
SV650 概要
90度Vツインをスチールトレリスフレームに搭載したミドルネイキッド。欧州仕様は’21でユーロ5に対応して触媒大型化やホース取り回しを変更し、最高出力3ps減となったが、国内仕様は色変更を行ったのみで諸元は従来通りである。3つの車体色ごとにフレーム色も異なっており、なかなかオシャレだ。STDに加え、カフェレーサー仕様のXが存在する。
国内でも新排出ガス規制をクリアする新モデルが’22年1月26日より登場。最高出力が76.1psから72psへ変更されたほか、車重が2kg増えているのが主な変更点だ。
’22 SV650
【’22 SUZUKI SV650】■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 645cc 72ps/8500rpm 6.4kgf-m/6800rpm ■199kg シート高785mm 14L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:80万3000円 ●色:マットブラックメタリックNo.2 グラススパークルブラック/ブリリアントホワイト グラススパークルブラック ●発売日:2022年1月26日
カラーバリエーションはマットブラックメタリックNo.2/グラススパークルブラック/グラススパークルブラック/ブリリアントホワイトの3色を展開する。
ライディングポジション
シート高を785mmに抑え、足着きに干渉する前端部と周辺フレームを細身にまとめ上げたおかげで両足ともかかとが着く。ハンドル幅も絞られており、かなりコンパクトな姿勢を取れる。[身長174cm/体重63kg]
エンジン
代名詞とも言える645ccの水冷90度Vツインエンジン。1999年に初代SV650が登場して以来同じ基本設計を受け継いでいるが、技術進歩に応じてチューンナップを繰り返し最適化を続けてきた。最新の’22モデルではユーロ5をクリア。
シャーシ
ダイヤモンドタイプのスチールパイプフレームは’09年のグラディウスから継承したものだ。初代は楕円アルミダイキャスト/’03モデルは高真空アルミダイキャストと、エンジンとは対照的に時代によって変遷を続けてきた。
足まわり
フロントブレーキはトキコの4ピストンキャリパーとφ290mmのフローティングディスクを組み合わせ、十分な制動力とコントロール性を確保。フロントフォークはφ41mmの正立タイプでアジャスト機構は備えていない。リヤブレーキはニッシンのピンスライド1ピストンキャリパーとφ240mmのソリッドディスク。ABS介入時の自然な制動が好印象だった。
リンクタイプのモノショック式リアサスペンションはプリロードで7段階調整が可能。
主要装備
ヘッドライトは丸目でハロゲンバルブ+マルチリフレクターの組み合わせ。テールランプとストップランプはLEDだ。
メーターは軽量小型のLCDディスプレイ。6段階の照度調整機能を備え、日中から夜間まで万全の備えだ。
785mmの低シートは内ももに当たる部分がかなり絞られており、良質な足着きに貢献する。
バーハンドルは垂れ角/絞り角ともに少ないナロータイプ。クラッチレバーはワイヤー調整式で、ブレーキレバーは5段階の位置調整が可能だ。
シート下には車載工具(±ドライバー/スパナ/フックレンチ/ヘキサゴンレンチ)が収納されている。工具ケースの横に見える筒状のものは、蒸発したガソリンを回収するキャニスターだ。
’21 SV650
【’21 SUZUKI SV650】■水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブ 645cc 76.1ps/8500rpm 6.5kg-m/8100rpm ■車重197kg シート高785mm 14L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=120/70ZR17 ●色:マットブラックメタリックNo.2 グラススパークルブラック グラススパークルブラック×ブリリアントホワイト ●価格:78万5400円 ●発売日:’21年1月28日
カラーバリエーションはマットブラック/ブラック/ブラック×ホワイトの3色展開。
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