〈アーカイブ〉ホンダ フォルツァ [’22後期 新型バイクカタログ]:伝統の車名を受け継ぐ現行型はスポーティー路線

ホンダ フォルツァ

●文:ヤングマシン編集部 ※情報更新日:2022年9月26日

ホンダ フォルツァ 概要

海外向け300(’21年型からは350)が開発ベース。’21年3月に、フレームの一部を新設計するなどの刷新が施された。これによりエンジンはフリクション低減や吸排気系を刷新した新設計のeSP+仕様となり、ラジエーター位置が燃料タンク後方から前方され、電動調整式スクリーンの可動域は伸長された。

’21 ホンダ フォルツァ

主要諸元

【’21 HONDA FORZA】■水冷4スト単気筒SOHC4バルブ 249cc 23ps/7750rpm 2.4kg-m/6250rpm ■車重186kg シート高780mm 11L ■タイヤサイズF=120/70-15 R=140/70-14 ●色:インディーグレーメタリック マットガンパウダーブラックメタリック パールホライゾンホワイト ●価格:65万8900円 ●発売日:’21年3月25日

カラーバリエーションはグレーメタリック/ブラックメタリック/ホワイトの3色展開。

スタイリング

エアインテークやエアアウトレットを随所に配し、スポーティさとパワフルさを表現したデザイン。パールホライゾンホワイトはホワイトとブルーのツートーンカラーが洗練をアピールする。

【前輪に収束するラインがマスの集中を感じさせる】フロントボディのサイド上部から発生するフローラインと、リヤボディまわりからのフローラインが前輪付近に収束。フロントまわりへのマス集中とスポーティさを表現する。

ライディングポジション/取り回し

ライディング空間は広々としていて快適そのもの。少し大柄でシート高も高めだが、走り出すとシュッとコンパクトになり手の内に収まる。マス集中を徹底しているからこその感覚だ。[身長158cm]

大柄な車格なので実際に押すまでは身構えるが、転がり抵抗が低いので意外にもラクラク。

エンジン/パワーユニット

【高い環境性能と優れた出力特性を両立】新世代環境対応型のスクーター用最新エンジン「eSP+」を採用。ボア×ストロークの変更、バルブリフト量&タイミングの変更採用などにより、扱いやすい出力特性を達成。バランサー機構の採用で振動を抑え、快適な乗り心地を実現している。

【吸排気系の徹底見直しで高出力化&環境にも配慮】エアクリーナーからインレットパイプに至る経路を拡大し、吸気効率を向上。マフラー内部構造は3室から2室に変更し排気抵抗を低減。力強い走りと環境性能を両立している。

足まわり

【ブレーキ&サスペンション】フロントは15インチホイールにφ256mmの大径シングルディスク。リヤは14インチでφ240mmシングルディスク。制動力/コントロール性とも良好だ。

主要装備

【LEDヘッドライト】シャープな顔立ちの吊り目ヘッドライトは、上部のポジションランプが際立つ。クールな印象だ。

【ウインカー】ミラーにビルトインされたフロントウインカー。デザインが変更されて、よりアグレッシブに。

【メーター】大人っぽさとスポーティさが同居しているメーターは、金属的な輝きのリングが目立つ。

【左ハンドルスイッチ】スリップを抑制するHSTC(ホンダセレクタブルトルクコントロール)の設定変更やデジタルメーターの表示切り替えスイッチが。

【ホンダスマートキーシステム】スマートキーを持ちフォルツァに近付くだけでキー操作なしのエンジン始動が可能。シートや給油口オープンもワンタッチだ。

【フロントインナーボックス】フロント左側にはロックもできるインナーボックスが。奥にはスマホなどの充電にも使えるUSBタイプCソケットを装備。これは便利だ。

【大容量ラゲッジボックス】シート下のラゲッジボックスは約48Lで、ヘルメットが2個収納できる大容量。セパレータープレートで仕切れるので、いろいろな使い方ができる。

【タンデムシート/グラブバー】広々シートと大型グラブバーで高いタンデム性能を発揮。タンデムステップは引き出し式だ。

【LEDテールランプ】最近のホンダ・スクーターの特徴でもあるX字型テールランプ。明るくて被視認性も高い。

【サイド/センタースタンド】サッと出せるサイドスタンドに加えてセンタースタンドも装備。長時間の駐輪やメンテナンス時などの使い勝手もバッチリだ。


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