
大排気量スポーツバイクの暴力的な加速も魅力的だが、ライダーの闘争心を最も掻き立てるのは「車体を完全にコントロール下におく歓び」ではないだろうか。ドゥカティが新たに発表した「Hypermotard 698 Mono Nera」は、そんなライディングの根源的な欲求を満たす至高のマシン。全身を漆黒に染めたアグレッシブなルックスの中に、持てる技術のすべてを解放できる圧倒的な軽さと最先端の電子制御を隠し持つ一台だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ドゥカティ
漆黒と真紅が織りなす、ストリートでの圧倒的な存在感
ドゥカティの単気筒ラインアップを完成形へと導くモデルとしてこのほど登場した「Nera(ネラ)」。イタリア語で「黒」を意味するその名の通り、デザイン全体を支配するトータルブラックのカラーリングが、圧倒的な迫力とアグレッシブな外観を演出している。
単なる真っ黒なバイクで終わらないのが、ドゥカティの卓越したデザインセンスだ。漆黒のボディをキャンバスに、ホイールとフレームには鮮烈な「ドゥカティ・レッド」が配されている。この強烈なコントラストは、信号待ちで停まっているだけでも周囲の視線を釘付けにし、ライダーの所有欲を力強く満たしてくれるだろう。
さらに、標準装備される認証取得済みのテルミニョーニ製スチールサイレンサーもブラック仕上げとなっており、リアセクションの凄みをいっそう際立たせている。
パニガーレの血を引く単気筒がもたらす「使い切る快感」
心臓部に搭載される「スーパークアドロ・モノエンジン」は、フラッグシップスーパーバイクである1299 Panigaleのツインエンジンをベースに開発された、ドゥカティの技術の結晶だ。MotoGPマシンと同じデスモドロミック・バルブ機構やチタン製吸気バルブを受け継ぎ、10,250rpmまで一気に吹け上がるこのエンジンは、最高出力77.5psを絞り出す。
このパワーは、決して「持て余す狂気」ではない。ライダーがスロットルを大きく開け、エンジンを高回転まで回し切る快感を、ストリートやタイトなワインディングで存分に味わえる絶妙な数値。ドゥカティ・クイックシフト(DQS)も標準装備されており、クラッチ操作の煩わしさや疲労から解放され、シフトアップ・ダウンのたびに小気味よいダイレクトな加速感に酔いしれることができるのだ。
151kgの超軽量ボディが生み出す、重力からの解放
いかにエンジンが優れていても、車体が重ければ「操る楽しさ」は半減してしまう。Hypermotard 698 Mono Neraは、燃料を除いた装備重量でわずか151kgという驚異的な軽さを実現している。強度としなやかさを両立した可変断面のトレリスフレームや、アルミニウム製フランジを備えた軽量なブレーキディスクなど、グラム単位の軽量化がこの数値を叩き出した。
この「151kg」という軽さは、切り返しの多い連続カーブでライダーの疲労を劇的に軽減し、まるで自分の手足が拡張したかのような一体感をもたらしてくれる。重いバイクでコーナリングに恐怖を感じていたライダーも、このマシンなら自信を持って車体を寝かし込むことができるだろう。
転倒の恐怖を拭い去る、魔法のような電子制御
そして、このマシンの最大のベネフィットは、Panigale V4譲りの最先端電子制御が「モタード特有の過激なライディング」を安全にサポートしてくれる点にある。
例えば、コーナー進入時にリアタイヤを滑らせる「スライド(ドリフト)走行」。通常であれば高度な技術と転倒のリスクが伴うが、専用設定のコーナリングABSに搭載された「スライド・バイ・ブレーキ機能」が、車体の挙動を的確にコントロールしてくれる。
また、ドゥカティ・ウィリー・コントロールは、標準設定で安全かつ最適なフロントアップをアシスト。さらにサーキット専用のレーシングマフラー(出力+7hp)を装着すれば「ウィリー・アシスト」機能が解放され、エンジントルクの自動調整によって長時間のウィリー維持すら可能になるという。
経験の浅いライダーであっても、プロライダーのようなアグレッシブな走りを安全に習得できる。Hypermotard 698 Mono Neraは、ただ移動するための道具ではない。あなたのライディングスキルを次の次元へと引き上げ、毎日の走りを極上のエンターテインメントへと変えてくれる、パートナーとなる一台だ。
DUCATI Hypermotard 698 Mono Nera COLOR
DUCATI Hypermotard 698 Mono Nera SPECS
| エンジン | スーパークアドロ・モノ(1299 Panigale由来、デスモドロミック機構) |
| 排気量 | 659 cc |
| 最高出力 | 77.5ps / 10,250rpm |
| 装備重量 | 151kg(燃料を除く) |
| フレーム | 可変断面・可変肉厚トレリスフレーム |
| エキゾースト | テルミニョーニ製スチールサイレンサー(ブラック仕上げ・認証取得済み) |
| シフトシステム | DQS(ドゥカティ・クイックシフト)アップ/ダウン標準装備 |
