バイクはどれも魅力的。だから、何に乗ってもいい。しかし、ヤングマシンのファン2300人が選んだバイクには、注目すべき価値が間違いなくある。――その年のモデルからファン投票で人気ナンバー1を決めるガチ企画「マシン・オブ・ザ・イヤー」、その47年目の結果をここに披露。まずは排気量/ジャンル等不問の無差別級=総合部門の上位20台を発表する。
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総合部門〈概観〉トップはほぼダブルスコアの圧勝。新潮流も上位に進出
令和新刀、圧巻のデビューウィン!
’81年にデビューした伝説的な名車=GSX1100Sカタナを現代風にアレンジした「KATANA」は、発表以来そのスタイルに賛否両論を巻き起こしたことが記憶に新しい。しかし、’19年5月の国内投入以来、年間販売予定台数の2倍超となる2000台が受注されるなどセールス好調。今回の授賞で、多くのライダーに認められたことが改めて証明されたと言えるだろう。
【MOTY総合部門 第1位 SUZUKI KATANA 獲得投票数217票】主要諸元 ■全長2130 全幅835 全高1110 軸距1460 シート高825(各mm) 装備重量215kg ■水冷4ストローク並列4気筒 DOHC4バルブ 998cc 48ps/10000rpm 10.9kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●色:銀、黒 ●価格:151万2000円
切っ先鋭いノーズ、アッパーカウル~タンクのエッジなど各部に初代のイメージを投影。車体色は、アイコンである伝統のシルバー、歴代カタナで初となるブラックの2色を設定した。注目の’20年型は現時点で未発表だ。
【スズキ KATANA:ミニインプレ】ベース車のGSX-S1000に対し、着座位置はより前方かつ、やや高め。ハンドルも高く広くなったため、乗車時の印象は大きく異なる。999cc水冷直4は、レスポンス良好ながらギクシャクせず、スムーズに回転が伸び上がる。車体は軽量コンパクト。サスは初期設定だとややハードに感じる場面もあるが、従順なエンジン特性と、初期タッチが柔らかいブレンボキャリパーによりイメージ通りのラインを描ける。ストイックな初代カタナと違い、親しみやすい公道ファイターだ。

総合部門 第1位:スズキ KATANA[217票]
新感覚SUVが圏外から表彰台までジャンプアップ
NC750をベースに、専用の外装とアフリカツイン譲りの足まわりを導入。スクーターの皮をかぶったアドベンチャーモデル「X-ADV」。’17年のデビュー時は圏外、前回の’18年は得票数21票で31位の成績だったが…。今回は驚異のゴボウ抜きで3位に急浮上した。登場3年目にしてついに存在が周知されたと言えそう。また、ヤングマシンファンの嗜好の変化を読み取ることもできるだろう。
【MOTY総合部門 第3位 HONDA X-ADV 獲得投票数109票】 主要諸元 ■水冷4ストローク並列2気筒 SOHC4バルブ 745cc 54ps/6250rpm 6.9kg-m/4750rpm 238kg 13L ■シート高790mm ●価格:124万920円~127万3320円
【ミニインプレ】
フロント17インチを有し、安定感は一般的なモーターサイクルと同等。高速道路の車線変更もピタッと決まる。ボタンでのマニュアル変速も可能なオートマ機構=DCTが標準で、トルクで引っ張りながら6速をガチッと切り替えて元気に加速。エンジンにパルス感もあり、乗っていて楽しい。
総合部門 第2位:ヤマハ YZF-R1/M[122票]
歴代最多勝の威光は健在!
MOTY総合部門でカワサキZ1を超え、歴代最多の通算9勝を誇るメガスポーツのハヤブサ。国内仕様は’17モデルで殿堂入りしたが、北米ではいまだ健在とあって、今回も変わらずエントリーしていた。前回の2位から順位を落としたとはいえ、5位は実に見事。次期型を望むエールが得票数に結びついたとも考えられる。次回は新型の登場なるか!?
【MOTY 総合部門 第5位 獲得投票数74票】主要諸元 ■水冷4スト並列4気筒 1340cc 197ps/9500rpm ■266kg(装備) シート高805mm 21L ■タイヤF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●入荷予定なし
【ミニインプレ】
アメ車のようなゴリゴリとした加速フィールが持ち味。峠では巨体に似合わぬスーパースポーツ的な軽快ハンドリングを示す。強力な効きとコントロール性を兼備したブレンボも武器だ。
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