●まとめ:ヤングマシン編集部 ●情報更新日:2023年9月5日
ヤマハ ナイケンGT モデル概要
LMWテクノロジーによる前2輪&後1輪の3輪スポーツツアラー。’23モデルは海外仕様のみ発表済み。エンジンをベースとなるMT-09同様に従来の845ccから888ccへとアップし、これに合わせてフレームも新設計として応答性を向上。スロットルバイワイヤーの採用でクイックシフターは両方向対応となった。またメーターも7インチのフルカラーTFTに進化し、同時にスマートフォンとの接続機能も採用されナビ画面の表示なども可能となるなど、利便性も大きく伸びている。スクリーンは可動式だ。
ヤマハ ナイケンGT LMWメカニズム詳解
※2018年11月28日公開記事より
LMW(リーニング・マルチ・ホイール)とは、ヤマハが生み出した2輪のようにリーンして曲がる3輪車両。その操縦感覚は通常の2輪と極めて同じながら、高い安定感や片輪だけで段差に対応できるといったメリットも持っている。
基本構造としては、パラレログラム(平行四辺形)の名のとおり、左右上部フォークとそれをつなぐ2本のリンクが左右にスライド可動することによって同時にタイヤをリーンさせている。操舵機構、つまりタイヤの向きを変える部分については、パラレログラムリンクの下にあるタイロッドをハンドル操作によって可動させることで行う。いわゆるアッカーマン構造として4輪に使われているものと基本的な考え方は同じだ。LMWはこれまでコミューターのトリシティ125と155が発売されており、今回のナイケンが3機種目。ナイケンでは、LMW機構を支える片側2本ずつの片持ち下部フロントフォークが、バンク角確保のため外側に設置されているのが特徴となっている。
ヤマハ ナイケンGTの主要諸元
NIKEN GT | ||
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認定型式/原動機打刻型式 | 8BL-RN84J/N721E | |
全長/全幅/全高 | 2,150mm/875mm/1,395mm | |
シート高 | 825mm | |
軸間距離 | 1,510mm | |
最低地上高 | 150mm | |
車両重量 | 270kg | |
燃料消費率*1 | 国土交通省届出値 定地燃費値*2 | 24.5km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値 *3 | 18.4km/L(クラス3, サブクラス3-2) 1名乗車時 | |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ | |
気筒数配列 | 直列, 3気筒 | |
総排気量 | 888cm3 | |
内径×行程 | 78.0mm×62.0mm | |
圧縮比 | 11.5:1 | |
最高出力 | 85kW(116PS)/10,000r/min | |
最大トルク | 91N・m(9.3kgf・m)/7,000r/min | |
始動方式 | セルフ式 | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
エンジンオイル容量 | 3.60L | |
燃料タンク容量 | 18L(無鉛プレミアムガソリン指定) | |
吸気・燃料装置/燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
バッテリー容量/型式 | 12V, 8.6Ah(10HR)/YTZ10S | |
1次減速比/2次減速比 | ||
クラッチ形式 | 湿式, 多板 | |
変速装置/変速方式 | 常時噛合式6速/リターン式 | |
変速比 | 1速:2.571 2速:1.947 3速:1.619 4速:1.380 5速:1.190 6速:1.037 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター/トレール | 20°00′/74mm | |
タイヤサイズ(前/後) | 120/70R15M/C (56V)(チューブレス)/ 190/55R17M/C (75V)(チューブレス) | |
制動装置形式(前/後) | 油圧式ディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ | |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム(リンク式) | |
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ | LED | |
乗車定員 | 2名 |
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