●まとめ:ヤングマシン編集部 ●情報更新日:2023年8月23日
ホンダNT1100モデル概要
アフリカツインの270度クランクパラツインエンジンとフレームをベースに、オンロード向け前後17インチの足まわりやウインドプロテクションに優れた大柄なフルカウルが与えられたロングツアラーモデル。エンジンはDCT=デュアルクラッチトランスミッションのみの設定で、変速ショックの少ないシームレスな乗り味が長距離ツーリングでの快適性に大きく貢献する。スクリーンは手動で5段階に高さ調整が可能。その両脇に配置されたミニウイングが手元に当たる風を効果的に防いでくれる。クルーズコントロールや5つのライディングモード、3段階+OFFのトラクションコントロールを装備。
ホンダNT1100試乗インプレッション
※2022年8月12日公開記事より
ライディングモードは出力の高い順にツアー/アーバン/レイン(任意設定のユーザー1/2あり)となっており、DCTを標準的なDモードにすると、どのライディングモードでも一般道において3000rpmを超えることはほとんどなく、60km/h付近で早くもトップ6速に入る。とはいえ加減速から巡航に至るまで過不足は一切なし。DCTをSモードにすると変速タイミングが高回転側へ移り、最高出力102psの力強さを実感できる。今回、特に感心したのはDCTの制御で、勾配の変化にかかわらずコーナー手前のシフトダウンが適切であり、あえてMTモードを使う必要性を感じなかった。
続いてハンドリング。腰を中央に据えたまま、ハンドルの押し引きだけで旋回に移行できるイージーな操縦性が特徴で、穏やかな舵角の付き方と、速度を上げるほど路面に吸い付くように安定性が増す様は、まさに欧州で育まれたスポーツツアラーのそれだ。
ホンダNT1100の主要諸元
NT1100 | ||
---|---|---|
車名・型式 | ホンダ・8BL-SC84 | |
全長(mm) | 2,240 | |
全幅(mm) | 865 | |
全高(mm) | 1,360(スクリーン最上位置1,525) | |
軸距(mm) | 1,535 | |
最低地上高(mm)★ | 173 | |
シート高(mm)★ | 820 | |
車両重量(kg) | 248 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃料消費率*1 (km/L) | 国土交通省届出値: 定地燃費値*2 (km/h) | 30.5(60)〈2名乗車時〉 |
WMTCモード値★ (クラス)*3 | 19.3(クラス 3-2)〈1名乗車時〉 | |
最小回転半径(m) | 2.8 | |
エンジン型式 | SC84E | |
エンジン種類 | 水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒 | |
総排気量(cm³) | 1,082 | |
内径×行程(mm) | 92.0×81.4 | |
圧縮比★ | 10.1 | |
最高出力(kW [PS] /rpm) | 75 [102] /7,500 | |
最大トルク(N・m [kgf・m] /rpm) | 104 [10.6] /6,250 | |
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火装置形式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量(L) | 20 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 電子式6段変速(DCT) | |
変速比 | 1速 | 2.562 |
2速 | 1.761 | |
3速 | 1.375 | |
4速 | 1.133 | |
5速 | 0.972 | |
6速 | 0.882 | |
減速比(1次★/2次) | 1.863/2.500 | |
キャスター角(度)★ | 26゜30′ | |
トレール量(mm)★ | 108 | |
タイヤ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) |
後 | 180/55ZR17M/C(73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
ホンダNT1100関連リンク
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