2022年に日本でも発売された「NT1100」は、CRF1100Lアフリカツインと心臓部を共有するシンプルなツーリングマシン。欧州では約1万2000台が販売され、最も人気のあるツーリングバイクとなった。今回は欧州で2色のニューカラーが登場したのでお伝えしたい。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
2024年モデルとして欧州で発表
ホンダ「NT1100」は、乱暴に言えばアドベンチャーモデルのCRF1100Lアフリカツインをベースとし、前後17インチホイールを装着したツーリングバイク。長めのストロークを持つサスペンションなどにアフリカツインの面影を見ることができるが、よりシンプルな造りとすることで欧州のツーリングライダーたちに強く訴求し、2022~2023年モデルで1万2000台近くが販売される大人気モデルとなった。
そんなNT1100に、2024年モデルとしてニューカラーが登場した。GB350などで人気のマットジーンズブルーメタリックと、ホンダの定番とも言えるキャンディクロモスフィアレッドの2色。また、継続色のマットイリジウムグレーメタリックにも、新たにマットバリスティックブラックメタリックのリヤキャリアが組み合わされる。
基本スペックは前年までのモデルと変わらず、トルクフルな並列2気筒エンジンに組み合わされるのは、出力特性を変更できるライディングモードや、高速道路での巡行時に便利なクルーズコントロールなどの電子制御。さらに、手動で5段階に高さ調整可能な大型ウインドスクリーンやデイタイムランニングライト(DRL)、アップルカープレイとアンドロイドオートに対応する6.5インチタッチパネル式TFTフルカラーメーターなどを標準装備する。欧州では日本にないマニュアルトランスミッション仕様もあり、DCT仕様と2本立てになっているのも特徴だ。
日本でもニューカラーの登場が見込まれるが、2色ともに導入されるかは未知数。続報を待ちたい。
Honda NT1100(欧州仕様)のスペックとカラーバリエーション
主要諸元■全長2240 全幅865 全高1360 軸距1535 最低地上高175 シート高820(各mm) 車重238kg(MT)/248kg(DCT)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1084cc 102ps/7500rpm 10.6kg-m/6250rpm 変速機6段(MT/DCTとも) 燃料タンク容量20.4L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様・写真は全てDCT
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