スズキGSX-S750 [’22後期 新型バイクカタログ]:伝説のナナハン、生産終了予定を発表


●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日:2022年8月23日

スズキGSX-S750 概要

ストリート向けに最終減速比はローギヤード、逆に6速はハイギヤードにチューニングしたGSX-R750ベースのエンジンをスチールフレームに搭載した、現行国内唯一の750cc4気筒。最高速を維持しつつ鋭い加速性能を実現した。電子制御は3段階+OFFのトラクションコントロール/ローRPMアシスト/スズキイージースタートシステムを装備している。

今季限りでの生産終了予定が判明。欲しい人は急ぐべし。

’21 スズキGSX-S750 ABS

主要諸元

【’21 SUZUKI GSX-S750 ABS】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 749cc 112ps/10500rpm 8.2kg-m/9000rpm ■車重212kg シート高820mm 16L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:グラススパークルブラック×トリトンブルーメタリック オールトグレーメタリックNo.3×グラススパークルブラック マットブラックメタリックNo.2 ●価格:98万7800円

カラーバリエーションはメタリックグレー×ブラック/ブラック×メタリックブルー/マットブラックの3色展開。

スタイリング

アスリートの引き締まった筋肉を思わせる有機的なフォルムが特徴的。彫刻のように陰影が強調され、スポーツバイクらしい躍動感/凝縮感/アグレッシブさを備えている。

[フロント] 低く構え、厚みのあるフロントまわりが迫力を醸し出す。倒立フォークのアウターチューブの色は、車体色によりゴールドまたはブラック。[リヤ] バンク角を稼ぐために異形断面形状を採用したマフラー。最新モデルではマフラーカバーがシルバーに。デザインのアクセントになっている。

ライディングポジション

またがって足を下ろすとそこにステップがあり、手を伸ばすとそこにハンドルがある。すべてにわたって自然で、「作り込まれているな」と感じさせるポジション。コンパクトだが窮屈感はない。 [身長178cm/体重70kg]

エンジン

実績あるGSX-R750の高性能エンジンを、ストリート向けに最適チューニングし、パワーと扱いやすさを両立。シルキーな回転上昇フィールに加え、ライダーの耳を刺激する官能的な直列4気筒サウンドを奏でる。

足まわり

ペタルタイプのダブルディスクをフローティングマウント。ニッシン製4ポットキャリパーはラジアルマウントで剛性とコントロール性を両立。

前輪は120/70ZR17、後輪は180/55ZR17を履く。前後のバランスは高い次元でまとめられており、接地感とトラクション感が良好だ。

主要装備

シャープに跳ね上げられたテールカウルまわり。ウインカーとナンバープレートはステーマウントされており、軽快なリヤまわりを演出する。

視認性が高いデジタルメーターには3モードトラクションコントロールの表示も。ハンドル左側のスイッチにより、1~3の3段階とオフの設定が可能だ。テーパーハンドルバーはマットブラック仕上げ。

フューエルリッドまわりのエッジの利いたディテールが特徴的な燃料タンクが、ボリューム感のあるマッチョさを演出する。容量は16Lだ。

着座面がタイトに設計され、運動性能の高さと快適性を両立するライダーズシート。タンデムシートも十分なクッション性を確保している。

シャープな形状のヘッドライトは、両下端に野獣のキバをモチーフにしたポジションランプを備え、ダイナミックな生命感を表現している。


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