カワサキ メグロK3 [’22後期 新型バイクカタログ]:半世紀の時空を超えて復活した伝説のメグロブランド


●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日:2022年7月11日

カワサキ メグロK3 概要

昭和39年に川崎重工の前身・川崎航空機工業に吸収された、戦前最後のオートバイメーカー・目黒製作所。最後のモデルである「500メグロK2」は、カワサキWシリーズの先祖となった。そのメグロブランドを時を越えて復活させたのが、このマシン。W800シリーズをベースに、燃料タンクには銀鏡塗装や小傷を自動修復するハイリーデュラブルペイントを施し、車体各部を熟練工の手作業で塗られたエンブレムや美しいクロームメッキなどで装飾した。’22モデルでは美しい車体色をそのままに新排出ガス規制に適合した型式認定を取得。グリップヒーター/ETC2.0車載器/センタースタンド/ヘルメットロックといったものは引き続き標準装備だ。

’22 カワサキ メグロK3

主要諸元

【’22 KAWASAKI MEGURO K3】■空冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 773cc 52ps/6500rpm 6.3kg-m/4800rpm ■車重227kg シート高790mm 15L ■タイヤサイズF=100/90-19 R=130/80-18M ●色:ミラーコートブラック×エボニー ●価格:132万円

エンジン

【赤丸べベルギアシャフト】エンジンはSOHC空冷2気筒。OHV風に見えるベベルギヤシャフトのカバーはK3専用の赤丸アクセント入りだ。

主要装備

【メーターリングは黒色酸化皮膜】リングを黒色酸化皮膜処理する2連メーターはベースとなるW800に準じるが、文字盤デザインはレトロな専用デザインに。「メグロ」のカタカナロゴも入っている。

【職人仕上げの手塗りエンブレム】燃料タンク本体は、うっとり見とれる銀鏡塗装に小キズを自動修復するハイリーデュラブルペイントがコーティングされている。アルミ製のエンブレムは職人による手塗り。

カワサキW1の元となったのが500メグロK2(左)。その子孫とも言うべきW800をベースに伝説ブランドを復活。カワサキ空冷バーチカルツインの歴史を確固なものとしている。

新旧メグロの走り。半世紀以上の時代を飛び越えても味わいには共通点があった。国内名門ブランドの灯は現代に受け継がれ、未来へとつながる。


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