
名作K5譲りのエンジンを搭載し、熟成を重ねる現行KATANA。しかし「カタナといえばセパハンによる前傾姿勢」という思いから逃れられないライダーは多い。そんな熱狂的ファンの渇望を満たすのが、ヨシムラジャパンの「KATANA ハンドルKIT X-CONTROL」だ。マシンのポテンシャルを引き出し、往年のGSX1100Sを彷彿とさせるロー・フォルムを完璧に実現する至高のアイテムを紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ヨシムラ
ネオクラシックKATANA唯一の不満点
令和2年排出ガス規制への適合や、電子制御システムS.I.R.S.の搭載により、現行KATANA(8BL-EK1AA)の完成度は極めて高い。150psを発揮する水冷並列4気筒エンジンのパフォーマンスは一級品だ。しかし、アップライトなバーハンドル仕様に対して「もっとカタナらしい戦闘的なルックスを」と望む声は根強い。
この思いを叶えるべく、現代のコントロール性とクラシカルな美しさを両立させたのが、ヨシムラが専用設計した本ハンドルキットだ。
往年の空冷モデルを想起させるシャープなブラケットデザイン
コックピットの質感は、ライダーの所有感を大きく左右する。本製品は、往年の空冷GSX1100Sを感じさせるシャープで洗練されたブラケットデザインを採用。表面は精悍なブラックアルマイト仕上げとなっており、車体全体の引き締め効果をもたらすと同時に、ハンドルまわりに確かな存在感と高級感を与える作りとなっている。
走りのシーンで切り替え可能な画期的2ポジションシステム
最大のトピックは、付属のスペーサーとボルトを入れ替えるだけで「High(UPタイプ)」と「Low(DOWNタイプ)」の2つのポジションを変更できるギミックだ。ひとつのキットを購入するだけで、ツーリングからスポーツ走行まで、その日の気分や用途に合わせてライディングポジションを最適化できる点は大きなメリットといえよう。
純正タンクのまま快適な前傾を得るHighポジション
Highポジションは、純正のタンクカウルをそのまま使用して装着可能。純正ポジションと比較して約70mm前方、約50mm下方へグリップ位置が移動する。純正のアップライトな姿勢から「ほどよい前傾」へと変化し、ロングツーリングやストリートにおいて疲労を軽減しつつ、素直なハンドリングを引き出すことができるというわけだ。
アグレッシブなスポーツ走行を極めるLowポジション
より深くマシンと一体化したいライダーにはLowポジションが用意されている。純正比で約70mm前方、約85mm下方というアグレッシブな設定となり、鋭い旋回性能と積極的なスポーツライディングを提供。なお、最大舵角付近で純正タンクカバーと干渉するため、ヨシムラから発売予定の専用タンクカウルの装着が必須となるので、そちらも一緒に手に入れよう。
高剛性と垂れ角17度が生み出すダイレクトな操作感
ポジションが下がるだけでなく、操作性の向上も著しい。High/Low共通で約17度の垂れ角が設定されており、ライダーのホールド性を飛躍的に高めている。これにより理想的なフォームでの積極的な荷重移動が可能となり、十分な剛性としなりが生み出すダイレクトな操作感は、ブレーキングからコーナリングまでの質を一段階引き上げてくれるだろう。
装着方法によっては構造変更手続きが必要
このキットは2022年以降のKATANA(車両型式:8BL-EK1AA)に適合。注意点として、ハンドルキットの装着によって車体寸法が規定値(高さ±40mm、幅±20mm)を超えて変化する場合、管轄の運輸支局にて構造変更の申請が必要となる。公道を合法かつ安全に走行するための手続きは確実に行おう。
カタナらしいローフォルムを手に入れろ!
ヨシムラジャパン「KATANA ハンドルKIT X-CONTROL」は、税込価格9万3500円にてラインナップされ、7月上旬の納期がアナウンスされている。
168万3000円という価格を持つプレミアムな現行KATANAの車格にふさわしい、最高品質のカスタムパーツ。現代の運動性能と、誰もが憧れた「カタナらしい」ローフォルムを融合させたいすべてのオーナーにとって、見逃せない決定版だ。
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