| 主要電子制御 | コーナリングABS(スライド・バイ・ブレーキ)、DTC、DWC、EBC |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型バイク(外国車/輸入車))
ありきたりなデザインへの不満を吹き飛ばす、独創のカフェレーサー 「最新のネイキッドバイクはどれも似たような顔つきで、ガレージに置いたときのワクワク感が足りない」。そんな大人の不満を、一瞬でかき消してく[…]
アドベンチャーに乗りたいけれど、シートが高くて不安だという大人へ アドベンチャーバイクの堂々たるスタイルに憧れつつも、「シートが高すぎて足つきが不安」「林道より舗装路を走る割合のほうが圧倒的に多い」と[…]
歴史の息吹を自らの手で所有する悦び 1926年の創業以来、数々の伝説的なレースでの勝利と、心を揺さぶる美しいデザインで世界中のライダーを魅了してきたドゥカティ。その100年にわたる栄光の軌跡を、現代の[…]
アドベンチャー特有の「ノーズダイブの恐怖」を過去にするハブステア 背が高くサスペンションのストローク量が長いアドベンチャーバイクは、ツーリングで快適な反面、ハードブレーキング時にフロントが大きく沈み込[…]
2025年の大幅刷新が生み出した、疲労知らずの「極上の乗り味」 「最新のアドベンチャーバイクは速くて快適だが、どれも電子制御の塊で味気ない」。そんな不満を抱えるライダーにこそ、V85TTはおすすめだ。[…]
最新の関連記事(ドゥカティ)
歴史の息吹を自らの手で所有する悦び 1926年の創業以来、数々の伝説的なレースでの勝利と、心を揺さぶる美しいデザインで世界中のライダーを魅了してきたドゥカティ。その100年にわたる栄光の軌跡を、現代の[…]
創業100周年を祝う特別なブランド体験「DUCATI DAY 2026」 2026年の「DUCATI DAY」は、単なる車両展示にとどまらず、ドゥカティのブランドが持つ100年の歴史とこれからの未来を[…]
2026年6月6日(土)、バイクの聖地・鈴鹿サーキット(交通教育センター)にて「Ducati Day 2026」の開催が決定! 今回の目玉は何と言っても、ベールを脱ぐ3台の日本初公開モデル。ドゥカティ[…]
やっぱりドゥカティ!小さくても高速域の信頼性は抜群⁉【ドゥカティ125スポーツ(1950年頃)】 今やスポーツバイクのハイエンドといえば、ドゥカティこそ真っ先に上がるメーカーですが、会社設立当初(19[…]
ショップ厳選パーツで武装した超プレミアムカスタムを展示 同店が展示するカスタムは、ただ単純にパーツをたくさん取り付けるのではなく、顧客のニーズや等を考慮してスタッフらがパーツを厳選。そのうえで展示、販[…]
人気記事ランキング(全体)
愛車のガソリンタンクは、美しい状態をキープしたい… 愛車の美観を維持する上で、ガソリンタンク周辺の傷は多くのライダーが頭を悩ませる問題である。特に給油時、ヒンジ付きのタンクキャップを全開にした際、イグ[…]
ありきたりなデザインへの不満を吹き飛ばす、独創のカフェレーサー 「最新のネイキッドバイクはどれも似たような顔つきで、ガレージに置いたときのワクワク感が足りない」。そんな大人の不満を、一瞬でかき消してく[…]
アドベンチャーに乗りたいけれど、シートが高くて不安だという大人へ アドベンチャーバイクの堂々たるスタイルに憧れつつも、「シートが高すぎて足つきが不安」「林道より舗装路を走る割合のほうが圧倒的に多い」と[…]
免許不要で乗れる4輪モビリティの高い利便性 免許を返納した後の足代わりや、ちょっとした荷物を運ぶ際の手段として、何を選ぶべきか。シニアカーでは積載量に限界があるし、自転車では体力的な不安が残る。そんな[…]
毎日の「ちょっとそこまで」をもっと身軽に、もっと楽しく 車を出すほどの距離ではないけれど、自転車では荷物が重くてしんどい。雨の日や日差しの強い夏場はとくに移動が億劫になってしまう。そんな日常のモヤモヤ[…]
最新の投稿記事(全体)
ミドルクラスを牽引する3気筒スポーツYZF-R9の魅力 MT-09譲りのクロスプレーンコンセプト3気筒エンジンを搭載し、軽量な新型アルミダイキャストフレームに包み込んだヤマハの意欲作、YZF-R9。開[…]
6月中:SHOEI「X-Fifteen 02」 SHOEIの最高峰レーシングフルフェイスが、FIMの最新安全規格を満たした「X-Fifteen 02」へと第2世代の進化を遂げた。2026年シーズンから[…]
万能400ccスポーツ『CBR400R』にHonda E-Clutchが搭載されます! 250ccクラスとは一線を画する余裕のパワーと、セパレートハンドルのフルカウルスポーツでありながらネイキッドバイ[…]
力強いトライバル模様をモノトーンで表現 『KAMUI-5 NOTRA』は、鳥の羽や葉脈を思わせる幾何学的なトライバル模様を特徴としたグラフィックモデルだ。トライバル模様とは、部族・民族を象徴する模様の[…]
250R、4Rの次は……まさかの「Z」! ネイキッドの限界突破へ!目標はあの「スーパーレッジェーラ」超え!? 排気量948ccの水冷4気筒を搭載する至高のネイキッド・Z900RS。これにターボをボルト[…]
- 1
- 2








































