
2025年の鈴鹿8耐デモランに、なぜRCB1000が登場したのか? 最新モデルCB1000Fにも引き継がれている、CB-FのDNA。CB-F誕生の物語の続き、CB-F歴代マシンを、ここで振り返ろう。
●文:宮田健一(ヤングマシン編集部) ●写真:ヤングマシン編集部
空冷CB-Fの時代はわずか5年弱だった
ホンダビッグバイクの復権を見事に果たしたCB-Fシリーズだが、実は空冷時代の歴史は1978暮~1983年までの5年弱、国内では1979~1982年までの4年間と現在のタイムスケールで見ると驚くほど短い。
そのわずかな期間の中で毎年のようにブラッシュアップを重ね続けていたこともまたCB-Fを伝説に押し上げた要素のひとつだった。
1979モデルとして登場した初代(FZ)は、2代目のFA(1980)でホイールを裏コムスターに変更。
1981のFBではフロントの2ポッドキャリパー化にフォークのエア加圧機構追加などが行われた。
900F最終型となるFC(1982)ではタイヤサイズ変更を伴うブーメランコムスターホイール化を始め、足まわりにはCB1100R譲りの技術がふんだんに採り入れられる。
また、進化の過程においてカウル付きのF2といったバリエーションモデルも設定。空冷CB-Fの集大成となる1983CB1100Fまで直4スポーツの可能性を全力で追い求めた。
1984年からホンダはV4エンジンを主軸に据える戦略にスイッチしたが、その直4イズムは根強く消えることなく、やがて水冷のCBRシリーズ、BIG-1、そして現代のCB1000Fコンセプトへとしっかりと繋がっていったのだ。
ホンダの市場奪還を使命に1978年暮、デビューするCB-F 1969年に発売された「ドリームCB 750Four(K0)」は、当時革新的な4気筒エンジンによる圧倒的パワーと高い走行性能でその後の大型バ[…]
写真で振り返る歴代マシン
【1979 CB750FZ(限定車ボルドールI)】排気量自主規制で750として国内に投入された最初のCB-F。RCB譲りの高性能と新鮮なスタイリングが大好評を博した。
【1979 CB750FZ(限定車ボルドールI)】
【1980 FA】裏コムスターと呼ばれる新ホイールを採用。フロントフォークはエア加圧式となった。ピボット部も大径化&ベアリングを改良。
【1980 FA】
【1981 FB】フロントフォークがφ37mmへ大径化され、フロントブレーキに2ポットキャリパーを採用。フロントフェンダーも整流フィン付きタイプとなった。
【1981 FB】
【1981 FBB(ボルドールII)】1981夏期限定の特別仕様。1979限定色(900F同色の赤)のボルドールIに対し、こちらはボルドールIIと呼ぶ。
【1981 FBB(ボルドールII)】
【1981 F2BB(ボルドールIIオプション装着車)】ボルドールIIの本当の目玉はカウルとオイルクーラー。まだ未認可だったため販売店で装着という形が採られた。
【1981 F2BB(ボルドールIIオプション装着車)】
【1982 FC】ホイールはブーメランコムスターに。フロントフォークもφ39mmへとさらに大径化した。別体リザーバー付きリヤサスペンションも新採用。
【1982 FC】
【1981 F2C(インテグラ)】カウル装着が公的に解禁され、正規ラインナップとしてインテグラが登場。時計や電圧計も標準装備していた。
【1981 F2C(インテグラ)】
【1983 CB1100F(US仕様)】空冷CB-Fの頂点は1983に1年のみ発売されたCB1100F。北米と南ア仕様が装着するカウルのシルエットは、CB1000F SEにも通じる。
【1983 CB1100F(US仕様)】
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(CB1000F)
70〜80年代「F」の美学を現代へ:単なる復刻を超えた開発コンセプト 「CB750ホーネット」や「XL750トランザルプ」のLPL(開発責任者)を歴任してきた、本田技研工業の原本氏。彼が挑んだのは、ホ[…]
3人ともCBオーナー。CB1000Fは気になる存在 今回試乗したのは、同じ職場で働く20代の3人。全員がホンダファンで、それぞれCBを所有しています。CB1000Fは3人とも気になっていたモデルだった[…]
Rebel 250でリターン 沼口さんが初めてバイクの免許を取得したのは、25年前のことでした。当時乗っていたのは、先輩から譲ってもらったスクーター。アルバイト先へ通うための便利な移動手段として、2年[…]
