZ系のレストアやカスタムに最適 逆輸入絶版空冷4気筒車が大人気となった1990年代初頭、フロントには倒立フォーク、リヤはアルミスイングアーム[…]
- 1
- 2













































