スズキフランスの世界耐久選手権(EWC)に参戦する名門チームとして長年の伝統を守ってきたSERT(Suzuki Endurance Racing Team)が、EWCマシンのイメージを投影したスポーツネイキッドのカスタムマシン「GSX-S1000 RACE」を発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:SERT FACTORY WORKSHOP
名車GSX-R1000(K5系)のエンジンを搭載するGSX-S1000がポテンシャルを開放
スズキ「GSX-S1000」は、2005年型のGSX-R1000(K5)が採用した当時の最新4気筒エンジンを現代のスポーツネイキッドに搭載した、というコンセプトのマシン。このK5エンジンは名作と呼ばれ、リッタースポーツバイク向けの4気筒エンジンとしてはかなりロングストローク傾向で、野性味のあるトルクフルなパワー特性が持ち味だ。
そんなK5系エンジンを受け継ぐGSX-S1000は2015年に誕生し、2021年にモデルチェンジ。最新型もK5系エンジンをユーロ5/令和2年排出ガス規制に適合し、扱いやすさを増しながら、フルカウルツアラー仕様のGTや、同じ車体をベースとしたKATANAなどバリエーション展開されている。
いっぽう、SERT(Suzuki Endurance Racing Team)は、スズキフランスが深く関わる耐久レースチームで、2021年からはヨシムラが運営するスズキファクトリーチーム「ヨシムラSERT Motul」として、そして2023年からはヨシムラとSERTのコラボレーションによる同名チームとして活動している名門だ。2021年には世界耐久選手権(EWC)で年間タイトルを獲得し、2022年には2位、そして2023年はタイトル奪還に向けて奮闘中である。
今回SERTが発表したのは、SERTのレーシングイメージを投影したコンプリートマシン、その名も「GSX-S1000 RACE」だ。装着パーツは、アクラポヴィッチ製サイレンサー、ブレンボ製の赤いキャリパー、専用シート&“レース”ロゴ入りのシングルシートカウル、ライセンスプレートホルダー、コンパクトなウインドスクリーン、GBレーシング製クランクケースプロテクター×4と左右レバーガード、SERTのナンバー入りアルミニウムプレート。これに加え、“GSX-S1000 RACE”のロゴが入ったマット、ウェルカムパックとしてTシャツとキャップが付属する。
価格はフランス現地で1万6999ユーロ(日本円換算約268万円)。日本から注文する猛者、いる?
SERT GSX-S1000 RACE
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
あなたにおすすめの関連記事
GSX-R1000R レジェンド仕様に続くレプリカカラー! 世界グランプリ(WGP/MotoGP)最高峰クラスでチャンピオンを獲得した歴代ファクトリーマシンのレプリカ仕様GSX-R1000Rを2021[…]
R1000譲りのエンジンはやっぱり元気がいい! GSX-S1000GTは、ネイキッド版S1000のフルカウルバージョン。先代モデルではGSX‐S1000Fに当たるわけだが、チーフエンジニアによるとFの[…]
GSX-S1000:ベストセラーマシンが装いも新たに正常進化だ スズキのリッタースポーツネイキッド「GSX‐S1000」が、ユーロ5対応の新型にモデルチェンジした。先代GSX‐S1000と言えば、いわ[…]
2022年8月には新世代GSX-R1000と思われるエンジンの特許情報が公開され…… スズキは国内の公式HPで、リッタースーパースポーツ「GSX-R1000R」および軽二輪スクーター「バーグマン200[…]
電子制御スロットルを採用し、ムS.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)を新搭載 スズキは、マイナーチェンジでアップデートを受けた2022年モデルの「KATANA」を発表した。伝説[…]
最新の関連記事(GSX-S1000)
メーターを反転表示のLCDから5インチTFTディスプレイにアップグレード スズキが新型「GSX-S1000」を発表した。メーター変更のマイナーチェンジに加え、ホイール色を青→黒に変更したトリトンブルー[…]
スズキは、ユーザー参加型イベント「GSX-S/R Meeting 2024」を2024年10月20日に、スズキ浜松工場内の特設会場にて初開催すると発表した。 詳細は未発表だが、スズキ製バイクを数多く生[…]
国内メーカーではカワサキのみ前年から増だが、全体でも9万台以上の高水準をキープ バイク業界の出来事を網羅する二輪車新聞は、1月1日号で2023年の二輪車総需要を総括した。これは毎年発表されるデータで、[…]
名機“K5”エンジンを搭載して2015年初登場、2021年にモデルチェンジ スズキはGSX-S1000の2023年モデルとして新色を発表。全3色のうち新色はマットソードシルバーメタリックで、従来のグラ[…]
グランドツーリング=GT+はブルーからレッドへ スズキは北米で2024年モデル群を発表。GSX-R1000(K5)由来の並列4気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッド「GSX-S1000」および「GS[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
1位:2024秋発表のヤマハ新型「YZF-R9」予想CG 2024年10月に正式発表となったヤマハのスーパースポーツ・YZF-R9。2024年2月時点で掴めていた情報をお伝えした。これまでのYZF-R[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
Vストローム250SX[59万1800円] vs Vストローム250[66万8800円] 2023年8月に発売された、スズキ自慢の油冷単気筒エンジンを搭載したアドベンチャーモデル「Vストローム250S[…]
カラーオーダープランは標準モデルの223万3000円から+5万5000円の228万8000円 スズキは2025年モデルのハヤブサを発表。3バリエーションある標準カラーを刷新するとともに、従来と同じく全[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
人気記事ランキング(全体)
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106:1万5000円台~ ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/4[…]
欧州で登場していたメタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが国内にも! カワサキモータースジャパンが2025年モデルの「Z900RS」を追加発表した。すでに2024年9月1日に2025年[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
誕生から10年、さまざまなカテゴリーで活躍するCP2 MT-09から遅れること4か月。2014年8月20日に発売されたMT-07の衝撃は、10年が経過した今も忘れられない。新開発の688cc水冷パラツ[…]
クリップリフター:クリップ対応の溝幅設定が細かく、傷をつけにくいクロームメッキ仕様 自動車のドアの内張やモール類のクリップをピンポイントで狙って取り外すための5本組リフター。クロームメッキ仕上げの本体[…]
最新の投稿記事(全体)
ZX-25Rターボの250km/hチャレンジに続くZX-4Rターボ トリックスターが製作したZX-4Rターボは、2024年4月の名古屋モーターサイクルショーで初披露された。すでにZX-25Rのターボ化[…]
誕生から10年、さまざまなカテゴリーで活躍するCP2 MT-09から遅れること4か月。2014年8月20日に発売されたMT-07の衝撃は、10年が経過した今も忘れられない。新開発の688cc水冷パラツ[…]
クリップリフター:クリップ対応の溝幅設定が細かく、傷をつけにくいクロームメッキ仕様 自動車のドアの内張やモール類のクリップをピンポイントで狙って取り外すための5本組リフター。クロームメッキ仕上げの本体[…]
何がいま求められているのか、販売の現場で徹底リサーチ! 「ステップをミニフットボードに交換するのに伴って、シフトチェンジペダルをカカトでも踏み下ろせるようにシーソー式にしたいという要望を耳にしますね」[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
- 1
- 2