疾走するモンキーに視線釘付け! ゆるっと着られる「MonkeyビッグシルエットTシャツ」 体のラインを拾いにくく、トレンド感のあるスタイルが叶うビッグシルエットTシャツ。ライディングパンツやデニムにも[…]
特殊シリコーン被膜で穴を埋めてサビを防ぐメッキングの可能性を追求 平滑で均一に見えるクロームメッキ被膜には無数の穴があり、そこから浸入した水分によりサビが生じるメカニズムに注目し、特殊シリコーン被膜で[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
名車の姿を変えた国内事情。“耕運機ハンドル”誕生の背景 1980年のケルンモーターサイクルショーで公開され、翌1981年に発売されたスズキ「GSX1100S KATANA」。日本刀をイメージしたシャー[…]
勝利のために常識を超えた装備を投入した特別なCB 1980年代初頭、世界のスポーツバイク市場で存在感を高めていたホンダが、持てる技術を惜しみなく注ぎ込んで生み出したのが「CB1100R」だ。その開発思[…]
ベスパとは異なるアプローチを見せた「もう一つの至宝」 現在のクラシックスクーター市場ではベスパが有名ですが、かつてその絶対王者に真っ向から勝負を挑み、世界中のファンを熱狂させたブランドがありました。そ[…]
ナンバー付きからレース専用車まで本格的スポーツ走行と模擬レースが体験できる 各地のサーキットには、ライダーの技量に応じてファミリー走行枠やスポーツ走行枠といったクラスが設けられていることが多い。また主[…]
軽量化への徹底したこだわりが生んだ、革新的なスーパースポーツ 1980年代、国内のバイク市場ではレーサーさながらの外観と高性能を備えた、レーサーレプリカの人気が急速に高まっていた。その流れを牽引する存[…]
人気記事ランキング(全体)
【第1位】普通免許で乗れて車検不要! 全天候型電動トライク専門店が名古屋にオープン 普通免許で乗れて車検や車庫証明も不要な全天候型電動トライクの専門店「ビークルファン名古屋BASE」が開設された。ドア[…]
ボタンひとつで車体が自立!力作業を完全に不要にする電動油圧の技術 重い大型バイクやスクーターを停車・駐車する際、車体を支えながらスタンドを立てる作業は、時にライダーにとって大きな身体的負担や精神的スト[…]
名車の姿を変えた国内事情。“耕運機ハンドル”誕生の背景 1980年のケルンモーターサイクルショーで公開され、翌1981年に発売されたスズキ「GSX1100S KATANA」。日本刀をイメージしたシャー[…]
85%共通プラットフォームがもたらす多彩な展開力 ドイツ・ベルリンで産声を上げ、デザインと開発の拠点をイタリア・ミラノに置く新鋭電動モビリティブランド「GR1T(グリット)」。世界最大級のバイク見本市[…]
T40より手頃な価格設定を実現したボンネビルファミリーの新たな入門機 トライアンフがインド市場向けに投入した「ボンネビル T4」は、世界的な成功を収める400ccプラットフォームの技術基盤を活用しつつ[…]
最新の投稿記事(全体)
4気筒CBR500R FOURにレーシングコンセプト ホンダは中国の重慶モーターサイクルショーにて、カスタムコンセプト「CBR500R FOUR レーシングカラー」を世界初公開した。ベース車両は「CB[…]
専用設計だからこそのジャストフィットと安心感 汎用の保護シートをハサミで切って貼る手間とは無縁。MK50の画面形状に合わせて寸分の狂いもなくカットされた車種・モデル専用設計となっており、ディスプレイの[…]
2650名の熱気!モデルの垣根を越えて共有するバイクライフの歓び バイクを走らせる醍醐味は、単に目的地へ移動することだけではない。同じ志を持つ仲間と出会い、バイクへの情熱やツーリングの思い出を語り合う[…]
「普段は箱、仕事や買い出し時はデカバッグ」がカギひとつで成立する! 仕組みは至ってシンプルにして極めて実用的。 普段愛用しているモノロックケース用ベースプレート「MP60N」の上に、ボックス[…]
母国グランプリとなったもてぎでは多くのファンから熱い声援を受け、ウィークを通じて圧倒的な存在感とスター性を発揮した小椋選手。アライが企画した抽選販売は即座に完売するなど、ファンにとって彼の身につけるア[…]
- 1
- 2










































