
アメリカンホンダは、これまで使用されてきたST1300ポリスの後継モデルとして、北米未発売のNT1100をベースとした「NT1100 Police」を2025年5月に発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部
日本でも公開されたNT1100ポリスの北米バージョン!
アメリカンホンダは、欧州を中心としたスポーツツーリングマーケットで人気車となっているNT1100を警察仕様として北米初導入することを発表した。
これまでは縦置きV型4気筒エンジンのST1300をベースとした「ST1300 ポリス」を警察仕様として提供してきたが、これの生産終了にともない求められていた、軽量で操縦性に優れたスポーツツーリングマシンをベースとしたポリスバージョンのベースモデルにNT1100を選定。警察車両用に設計されたコンポーネントを追加装備して2025年5月に発売する。
価格は1万4499ドル(日本円換算約217万4000円)で、ベースモデルの価格設定がないため比較対象が難しいところだが、CRF1100Lアフリカツインの標準モデルとほぼ同価格帯となっている。
NT1100はアフリカツインのフレームと並列2気筒エンジンをベースとして採用しており、クラス最軽量の車重や優れた操縦性が魅力。これに加え、北米ポリス仕様は価格もリーズナブルだ。
NT1100 ポリスには、ノーマル車両のフェアリングや調整式ウインドスクリーン、厚みのあるシート、LED灯火類、ライダーを支援する各種電子制御に加え、ポリス仕様向けに設計されたパニアケース、カスタマイズ可能なワイヤーハーネス、エンジンガード、リヤバンパー、書類ボックス、シートカウルなどを追加装備している。
このほか、軽量高品質のリチウムイオンバッテリーやオートキャンセル機能付きウインカー、バイオエンジニアリングプラスチック“Durabio”を一部フェアリングに用いるなど、優れた素性は欧州で発表された新型NT1100を踏襲。
日本では白バイ仕様が11月2日に世界に先駆けて初公開されており、各都道府県の警察車両として採用されていく見込みだ。楽しみ! あいや、ライダーにはちょっと怖い存在だったり……?
海外向けのNT1100白バイ仕様だっ!! ホンダが2輪メディア向けの編集長ミーティングで白バイ仕様のNT1100海外向けモデル、「NT1100 POLICE」を世界初公開したぞ! ホンダはこれまでにも[…]
HONDA NT1100 Police[2025 U.S. model]
主要諸元■全長2217 全幅993 全高1526 軸距1534mm シート高820mm 車重256.7kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1084cc 出力未発表 変速機6段(MT) 燃料タンク容量20.4L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●北米参考価格:1万4499ドル ●色:白 ●発売時期:2025年5月
HONDA NT1100 Police[2025 U.S. model]
HONDA NT1100 Police[2025 U.S. model]
HONDA NT1100 Police[2025 U.S. model]
HONDA NT1100 Police[2025 U.S. model]
HONDA NT1100 Police[2025 U.S. model]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
◆今回のPRO解説者:以前にはネオクラ車の解説記事もお願いしたバイクデザインのプロフェッショナル。1980年代前半に某社に入社したベテランで、オンロード系をメインに排気量の大小を問わずさまざまな機種を[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかって[…]
ホンダCBR250RR(2021) 試乗レビュー 全方位にスペックアップした2021年モデル 2020年モデルからの変更箇所は多岐に渡る。 ピストン、ピストンリング、コンロッド、バランサーシャフト、バ[…]
ネオクラシックながら”新しさ”で対抗 ヘリテージやネオクラシックと呼ばれるカテゴリーで、登場以来絶対的な人気を誇るカワサキのZ900RSシリーズ。現代スポーツネイキッドをベースに、名車Z1を絶妙にアレ[…]
2003年モデル概要:MotoGP直系の先進技術を取り入れたSSとして登場 2003年当時、最先端のMotoGPマシンだった「RC211V」で培った先進技術とスタイリングを随所に取り入れ開発された。初[…]
最新の関連記事(NT1100)
トルク強化のエンジンアップデート+電サス新採用ほか ホンダは新型「NT1100」の国内モデルを2025年1月23日に発売すると発表した。2022年に初登場したNT1100は、CRF1100Lアフリカツ[…]
海外向けのNT1100白バイ仕様だっ!! ホンダが2輪メディア向けの編集長ミーティングで白バイ仕様のNT1100海外向けモデル、「NT1100 POLICE」を世界初公開したぞ! ホンダはこれまでにも[…]
アフリカツインと同様のエンジンアップデート+電サスほか ホンダは欧州で新型「NT1100」を発表した。2022年に初登場したNT1100は、CRF1100Lアフリカツインの心臓部とメインフレームを活用[…]
Eクラ第2弾はヨーロピアンツアラーのNT1100か マニュアルクラッチと自動クラッチが同居したホンダの新技術・Eクラッチ。これを最初に搭載したCBR&CB650Rはその性能を遺憾なく発揮し、各方面から[…]
バイクって夢のある乗り物ですよね! とはいえ、大人になると若い頃のように気ままには動けません…だけど!やっぱり楽しいことをしたい! だから今回は『できる範囲での最大限』をやってみました! もしも週末『[…]
人気記事ランキング(全体)
【ご注意】本記事は、エンジンオイルの過剰注入がエンジンに与える影響を確認するための実験であり、一般使用車両での実施や再現を推奨するものではありませんのでご了承ください。 オイルの規定量は守らなくちゃイ[…]
インフレの今、価格破壊王のワークマンがまたやってくれた! 春から初夏にかけ、ツーリングのシーズンがやってきた。爽やかな空気を全身に浴びてのライディングは最高だ。しかし…この期間はジメジメ・シトシトの梅[…]
その姿、まるでGB400TT MkIIの正統後継者! 欧州ホンダは、2025年も例年通りカスタムコンテスを開催。これは正規ディーラーがホンダ車をベースにカスタムを手がけ、オンライン投票で最優秀マシンを[…]
圧倒的に軽いCB1000Fコンセプト。足着き性も良好だ CB1000FコンセプトをCB1300スーパーフォアと比較すると、前者の方がコンパクトで引き起こしも圧倒的にラク。ただ跨ってみると意外と大柄な印[…]
フェイスリフトと前後サスペンションの再設定 ホンダが「XL750トランザルプ」の国内2025年モデルを発売する。CB750ホーネットに似た2眼ヘッドライトを新たに採用し、センターダクトを設けたウインド[…]
最新の投稿記事(全体)
アメリカの野生動物や軍隊に由来する車名 「最強」「最速」そして「独自のルックス」をイメとったるカワサキブランドのルーツといえば2ストロークマシンの怪物500SSマッハⅢと4ストローク4気筒キングZ1を[…]
燃料タンク部分に収納スペースと給油口はテールカウルの思いきった新しいデザイン! 1990年4月、スズキはいかにもエアロダイナミクスの良さそうなフルカバードボディの250cc4気筒をリリース。 最大の特[…]
ツーリングの目的地としても楽しめる「日本の峠」たち ツーリングの醍醐味にはいろいろあるが、バイクならではの「五感で感じる風景」や「季節の移ろい」を楽しむことも大きな魅力。 山/海/川/田園風景など、走[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかって[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
- 1
- 2