スズキGSX250R ABS [’22後期 新型バイクカタログ]:尖ったデザインでも使い勝手万全

スズキGSX250R

●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日:2022年9月13日

スズキGSX250R ABS 概要

同クラスのスーパースポーツの中では大柄な車体を採用し、セパレートながら高さのあるハンドルや低いシート高がゆったりとしたライディングポジションを生むGSX250R。ロングストロークのSOHC2バルブの水冷2気筒エンジンは、低中速で豊かなトルクを生み、日常使いやツーリングを快適にこなせる。GSX-R1000の流れを汲むアグレッシブなフォルムと実用性を両立させる貴重な存在だ。

’21 スズキGSX250R ABS

主要諸元

【’21 SUZUKI GSX250R/ABS】■水冷4スト並列2気筒SOHC2バルブ 248cc 24ps/8000rpm 2.2kg-m/6500rpm ■車重181kg シート高790mm 15L ■タイヤサイズF=110/80-17 R=140/70-17 ●色:パールグレッシャーホワイトNo.2×パールネブラーブラッククリスタルブルーメタリック×パールネブラーブラック パールネブラーブラック トリトンブルーメタリックNo.2 ●価格:56万9800円/58万1900円[ワークスカラー]

【カラーバリエーション】黒/青×黒(白リムテープ)/白×黒(赤リムテープ)と、1万2100円高のワークスカラーのトリトンブルーメタリック(青リムテープ)の4色を用意。

ライディングポジション

同クラスのYZF-R25やNinja250と比較するとやや前傾姿勢になり、ハンドル幅もタイトで適度なスポーティさが与えられている。とはいえ足着き性はなんら問題はなく、ステップもやや前寄りの低い位置にあるため疲れにくい。[身長174cm/体重63kg]

エンジン/パワーユニット

水冷4ストローク並列2気筒エンジンはGSR250Fのユニットがベースだ。ロッカーアーム/ピストンリング/シリンダー/インテークバルブなどを改良し、力強いトルクを得た。

異型断面形状のマフラーでバンク角を確保、サウンドもスポーティだ。エギゾーストパイプとチャンバーの再設計で低速トルクの向上と中間加速のレスポンス改善が施されている。

足まわり

ブレーキはニッシンの片押し式2ピストンキャリパーとφ290mmのペタルディスクの組み合わせ。ABSを標準搭載する。フロントサスペンションはφ37mm正立フォークを採用する。

リンクレス式リヤサスペンションを搭載。フロントシートを外す必要はあるが、7段階に調整が可能だ。スイングアームはスチールの角断面タイプを採用する。

リヤブレーキはφ240mmのディスクとニッシンの片押し式シングルピストンキャリパー。標準装着タイヤには、IRCのRX-01が採用されている。

主要装備

フロント/リヤまわりはGSX-R1000Rを彷彿とさせるシャープなデザインだ。ヘッドライトはハロゲンバルブとマルチリフレクターの組み合わせ、ポジションランプとテールランプはLEDを採用する。

小型ディスプレイはフルLED。時計や平均燃費といった基本表示機能に加え、回転の上がりすぎを警告するRPMインジケーターも備える。

15Lの燃料タンクは適度に絞り込まれ、ニーグリップが効きやすくコーナリング時の安定感に寄与する。

シートは前後に長くフロント/リヤともに余裕があるため、大柄なライダーがまたがっても窮屈さは感じないだろう。フロント側の前端はスリムにまとめてあり、足着きの良さに貢献している。

車載工具を取り出すには、まずリアシート裏面に固定されているヘキサゴンでフロントシートの固定ボルトを外してアクセスする必要がある。工具ケースにはプラグレンチ、スパナ(10mm/12mm/14mm/17mm)、ドライバー(+/-)、ヘキサゴン、フックレンチが収納されている。


最新の記事

GSX250Rに関連する記事