
軽二輪(250cc)クラスは車検がなく維持費が安い反面、クルーザーモデルの多くが単気筒や並列2気筒エンジンを採用しており、「Vツインならではのドコドコとした鼓動感が欲しい」と嘆くライダーは少なくない。しかし今、海外ブランドを中心に250cc Vツインクルーザーの市場がかつてないほどの熱気を帯びている。今回は、メンテナンスの手間を省くベルトドライブ、クラッチ操作不要のAMT、そして圧倒的なカスタムスタイルを持つ注目の3モデルを紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部
チェーンメンテナンスから解放される悦び。ヒョースン「GV250X Roadster」
ヒョースンから2026年6月に上陸予定の「GV250X Roadster」は、チェーンメンテナンスから解放してくれる一台だ。最大の特長は、ハーレーなどの高級クルーザーに採用される「ベルトドライブ」を250ccクラスで搭載している点にある。静粛性に優れ、手やホイールを汚す油跳ねとも無縁。ロングライフでメンテナンスフリーという恩恵は、忙しい現代のライダーにとって計り知れないメリットだ。
心臓部には、60度のバンク角を持つ水冷Vツインエンジンを搭載し、低回転から心地よい鼓動感と重厚なサウンドを響かせる。また、雨上がりの濡れた路面でも後輪の空転を防ぐトラクションコントロール(TCS)を標準装備。
180kgの軽量な車体と740mmという安心の低シート高が相まって、ストップ&ゴーが続く街中でもストレスなく走り抜けることができる。価格は73万1500円(税込)。日常の足から週末の小旅行まで、気負わず付き合える上質な相棒を探している人におすすめだ。
メンテフリーで静粛。高級車さながらの「ベルトドライブ」 定期的に行うチェーンのメンテナンス。油まみれの手は作業の実感を呼んでくれるけれど、ちょっと煩わしいのも確か。ヒョースンが放つ新型「GV250X […]
圧倒的な存在感と所有欲。BENDA「ナポレオンボブ250」
「他の誰とも被らない、自分だけの特別なバイクに乗りたい」。そんな強いこだわりを持つライダーの心に深く突き刺さるのが、中国の気鋭ブランド・BENDAが放つ「ナポレオンボブ250」である。
ロー&ロングの車体に、130mm幅の極太フロントタイヤを履かせた特異なネオクラシック・ボバースタイルは、まるで熟練のビルダーが手がけたフルカスタムマシンのような強烈なオーラを放っている。凝った造形の水冷VツインDOHCエンジンが車体の中心に鎮座し、リンク式フロントサスペンションや外付けダンパー、リジッド風スイングアームといった独創的なメカニズムが、メカ好きの探究心を激しくくすぐるはずだ。
他の2台と比べると84万7000円と高価だが、深みのある塗装や上質なステッチが施されたサドルシートなど、細部のディテールにまで宿る並外れた質感は必見。駐車場に停めているだけでも周囲の視線を釘付けにしてしまう、そんな「見られる快感」と強烈な所有欲を満たしてくれる、唯一無二のクルーザーだ。
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
Vツインの鼓動をオートマで。QJMOTOR「SRV 250A(AMT)」
長距離ツーリングの帰り道や、果てしなく続く渋滞路。左手の握力が限界に達し、「クラッチを握りたくない」と痛切に感じたことはないだろうか。その悩みを根本から解決してくれるのが、QJMOTORの「SRV 250A(AMT)」だ。
このモデルの最大の武器は、クラッチとシフト操作を自動化する「AMT(オートマチックトランスミッション)」機構である。エンジンを始動し、手元のパドルシフトで1速に入れれば、あとはスロットルを捻るだけでシフトアップ・ダウンを自動で行ってくれる。
スクーター感覚のイージーな操作性により、ライダーの肉体的・精神的な疲労は劇的に軽減される。また、AT限定の普通自動二輪免許でも運転可能という点も大きな魅力だ。
それでいて、最高出力27.9psを絞り出す60度Vツインエンジンの心地よい鼓動感と、太い低音のエキゾーストノートはしっかりと味わえる。
さらに、2026年モデルからメンテナンスフリーのベルトドライブが標準仕様となり、より利便性が高まった。価格は72万8000円(税込)。シフト操作の呪縛から解き放たれ、ただ純粋に景色と風を楽しむ。そんな新しいツーリングの形を提案してくれる革新的な一台だ。
QJMOTOR・SRV250A(AMT)・ベルト版になって¥728,000 狭角Vツインには小太鼓の連打のような味わいがある 今から20年ほど前、国内4メーカーは揃って軽二輪クラスにVツインのクルーザ[…]
注目のVツインクルーザー主要諸元比較
| GV250X Roadster | ナポレオンボブ250 | SRV 250A(AMT) | |
|---|---|---|---|
| エンジン | 水冷60°Vツイン SOHC | 水冷V型2気筒 DOHC | 水冷60°Vツイン |
| 排気量 | 248.4cc | 249cc | 249cc |
| 最高出力 | 25.6PS (18.8kW) | 25.8ps | 27.9PS (20.5kW) |
| 最大トルク | 2.04kgf.m (20.0Nm) | 2.55kg-m | 23.0Nm |
