
この春の東京モーターサイクルショーの会場で、多くのライダーが足を止め、熱い視線を送っていたのがアライヘルメットの最新作「X-SNC」だ。アライが伝統的に守り続けてきた「安全性能」を土台としつつ、「軽快さ」「軽さ」を突き詰めた製品としている。
●文/写真:ヤングマシン編集部
6万円台から手に入るアライのハイエンドクラス、まもなく登場か
アライの新製品「X-SNC」の最大の特徴は、帽体(シェル)の進化にある。
最新の空力解析に基づいた「SNC(ストラクチュラル・ネット・コンポジット)」構造をさらに深化させ、加えて帽体に新配合素材を用いることで、頭部への予期せぬ衝撃を「かわす性能」を突き詰めたという。
アライブースのメインステージに展示されていた「X-SNC」は、同社のフラッグシップ製品「RX-7X」と同じシェル構造を採用しながら、ストリートシーンでの快適性を追求。ストリートモデルながらフラッグシップと同等の性能水準が与えられている。
詳細なスペックは非公開ながら、「RX-7X」よりも軽量化を実現したという。
丸く滑らかなフォルムをベースとした洗練されたシルエットが採用されたほか、ダクトまわりのデザインの造り込みにより、走行風を効率よくヘルメット内部に取り込み(吸気)、内部に溜まった熱気や湿気を外へ追い出す(排気)の効率が高められていることもポイントのひとつ。
最新の流体解析のもと、ダクトの位置を再設計。トップダクトはXのシリーズ史上、最も効率的な性能を発揮しているとのこと。
リヤシャッター部をあえて排除した新たな設計アプローチも見どころで、これによりヘルメット後方の空気の乱れを抑制し、走行風によるライダーの首への負担を劇的に軽減させている。高い安全性を担保しながら、長時間のライディングにおける快適性を維持する特性は、よりストリートユースを見据えた実戦的な進化だろう。
シールドは、全天候で最高の視界を確保できるMAX-V (マックス・ビジョン) シールドで、上目遣いの状態でもクリアな視界を実現。クリア、スモーク、ミラーといった異なるカラーのMAX-Vシールドに付け替えることも可能。
カラーバリエーションは、標準カラーが4タイプ、グラフィックカラー(写真)が4タイプの合計8タイプが用意される。
グラフィックモデルの「KATAKANA TRICO」。
グラフィックモデルの「PILOT GRAY」。
標準モデルの「FROST LIGHT GRAY」。
内装も自由度の高いフルシステムに対応しており、自分用のフィッテングを煮詰めていくことも容易と、ハイエンドモデルらしい機能面の充実ぶりも健在だ。
価格は標準モデルが6万9300円、グラフィックモデルが7万9200円。
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