ヤンマシファン2300人の投票結果

ファン投票で選ばれた’19年の人気バイクランキング【マシン・オブ・ザ・イヤー:総合部門】

  • 2020/3/7
MOTY 総合部門

バイクはどれも魅力的。だから、何に乗ってもいい。しかし、ヤングマシンのファン2300人が選んだバイクには、注目すべき価値が間違いなくある。――その年のモデルからファン投票で人気ナンバー1を決めるガチ企画「マシン・オブ・ザ・イヤー」、その47年目の結果をここに披露。まずは排気量/ジャンル等不問の無差別級=総合部門の上位20台を発表する。

●まとめ:沼尾宏明 ●CG:白圡 学

総合部門〈概観〉トップはほぼダブルスコアの圧勝。新潮流も上位に進出

「マシン・オブ・ザ・イヤー」(以下MOTY)」は、その年に新車として販売されたバイクの中から人気ナンバー1を決める読者投票企画。’72年創刊のヤングマシンは、翌’73年からカー・オブ・ザ・イヤーのバイク版としてこの企画をスタート。今回で47回目を迎えた伝統のイベントで、現在も続いている2輪&4輪のプライズとしては日本最長を誇る。

中でも総合部門は、国内&外国車、排気量やジャンルの垣根を超えた何でもアリの無差別級。全エントリー319車、グレードを含めると400車に迫るモデルから選ばれた総合1位は、文字通りその年の”顔”と言えるだろう。

前回までハガキとWEBで投票を受け付けていたのに対し、今回からWEB投票のみとなり、従来以上に順位の予測は困難だった。だが、フタを開けてみれば、話題作のスズキ KATANAが1位という順当な結果に。2位に2倍近い大差をつけ、スズキとしては’14年のハヤブサ以来、5年ぶりの戴冠となった。

なお、トップ10圏内はかなりの変動が見られた。例年、各社のフラッグシップが上位に食い込むのが通例なのだが、前回王者のカワサキ Ninja H2、同2位のスズキ ハヤブサが後退。代わりにスクーター風クロスオーバーのX-ADVが圏外から3位にジャンプアップし、3輪スポーツのナイケンが前回と同じ4位をキープ、と新たな時代のトレンドを感じさせる結果となった。そんな中、ヤマハの旗艦スーパースポーツ、YZF-R1が前回から1つ順位を上げた2位に浮上。相変わらずの存在感を見せつけた形だ。なお、2位以下は得票数で大きな差がなく、接近戦だったのも印象的だ。 

総合部門 第1位:スズキ KATANA[217票]

令和新刀、圧巻のデビューウィン!

’81年にデビューした伝説的な名車=GSX1100Sカタナを現代風にアレンジした「KATANA」は、発表以来そのスタイルに賛否両論を巻き起こしたことが記憶に新しい。しかし、’19年5月の国内投入以来、年間販売予定台数の2倍超となる2000台が受注されるなどセールス好調。今回の授賞で、多くのライダーに認められたことが改めて証明されたと言えるだろう。 

スズキ KATANA

【MOTY総合部門 第1位 SUZUKI KATANA 獲得投票数217票】主要諸元 ■全長2130 全幅835 全高1110 軸距1460 シート高825(各mm) 装備重量215kg ■水冷4ストローク並列4気筒 DOHC4バルブ 998cc 48ps/10000rpm 10.9kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●色:銀、黒 ●価格:151万2000円

スズキ KATANA

切っ先鋭いノーズ、アッパーカウル~タンクのエッジなど各部に初代のイメージを投影。車体色は、アイコンである伝統のシルバー、歴代カタナで初となるブラックの2色を設定した。注目の’20年型は現時点で未発表だ。

【スズキ KATANA:ミニインプレ】ベース車のGSX-S1000に対し、着座位置はより前方かつ、やや高め。ハンドルも高く広くなったため、乗車時の印象は大きく異なる。999cc水冷直4は、レスポンス良好ながらギクシャクせず、スムーズに回転が伸び上がる。車体は軽量コンパクト。サスは初期設定だとややハードに感じる場面もあるが、従順なエンジン特性と、初期タッチが柔らかいブレンボキャリパーによりイメージ通りのラインを描ける。ストイックな初代カタナと違い、親しみやすい公道ファイターだ。

スズキ KATANA

総合部門 第2位:ヤマハ YZF-R1/M[122票]