| 変速機 | 6段リターン | 6段 | AMT (自動変速) |
| 駆動方式 | ベルトドライブ | チェーン | ベルトドライブ |
| シート高 | 740mm | 748mm | 700mm |
| 車両重量 | 180kg | 182kg | 167kg |
| タンク容量 | 14L | 9.5L | 13.5L |
| 価格(税込) | 731,500円 | 847,000円 | 728,000円 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型バイク(外国車/輸入車))
ドゥカティ初のレーシング・スーパーモト「Desmo450 SM」登場 ワールド・ドゥカティ・ウィーク2026において、ドゥカティ初となるレーシング・スーパーモト「Desmo450 SM」がお披露目され[…]
日本のレースの原点、アサマレースウェイという「聖地」 イベントの舞台となったのは、群馬県長野原町に位置する「アサマレースウェイ」。ここは1950年代に「浅間火山レース」が開催された、日本のモーターサイ[…]
ベスパ生誕80周年記念の第3弾!限定30台の「プリマベーラ 80th」が登場 1946年4月23日の特許出願から80年を迎えたベスパの歴史を祝うスペシャルエディションの第3弾、「ベスパ プリマベーラ […]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
サーキット専用「AMB 001」を経てついに解禁!公道を駆けるロードスター 英国の四輪ラグジュアリーブランドであるアストンマーティンと、伝統の二輪メーカーであるブラフシューペリアの提携が生み出した「A[…]
最新の関連記事(新型軽二輪 [126〜250cc])
Rebel 250でリターン 沼口さんが初めてバイクの免許を取得したのは、25年前のことでした。当時乗っていたのは、先輩から譲ってもらったスクーター。アルバイト先へ通うための便利な移動手段として、2年[…]
ベスパ生誕80周年記念の第3弾!限定30台の「プリマベーラ 80th」が登場 1946年4月23日の特許出願から80年を迎えたベスパの歴史を祝うスペシャルエディションの第3弾、「ベスパ プリマベーラ […]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
タイムレスなクラシックスタイルと現代的実用性の融合 「クラシックのエッセンスは決して時代遅れにならない」というデザインコンセプトのもと、コロンビア/フィリピン市場で展開されるスズキの「GN 160」。[…]
欧州の砂漠8000kmを走破した本物。ADX 250が体現する「リアルクロスオーバー」の骨格 SYM ADX 250は、車検のない日本の軽二輪クラス(126〜250cc)の税制・登録メリットに適合させ[…]
人気記事ランキング(全体)
ツーリングの「冷え」を克服!ライダーを支えるワークマンの防寒性能 秋が深まり冬の気配が近づくにつれて、バイク走行時の冷風や道の駅での休憩、キャンプツーリング時の冷え込みは増していく。特に首元や手首・足[…]
時速100マイル以上を証明するの署名入り認定書を添付 創業者ジョージ・ブラウが1919年にイングランドで立ち上げたブラウ・スーペリアは、当時としては異例の「高級注文生産」を貫いたブティック・ビルダーで[…]
二輪安全運転診断アプリの実証実験が開始 ホンダは、ライダーの安全運転を診断するスマートフォン向けアプリを開発中であり、ウーバーイーツジャパンと共同で実証実験を開始した。期間は2026年9月1日から28[…]
一度は希少になった「400cc×4気筒」が、いま再びアツい! いま、400ccクラスの4気筒エンジンに再び注目が集まっている。 そもそも400ccと4気筒の組み合わせは、日本のバイク史において決して新[…]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
最新の投稿記事(全体)
Ninja H2 SX SE 2027年型が価格据え置き カワサキは、最高峰スポーツツアラー「Ninja H2 SX SE」の2027年モデルを2026年10月1日より発売。最高出力200馬力(ラムエ[…]
ズバ抜けた速さとピーキーさにシビレタ ’70年代、国内における250㏄クラスの人気は低迷していた。車検がないためコスト的に有利だが、当時は車体設計が400㏄と共通化されるのが普通で、多くのモデルに35[…]
欧州で2027年モデル登場!新色をまとったCB750ホーネット ホンダが欧州市場に向け、ストリートファイター「CB750 HORNET」の2027年モデルを公開した。CB750ホーネットは、2023年[…]
新型YZF-R1レースベース車が受注開始 ヤマハ発動機販売は、水冷直列4気筒997ccエンジンを搭載するサーキット走行専用モデル「YZF-R1 レースベース車」の2027年モデルを発表した。2026年[…]
時速100マイル以上を証明するの署名入り認定書を添付 創業者ジョージ・ブラウが1919年にイングランドで立ち上げたブラウ・スーペリアは、当時としては異例の「高級注文生産」を貫いたブティック・ビルダーで[…]
- 1
- 2


































