●まとめ:ヤングマシン編集部 ●情報更新日:2023年8月15日
目次
スズキGSX-S1000モデル概要
名機と呼ばれる’05年型GSX‐R1000をベースに、ネイキッドとフルカウル装備の2本立てで’15年に登場した現行GSX-S1000/F。スーパーバイク譲りのパワフルな走りを、街乗りやツーリングで気軽に味わえるつくりは多くのライダーを魅了し、その自由度の高さから’19年に誕生したKATANAのベースにもなった。
スズキGSX-S1000試乗インプレッション
GSX-S1000は、タイトな峠道でリッターバイクとは思えないほど軽快に振り回せること、そして第2世代GSX-R1000由来のパワフルなエンジンが特徴だ。’15年発売当時の価格は111万5640円(消費税は8%)と非常に戦略的で、日本のみならず世界中で支持されたのだ。
これをベースに生まれたカタナを含め、個人的にどうしても肌に合わなかったのがスロットル開け始めの”ドン突き”だ。それを指摘する声が世界中から集まったのだろう。新たに電子制御スロットルを採用した新型は、その症状がほぼ完璧に解消されている。走行モードはA/B/Cの3段階で、最高出力150psはいずれも共通であり、レスポンスのみが変化する。Aモードはかなり刺激的で、Bはオールマイティ、Cは街乗り向けといった印象で、明確に差別化されている。また、従来から採用されているトラクションコントロールは、3段階+オフから5段階+オフと介入レベルが2段階増えた。ウェット路面で何度か介入を確認したが、失速感がほとんどないなど極めて自然だった。
スズキGSX-S1000の主要諸元
型式 | 8BL-EK1AA | |
---|---|---|
全長 / 全幅 / 全高 | 2,115mm / 810mm / 1,080mm | |
軸間距離 / 最低地上高 | 1,460mm / 140mm | |
シート高 | 810mm | |
装備重量※1 | 214kg | |
燃料消費率 ※2 | 国土交通省届出値:定地燃費値※3 | 21.2km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値※4 | 17.0km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時 | |
最小回転半径 | 3.1m | |
エンジン型式 / 弁方式 | DTB1・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ | |
総排気量 | 998cm3 | |
内径×行程 / 圧縮比 | 73.4mm × 59.0mm / 12.2 | |
最高出力※5 | 110kW〈150PS〉 / 11,000rpm | |
最大トルク※5 | 105N・m〈10.7kgf・m〉 / 9,250rpm | |
燃料供給装置 | フューエルインジェクションシステム | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑方式 | 圧送式 | |
潤滑油容量 | 3.4L | |
燃料タンク容量 | 19L | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.562 |
2速 | 2.052 | |
3速 | 1.714 | |
4速 | 1.500 | |
5速 | 1.360 | |
6速 | 1.269 | |
減速比(1次 / 2次) | 1.553 / 2.588 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター / トレール | 25°/ 100mm | |
ブレーキ形式(前 / 後) | 油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS) | |
タイヤサイズ(前 / 後) | 120/70ZR17M/C(58W) / 190/50ZR17M/C(73W) | |
舵取り角左右 | 31° | |
乗車定員 | 2名 | |
排出ガス基準 | 平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応 |
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