速さとスタイル兼備。安定人気の官能スーパースポーツ

ヤマハの最高峰スポーツが2位に輝いた。これまで初代’98、クロスプレーンの7代目’17が総合1位に輝いており、前回からは順位をひとつ上げた。’15年のフルチェンジ以来、好位置をキープし続け、今回もスーパースポーツ勢でトップ。’19では特に変更がなかったにも関わらず、この成績というのはお見事。また’19年は鈴鹿8耐で惜しくも5連覇こそ逃したものの、全日本JSBで王座を獲得。その実力は広く浸透している。

ヤマハ YZF-R1/M

【MOTY総合部門 第2位 YAMAHA YZF-R1/M 獲得投票数122票】 主要諸元 ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/13500rpm 11.6kg-m/11500rpm ■202kg(装備) シート高860mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ※緒元は欧州仕様

【ミニインプレ】
純レーサーを思わせるスパルタンな乗り味。不等間隔爆発の直列4気筒クロスプレーンは、リニアなトルクとスムーズな回転上昇を発生し、V4的な特性を持つ。これに自然&精緻な電子制御と素姓のいい車体が組み合わさり、自由自在なヤマハハンドリングを体現している。

総合部門 第3位:ホンダ X-ADV[109票]

新感覚SUVが圏外から表彰台までジャンプアップ

NC750をベースに、専用の外装とアフリカツイン譲りの足まわりを導入。スクーターの皮をかぶったアドベンチャーモデル「X-ADV」。’17年のデビュー時は圏外、前回の’18年は得票数21票で31位の成績だったが…。今回は驚異のゴボウ抜きで3位に急浮上した。登場3年目にしてついに存在が周知されたと言えそう。また、ヤングマシンファンの嗜好の変化を読み取ることもできるだろう。

ホンダ X-ADV

【MOTY総合部門 第3位 HONDA X-ADV 獲得投票数109票】 主要諸元 ■水冷4ストローク並列2気筒 SOHC4バルブ 745cc 54ps/6250rpm 6.9kg-m/4750rpm 238kg 13L ■シート高790mm ●価格:124万920円~127万3320円

【ミニインプレ】
フロント17インチを有し、安定感は一般的なモーターサイクルと同等。高速道路の車線変更もピタッと決まる。ボタンでのマニュアル変速も可能なオートマ機構=DCTが標準で、トルクで引っ張りながら6速をガチッと切り替えて元気に加速。エンジンにパルス感もあり、乗っていて楽しい。

総合部門 第4位:ヤマハ ナイケン/GT[92票]

前回同様の上位進出

平行してバンクする前2輪+後1輪で、誰もがバイクの楽しみを味わえるLMW(リーニングマルチホイール)。ナイケンは、MT-09譲りの847cc並列3気筒を積む親玉だ。デビューイヤーの前回は総合4位。2年目の今回は、ツアラー仕様のGTが追加されたこともあり、同じく4位をキープした。

ヤマハ ナイケン

【MOTY総合部門 第4位 YAMAHA NIKEN 獲得投票数92票】 主要諸元 ■水冷4スト並列3気筒DOHC4バルブ 845cc 116ps/10000rpm 8.9kg-m/8500rpm ■267kg(装備) シート高835mm 18L ■タイヤ=120/70R15 R=190/55R17 ●価格:198万円 ●受注生産予約受付中

ミニインプレ】
前2輪の安心感と接地感は普通のバイク以上。旋回速度も高いため、サーキットタイムはなんとMT-09とほぼ同じだ。乗り心地も快適&上質で疲れにくく、長旅も得意。

総合部門 第5位:スズキ ハヤブサ[74票]

歴代最多勝の威光は健在!

MOTY総合部門でカワサキZ1を超え、歴代最多の通算9勝を誇るメガスポーツのハヤブサ。国内仕様は’17モデルで殿堂入りしたが、北米ではいまだ健在とあって、今回も変わらずエントリーしていた。前回の2位から順位を落としたとはいえ、5位は実に見事。次期型を望むエールが得票数に結びついたとも考えられる。次回は新型の登場なるか!?

スズキ ハヤブサ

【MOTY 総合部門 第5位 獲得投票数74票】主要諸元 ■水冷4スト並列4気筒 1340cc 197ps/9500rpm ■266kg(装備) シート高805mm 21L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/50ZR17  ●入荷予定なし

【ミニインプレ】
アメ車のようなゴリゴリとした加速フィールが持ち味。峠では巨体に似合わぬスーパースポーツ的な軽快ハンドリングを示す。強力な効きとコントロール性を兼備したブレンボも武器だ。

次のページ:総合部門第6位〜第10位を見る
ページ:

1

2 3

※本記事の内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。