
カワサキモータースジャパンは、W800をベースにスペシャル装備を施した「メグロK3」の2026年モデルを2025年11月1日に発売する。前年モデルで燃料タンクのグラフィックが変更され、ホイールリムがブラック仕上げになったが、今回はデザイン&諸元に変更なしで年度更新される。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
カワサキ大排気量モデルの原点は、2026年モデルも普遍性を継承
目黒製作所の創立100周年だった2024年秋、「メグロK3」が初のデザインアップデートを受けた。2024年11月発売のメグロS1のカラーリングと共通する燃料タンクのデザインになり、ホイールリムをブラック仕上げとしたほかは前年モデルを踏襲していた。
そして今回、カワサキは2026年モデルを発表。デザイン&主要諸元に変更はなく、価格のみ改定されている。
メグロK3は、往年のメグロK2などのデザインを現代に蘇らせて2021年の初登場して以来、2024年モデルまでデザインは不変。2022年モデルでは令和2年度排出ガス規制に適合して型式指定・認定番号を変更し、これに伴いWMTCモード燃費は21.1km/L→20.9km/Lと、わずかに数値が変化した。前回のデザインアップデートを受けたが、普遍的なメグロのたたずまいは継承し続ける。
なおメグロK3は、1か月点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換(オイルフィルター含む)を無償で受けられる「カワサキケアモデル」であり、ABS、グリップヒーター、センタースタンド、ETC2.0車載器、ヘルメットロックを標準装備している。
1924年創業のメグロ製作所から現代のメグロK3へ
メグロK3という車名は、1924年に創業した目黒製作所が1960年代に川崎航空機株式会社に吸収されたのちに生産された、カワサキ「500メグロK2」の後継モデルであることを意味している。500メグロK2は「メグロ」のブランド名を冠して発売された最後のビッグバイクであり、のちにカワサキ・W1の元となってカワサキの4ストローク大型スポーツバイクの礎となっていったもの。その500メグロK2以来、55年ぶりのニューモデルとなるメグロK3は、直接的な子孫ともいえるW800からの原点回帰モデルとして登場する。
とはいえ、スタイリングはあくまでも往年の『メグロ』を前面に押し出しながらも、先進の技術を投入している。その象徴ともいえるのが、高度な技術が必要な銀鏡塗装とハイリーデュラブルペイントを組み合わせた燃料タンクの表面処理だ。これはデザイン変更された2025年モデルも変わらない。
そして、ベベルギヤによるカムシャフト駆動という複雑な機構をあえて採用した360度クランクの空冷バーチカルツインエンジンは、ベースとなったW650(1999年登場)から幾度かのリファインと排気量増大を経て、最新の令和2年排出ガス規制に適合している。
エンジン&車体スペックはW800をベースとしたもので、ホイールサイズは前19/後18インチを装着。車重はW800よりも1kg増の227kgとなっている。また、シート高はW800と同じ790mmだが全幅は925mm。ハンドルバーは大きく手前に引かれた幅広タイプで、いわゆる往年の“殿様乗り”仕様だ。
車体色は深みのあるエボニーを基調に、フロントフェンダー、リヤフェンダー、フロントフォークアウターチューブ、リヤサスペンションカバー、ハンドルバー、タンデムグリップ、ヘッドランプボディ、ヘッドライトステー、テールランプブラケットは、艶ありブラック塗装。また、ステンレス製メーターリングは黒色酸化皮膜処理で金属の質感を強調し、フューエルタンクにはミラーコートブラックを採用し、部位ごとに色調が変化するように使用素材に合わせた表面処理方法を選択している。
マフラー、スロットルボディカバー、エアクリーナー入口のリング、チェーンカバー、フューエルタンクキャップ、前後ターンシグナルランプボディ、テールランプボディ。さらにブレーキペダル、ミラー、ヘッドライトリム、オイルフィルターカバーはクロムメッキを採用。黒塗装とクロムメッキの好対照で、メグロならではの落ち着いたカラーリングに仕上がっている。またホイールリムは、軽快さを印象づけるシルバーアルマイトから2025年モデルから黒く引き締まった印象を与えるものに変更された。
このほか、スピードメーターパネルとサイドカバーに刻まれた“メグロ”のロゴや、空冷バーチカルツインエンジンを特徴づけるベベルギヤカバーには、ワンポイントの赤を配すことでMEGURO K3の個性を際立たせている。
KAWASAKI MEGURO K3[2026 model]
KAWASAKI MEGURO K3[2026 model]ミラーコートブラック×エボニー(GY1)
KAWASAKI MEGURO K3[2026 model]ミラーコートブラック×エボニー(GY1)
KAWASAKI MEGURO K3[2026 model]ミラーコートブラック×エボニー(GY1)
| 車名 | MEGURO K3 |
| 型式 | 8BL-EJ800E |
| 全長×全幅×全高 | 2190×925×1130mm |
| 軸距 | 1465mm |
| 最低地上高 | 125mm |
| シート高 | 790mm |
| キャスター/トレール | 27.0°/108mm |
| 装備重量 | 227kg |
| エンジン型式 | 空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ |
| 総排気量 | 773cc |
| 内径×行程 | 77.0×83.0mm |
| 圧縮比 | 8.4:1 |
| 最高出力 | 52ps/6500rpm |
| 最大トルク | 6.3kg-m/4800rpm |
| 始動方式 | セルフスターター |
