ドゥカティ パニガーレV2/ベイリス [’23新型バイクカタログ]:Lツインの弟分は軽快スリムさが光る

ドゥカティ パニガーレV2ベイリス1stチャンピオンシップ20周年記念モデル

●まとめ:ヤングマシン編集部 ●情報更新日:2023年6月19日

ドゥカティ パニガーレV2/ベイリス:モデル概要

歴代のドゥカティで設定されている旗艦スポーツの弟分。現行型は’20モデルでデビューし、長年同社のシンボルだったLツイン955ccをアルミモノコックフレームに積む。6軸IMUや3種類の連動型走行モードほか、電脳も豊富だ。T.ベイリスのSBK初戴冠から20周年を祝う特別仕様は、当時の996R風グラフィックを再現。前後オーリンズや3kgの軽量化も特長だ。

ドゥカティ パニガーレV2 ベイリス 1stチャンピオンシップ20周年記念モデル

【DUCATI PANIGALE V2 BAYLISS 1ST CHAMPIONSHIP 20TH ANNIVERSARY】■水冷4ストL型2気筒DOHC4バルブ 955cc 155ps/10750rpm 10.6kg-m/9000rpm ■197kg シート高835mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/60ZR17 ●色:ドゥカティレッド(記念カラー) ●価格:275万5000円

ドゥカティ パニガーレV2 [STD]

【DUCATI PANIGALE V2】■水冷4ストL型2気筒DOHC4バルブ 955cc 155ps/10750rpm 10.6kg-m/9000rpm ■200kg シート高840mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/60ZR17 ●色:ブラックオンブラック/ドゥカティレッド ●価格:240万9000円/236万9000円 ※写真色はブラックオンブラック

ドゥカティレッド

ドゥカティ パニガーレV2/ベイリス:ストーリー〈トロイ・ベイリス、情熱の物語〉

(文:ミリオーレ編集部・小川勤/2022年5月2日公開)

トロイ・ベイリスは、1969年オーストラリア生まれ。4歳の時から自宅の近くの森の中をミニバイクで走りまわり、10歳の頃にはモトクロスやダートトラックレースに参加。プロライダーになることを夢見て少年時代を過ごしていた。23歳の時、彼と後に妻となるキムと2人で貯めたお金を元にして、最初のレーシングバイクを購入。レースの世界でキャリアをスタートさせた。

オーストラリアでスーパースポーツ選手権などを戦い、好成績を収める。1997年にはフィリップアイランドで行われたオーストラリアGPにワイルドカードで参戦し、6位に入賞。1998年からはGSEレーシングから996RSを駆り、BSB(ブリティッシュ・スーパーバイク選手権)に参戦。1999年にはチャンピオンを獲得している。

キャリアの初期でライダーとしての才能を示したベイリスに人生最大のチャンスが訪れたのは2000年のこと。SBKの第2戦、フィリップアイランドで当時のドゥカティのファクトリーライダーであったカール・フォガティが負傷。その代役としてベイリスが抜擢され、日本のスポーツランドSUGOで開催される第3戦でファクトリー仕様の996に乗ることになったのだ。この時、ベイリスはすでに30歳だった。

レース1のスタート直後、ベイリスは第1コーナーに向かうが接触してクラッシュ。信じられないことに同じことがレース2のスタート直後にも起こった。ベイリスは菅生での2回のレースを1周も走ることができずに終えた。大きなチャンスを逃し、ベイリスの夢は消えてしまったように思えた。

ドゥカティ パニガーレV2 ベイリス:関連リンク

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