何個持っていても、新作がつい気になってしまう「ヘルメット」。各メーカーから多数のラインナップがあり、デザイン性/フィット感/安全性などさまざまな要素を鑑みて選ぶ、ライダーにとって嬉しくも悩ましいアイテムです。ではこの秋、どの製品が売れているのでしょうか。ライコランドTOKYO BAY東雲(以下、ライコランド東雲店)に赴き、売れ筋TOP5とその人気のポイントについて尋ねました(2024年10月時点の情報)。
●文/写真:ピーコックブルー(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:ライコランド
第1位:X-Fifteen[SHOEI]
2024年10月時点での1位は、SHOEIのスポーツモデル「X-Fifteen」。東雲店ではスポーツモデルが人気とのことで「とにかく一番いいモデルが欲しい」という方が購入されているとのこと。
世界のレースでも使用されているモデルで、本格派のライダーからツーリング用途まで、幅広く人気を得ています。また、流線型のデザインによる高い空力性能/最適化されたベンチレーションなども魅力です。
本山さんは、「認知度やフィッティングできることなどから、SHOEIのモデルは全体的に人気で、最新モデルということもあり、今一番売れています。また、シールドにオーテックジェネレーターがついており、風切り音が軽減される点もユーザーに喜ばれています」と話していました。
第2位:GT-Air 3[SHOEI ]
続いて2位は、同じくSHOEIの「GT-Air 3」でした。スポーティーなモデルで、X-Fifteenよりはコンパクトで軽量化されています。
内装表面生地に吸湿速乾生地と起毛生地をハイブリッドで使用しており、汗をかきやすい額/頬部に吸湿速乾生地が配されています。暑い中でのライディングでも汗による不快感を低減してくれる点も、ライダーにとってはうれしいポイントです。
さらに本山さんは、「インナーバイザーにサングラスがついていることや、風の抵抗も考えられていて、長時間使用していても疲れにくいモデルです。1位のX-Fifteenに比べてツーリングや通勤で使うという人に選ばれています」と話しました。
また2024年に出た新モデルということもあり、目玉商品となっているようです。
第3位:RX-7X[Arai]
第3位は、安全性が高いことから国内外で人気を集めるAraiのレーシング用のモデル「RX-7X」です。
SNELL規格をクリアしており、高水準での安全性が保証されています。またGTレースでライダーが実際に使っているモデルということもあり、レーシングファンをはじめとして幅広く愛されています。
本山さん曰く、ライコランド東雲店は海外のお客様も多く来店されるとのこと。Araiは海外からの認知度も高く、円安の影響もあって同店では人気商品になっているようです。
第4位:KAMUI 3[Kabuto]
SHOEI/Araiに続いて、第4位も国産メーカー・Kabutoの商品です。「KAMUI 3」はリーズナブルな価格設定が人気の理由となっているようです。
本山さんは「初めてバイクに乗るので価格を抑えた商品がほしいという方に選ばれやすい」と話していました。
価格が安いとはいっても、機能面は充実。とくに、帝人株式会社の高機能ポリカーボネートをシールド素材として用いた『UV&IRカットシールド』を採用。視認性を確保したまま紫外線と赤外線がカットされ、ヘルメット内に熱がこもることを防いでくれます。
また、インカム取付を考慮した専用取付スペースが設置されており、ツーリングを楽しみたいライダーにも考えられた設計になっています。
第5位:X-804RS ULTRA CARBON[NOLAN]
1位から4位まで国内メーカーの商品が続きましたが、第5位には、イタリアのメーカー・NOLANの「X-804RS ULTRA CARBON」がランクイン。GPライダーも愛用するモデルで、空力性能や安全性など高い機能性を有しています。
本山さんによると、じつは前モデルのX803RS ULTRA CARBONはそれほどの人気はなかったのだと。
新モデルが人気になった理由について、「旧モデルはユニーバーサルデザインで、前後に大きく幅が狭いため、アジア人の頭にははまりにくい形でした。新モデルではアジアンフィットになり、当店でも人気が集まるようになりました」とのこと。
本格的なスポーツ走行をしたいという方や、派手なデザイン性などで注目を集めていたモデルのアジア仕様ということで、東雲店では5位にランクインしました。
人気ヘルメットTOP5まとめ
バイクライフを送るうえで、もっとも重要な安全装備ともいえるヘルメット。レーシング/ツーリング/日常利用など用途はさまざまですが、自分のスタイルに合ったヘルメットを選ぶことはライダーにとっては重要です。
実際に店舗に行って、フィット感やデザインなどを直接確認してみるのがマストですね。
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