| 変速機 | 常時噛合式5段リターン |
| 燃料タンク容量 | 15L |
| WMTCモード燃費 | 20.9km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
| タイヤサイズ前 | 100/90-19 |
| タイヤサイズ後 | 130/80-18 |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | 141万9000円 |
| 発売日 | 2025年11月1日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
カラーも成熟のスペックも継承したカワサキ「W800」2027年モデル カワサキの伝統的ブランド「W」の長兄として、空冷バーチカルツインの造形美を現代に伝える「W800」に2027年モデルが登場した。2[…]
伝統の「メグロK3」最新モデルが登場!前年型からデザインと諸元を継承 カワサキプラザ専売モデルとして展開されている「メグロK3」に2027年モデルが登場した。今回の更新では、カラー&グラフィックおよび[…]
スタンダードは青玉虫と108万円台の価格を完全に据え置き継続 昨今の物価高により、新車二輪車の価格上昇が常態化するなか、カワサキが2027年モデルの「Z650RS」スタンダードモデル(メタリックオーシ[…]
2018年モデル:Z1/Z2モチーフ 発売は2017年12月1日。モチーフとなったZ1・Z2は、ショートピッチの燃料タンク形状とオレンジの塗色から「火の玉オレンジ」と呼ばれたカラーリング。これが伝説の[…]
2018 Models 初登場は王道の“火の玉カラー”のキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジでホイールのリム&スポークを切削仕上げ、および金×銀ラインの入ったメタリックスパークブラックの[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
光と角度で表情を変える「ハイパーシフト塗装」! 125周年の歴史を纏う特別限定車 ロイヤルエンフィールドが創業125周年記念エディションモデルである、「125th Anniversary Editio[…]
名車YZF750Rの遺伝子!新色ネオンホワイトが放つグラフィック美学 ヤマハのスポーツヘリテージラインを牽引するXSR900の欧州2027年モデルにおいて、最大のハイライトとなるのが新色「Neon W[…]
C.サロンのソノート・ヤマハカラーがモチーフ! ヨーロッパヤマハは、ハーフカウルのスポーツヘリテージモデル「XSR900 GP」の2027年モデルを公表した。新たに設定されたカラーリング「レジェンドブ[…]
現地で予約開始! 501cc空油冷単気筒「CB500」のメカニズム ホンダは2026年7月24日にインドで世界初公開した新型モデル「CB500」について、同年9月21日に現地価格を公表し、予約受付を開[…]
60年の伝統を400ccへ! 398cc単気筒「TRシリーズ」と専用シャシーのパッケージング トライアンフがグローバルで6万台以上を販売した新世代400ccプラットフォーム。その展開において、60年以[…]
人気記事ランキング(全体)
本物のワークスマシンが、一般のオークションに出品 2023年シーズンの第6戦イタリアGP。ムジェロ・サーキットでファクトリーライダーのブラッド・ビンダーが駆るRC16は366.1km/hと、当時のMo[…]
新形状シートと彫りの深いタンクが生み出すシルエットとエルゴノミクス 欧州で発表された2027年モデルのMT-125は、ヤマハが誇るハイパーネイキッド「MTシリーズ」の次世代デザイン思想を取り入れ、装い[…]
税込418万円で2027年1月23日発売! 国内限定300台のプレミアモデル 再導入の報から注目を集めていた2027年モデルのNinja H2 CARBONだが、注目の価格はカワサキケアおよびETC2[…]
カウル一体型スポイラーで洗練されたフロントマスクと空力性能の融合 欧州で2024年モデルとしてラインアップに再投入されて以来、根強い人気を誇るCBR600RRが、2027年モデルでアップデートを受けた[…]
国土交通省の性能等確認試験に適合した免許不要の特定小型EV四輪 ELEMOsが展開する特定小型EV四輪「エレポーター」および「エレポーターPRO」が、国土交通省の定める性能等確認制度に基づき、公益財団[…]
最新の投稿記事(全体)
日常に溶け込む新しいライディングシューズ「ライド-63 キャンバス シューズ アジア」 スケートカルチャーにインスパイアされたカジュアルなスタイルを採用しながら、ライディングに必要な機能をしっかりと備[…]
シュアラスターといえば、カーシャンプーやボディワックスをはじめとした洗車・カーケア用品で、長年支持を集めてきた老舗ブランド。そのシュアラスターが展開するガソリン添加剤「LOOP(ループ)」シリーズのフ[…]
ベスパとは異なるアプローチを見せた「もう一つの至宝」 現在のクラシックスクーター市場ではベスパが有名ですが、かつてその絶対王者に真っ向から勝負を挑み、世界中のファンを熱狂させたブランドがありました。そ[…]
個性を主張する3つのグラフィック! 愛車のスタイルに合わせて選べ マルシンヘルメットブランドとしては初となる今回のコラボモデルは、ストリートからツーリングまで映えまくるオープンフェイス(ジェット)ヘル[…]
ナンバー付きからレース専用車まで本格的スポーツ走行と模擬レースが体験できる 各地のサーキットには、ライダーの技量に応じてファミリー走行枠やスポーツ走行枠といったクラスが設けられていることが多い。また主[…]
- 1
- 2







































