●まとめ:ヤングマシン編集部 ●情報更新日:2023年9月6日
スズキ ハヤブサ モデル概要
国産直4エンジンとしては現在最大となる1339ccの排気量を持つメガスポーツツアラーがハヤブサだ。最高出力は188㎰と先代より抑えてはいるが、中速域を徹底的に強化することで0-200mまでの発進加速は従来を上回り、6000rpmまでのスピードではどのバイクよりも速いとされている。初代からイメージを継承し続ける一目でハヤブサと分かるフォルムは、この3代目となってさらに空力性能を追及。電子制御面も10段階+OFFのトラクションコントロールや3つのパワーモードのほか、ブレーキはコーナリング対応型だけでなく下り坂でのABS作動も最適化してくれる。
スズキ ハヤブサ新旧比較試乗インプレッション
※2021年8月8日公開記事より
最高出力はダウンしているが、低中回転域のパワー&トルクは増されているため、今回試乗した高速道路や峠道や市街地など、公道で実際に使うエンジン回転域では、どのシーンでも実質的にはパワーアップ。ただしこれは、主要諸元では数値として表れてこない。扱いやすさやハンドリングや上質な乗り心地というのも同様で、これらが数値的に表されることは難しいが、乗ればすぐにわかる。高度な電子制御システムにも頼りながら、新型はハヤブサが本来長所としてきた部分を伸ばしてきたわけだ。そしてそれは、開発陣が既存のハヤブサファンのことを大切に思っているからこその設計なのだ。
新旧を乗り比べたとき、電子制御の有無以外でもっとも差を感じるのは上質性と接地感。その結果、新型ハヤブサは長距離を快適に移動するマシンとしても、ワインディングでコーナリングを満喫するハンドリングマシンとしても、大幅にブラッシュアップされている。デザイン性が大幅に向上したことで、所有満足度も高められた。
メガスポーツツアラーとして、ムダに虚勢を張るのではなく現実世界の中で輝く存在を目指した新型ハヤブサ。新旧を乗り比べてみたら、その採点には大差がつくことになったが、これこそが”進化”と”深化”の結果だ。
スズキ ハヤブサの主要諸元
型式 | 8BL-EJ11A | |
---|---|---|
全長 / 全幅 / 全高 | 2,180mm / 735mm / 1,165mm | |
軸間距離 / 最低地上高 | 1,480mm / 125mm | |
シート高 | 800mm | |
装備重量※1 | 264kg | |
燃料消費率 ※2 | 国土交通省届出値:定地燃費値※3 | 20.2km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値※4 | 15.4km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時 | |
最小回転半径 | 3.3m | |
エンジン型式 / 弁方式 | DXA1・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ | |
総排気量 | 1,339cm3 | |
内径×行程 / 圧縮比 | 81.0mm × 65.0mm / 12.5 | |
最高出力※5 | 138kW〈188PS〉 / 9,700rpm | |
最大トルク※5 | 149N・m〈15.2kgf・m〉 / 7,000rpm | |
燃料供給装置 | フューエルインジェクションシステム | |
始動方式 | セルフ式 / フルトランジスタ式 | |
潤滑方式 | ウェットサンプ式 / 4.1L | |
燃料タンク容量 | 20L | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.615 |
2速 | 1.937 | |
3速 | 1.526 | |
4速 | 1.285 | |
5速 | 1.136 | |
6速 | 1.043 | |
減速比(1次 / 2次) | 1.596 / 2.388 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター / トレール | 23°/ 90mm | |
ブレーキ形式(前 / 後) | 油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS) | |
タイヤサイズ(前 / 後) | 120/70ZR17M/C(58W) / 190/50ZR17M/C(73W) | |
舵取り角左右 | 30° | |
乗車定員 | 2名 | |
排出ガス基準 | 平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応 |
スズキ ハヤブサ関連リンク
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