
ホンダは、アフリカツインのエンジンとフレームをベースにスポーツツアラーへと仕立てた新型マシン「NT1100」の日本仕様を発売。欧州仕様で標準装備されたパニアケースはオプション設定となり、ラインナップはDCTのみ。クルーズコントロールやグリップヒーター、メインスタンドなどを標準装備する。
●外部リンク: Honda
アドベンチャーテイストを加えた本格ツアラー
ホンダは、欧州で先行発表されていた新型ツアラー「NT1100」の国内仕様を正式発表した。アフリカツインをベースとした270度クランクの並列2気筒エンジンとフレームを採用しながら、前後17インチホイールで本格的なスポーツツアラーに仕立てられている。日本仕様ではDCTのみのラインナップとなり、パニアケースもオプション設定としたことから、価格は168万3000円に抑えられた。発売日は2022年3月17日だ。
コンセプトは「快適性と多様性の高次元なバランス」で、日常の扱いやすさと長距離走行の快適さを両立している。102psを発揮するパワフルな1082cc並列2気筒エンジンは、AT免許でも乗れるデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を標準装備し、クラッチ操作を不要に。オートマ感覚で操縦できるだけでなく、任意のギヤチェンジも可能だ。
こちらもアフリカツインをベースとしたフレームに、SHOWA製SFF-BP倒立フロントフォークと分離加圧式ダンパーと備えたリヤショックを採用、ともにホイールトラベルは150mmと脚長傾向で、荒れた路面などにも幅広く対応する。
手動で5段階に調整可能な大型スクリーンとアップライトなライディングポジションで快適性を確保し、クッションの厚さを最適化。シート高は820mmだ。6.5インチタッチパネル式TFTフルカラーディスプレイは視認性良好で、USBでスマートフォンと接続することでアップルカープレイやアンドロイドオートも利用可能なほか、Bluetoothスマートフォンまたはヘッドセットとの接続も可能となっている。
このほか、オプション設定のトップボックスやパニアケースを取り付けやすいリヤキャリアや容量20Lの燃料タンクなど、ツアラーとしての基本装備も抜かりなく押さえた。さらに、オートキャンセルウインカー(機能OFFも可能)、クルーズコントロール、USBソケット&アクセサリーソケット、グリップヒーター、ETC2.0車載器、メインスタンドなどを標準装備する。
電子制御は当然のABSに加え、ホンダセレクタブルトルクコントロール(トラコンとウイリーコントロールに相当)、プリセット3モード+マニュアル1モードのライディングモードを備えている。
これで同系エンジンを採用したモデルはアフリカツイン、レブル1100、そしてNT1100と3機種になった。選択肢が増えることで、より自分に合ったバイク選びができそうだ。
HONDA NT1100[2022 model]
主要諸元■全長2240 全幅865 全高1360-1525 軸距1535 最低地上高173 シート高820(各mm) 車重248kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1082cc 102ps/7500rpm 10.6kg-m/6250rpm 変速機6段DCT 燃料タンク容量20L■キャスター26°30′/トレール108mm ブレーキF=φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ256mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:168万3000円 ●色:白、灰 ●発売日:2022年3月17日
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
NT1100 概要 CRF1100Lアフリカツインの1082㏄並列2気筒エンジンと基本骨格を譲り受け、前後17インチホイールでオンロード適性を高めつつ、外装にはX-ADV風のデザインテイストを導入。そ[…]
関連する記事
ホンダは、「第38回大阪モーターサイクルショー2022」「第49回東京モーターサイクルショー」「第1回名古屋モーターサイクルショー」に、世界初公開となる2機種を含む合計37台(予定)のバイクを出展する[…]
ホンダは、2022年3月19日に開幕する第38回 大阪モーターサイクルショーで新型ロードスポーツモデル「ホーク イレブン(HAWK 11)」市販予定車を世界初公開すると。予告映像はすでに第1弾が公開さ[…]
250cc版の国内販売が絶好調なクルーザー・ホンダレブルシリーズの長兄として、’21年3月にDCT版、5月にはマニュアル仕様が発売された「レブル1100」。今回の試乗を担当したヤングマシン[…]
『ヤングマシン』誌スクープ→ティーザー動画→欧州発表を経て、ついにホンダ「NT1100」が国内で正式発表された。アフリカツインをベースに、洗練された大型カウル+スクリーンやオンロード向けの足まわり、快[…]
NC750Xベースのロード寄りツアラーと予想 かつてアフリカツインの弟分として名を馳せたアルプスローダー「トランザルプ」が帰ってくる!? これまでホンダのミドルクラスでは、アドベンチャーとまではいかな[…]
最新の記事
- クラス随一の充実装備だ! スズキ GSX-8S詳報〈主要装備/アクセサリー編〉
- [’83-]スズキ RG250Γ:レーサーそのままのフォルムとメカに狂喜した【青春名車オールスターズ】
- ホンダ新型 CL250/500 早くもカスタム車登場!【旅とオフロードをテーマに続々】
- 鶴田竜二率いるトリックスターが新体制でEWCにフル参戦! 渡辺一樹が加入し世界一を目指す!!
- アライがカーボン柄を生かした新デザイン「アストロGX スパインを」4月上旬に発売
- 1
- 2