●まとめ:ヤングマシン編集部 ●情報更新日:2023年8月23日
スズキGSX-R1000Rモデル概要
可変バルブタイミング機構のSR-VVTやフィンガーフォロワーロッカーアームなどMotoGPマシン譲りのメカニズムが随所にフィードバックされたリッターSS。国内仕様はリーンアングル対応型のABSなど、電子制御や前後サスペンションがより充実した上級版のRのみ設定されていた。また日本向けらしくETC2.0車載器も標準装備。残念ながら’22年モデルをもってユーロ5には対応せず日本・欧州では生産終了となっており、GSX-Rシリーズの旗艦として早期の復活が待ち望まれている。
スズキGSX-R1000R試乗インプレッション
※2019年9月5日公開記事より
最大の特徴は、国産SS唯一となる可変バルブタイミング機構=SR-VVT搭載のエンジンだ。力強いサウンドを響かせつつ、SSながら低回転から粘りのある出力特性を見せる。以降も1万4000rpmまで谷のないトルクバンドを形成。ライダーが思い描いた通りのパワーを生み出し、無類の扱いやすさを誇る。きめ細かなトラコンも手伝って、ウエットなどのコンディションでも右手は開けやすい。さらに600ccと見紛うほどスリム&コンパクトな車体と低めのシート、高め&幅が狭いハンドルも扱いやすさに貢献する。
ハンドリングは総じて安定志向。バランスのよいシャーシと、滑らかに作動する前後のショーワ製バランスフリーサスが相まって、従順に向きを変える。ABSも空走感がほぼなく、減速Gが逃げない。フルバンクでもコンロール性は抜群で、ライン変更もやりやすい部類だ。一方、コーナーでの鋭さはCBR1000RRやYZF-R1ほどではなく、限界アタックで一発のタイムを狙うのはやや難しい。また、エキサイティングさも希薄ではある。とはいえ、この走りやすさは大きな武器。サーキットはもちろん、状況が刻々と変化するワインディングがよく似合う。本作は7代目だが、歴代GSX-R1000が大事にしてきた思想を受け継ぐオールラウンドSSだ。
スズキGSX-R1000Rの主要諸元
型式 | 2BL-DM11G | |
---|---|---|
全長 / 全幅 / 全高 | 2,075mm / 705mm / 1,145mm | |
軸間距離 / 最低地上高 | 1,420mm / 130mm | |
シート高 | 825mm | |
装備重量※1 | 203kg | |
燃料消費率 ※2 | 国土交通省届出値:定地燃費値※3 | 22.1km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値※4 | 16.6km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時 | |
最小回転半径 | 3.5m | |
エンジン型式 / 弁方式 | DTA1・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ | |
総排気量 | 999cm3 | |
内径×行程 / 圧縮比 | 76.0mm×55.1mm / 13.2 | |
最高出力※5 | 145kW〈197PS〉 / 13,200rpm | |
最大トルク※5 | 117N・m〈11.9kgf・m〉 / 10,800rpm | |
燃料供給装置 | フューエルインジェクションシステム | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量 | 4.1L | |
燃料タンク容量 | 16L | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.562 |
2速 | 2.052 | |
3速 | 1.714 | |
4速 | 1.500 | |
5速 | 1.360 | |
6速 | 1.269 | |
減速比(1次 / 2次) | 1.652 / 2.647 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター / トレール | 23°20′ / 95mm | |
ブレーキ形式(前 / 後) | 油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS) | |
タイヤサイズ(前 / 後) | 120/70ZR17M/C(58W) / 190/55ZR17M/C(75W) | |
舵取り角左右 | 27° | |
乗車定員 | 2名 | |
排出ガス基準 | 平成28年国内排出ガス規制に対応 |
スズキGSX-R1000R関連リンク
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