ニンジャZX-25R登場からはや1年余り。4気筒エンジンの追撃車は出現しないが、2気筒や油冷シングルは血気盛ん。本格オフも台頭する中、爆売れを続けるレブルの存在感が際立つ。ジャンルに捉われない“本気度”こそが、250クラスの勝負の分け目かも…。本記事ではアドベンチャーモデルを紹介する。
●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司/田宮徹/宮田健一)
カワサキKLX230S:トルク重視のエンジンとレーサー譲りの走破性
KLX250の生産終了以降、久々に登場した本格トレール。トルク重視の空冷単気筒は完全新設計で厳しい排ガス規制にも対応。レーサーのKLX230Rと同時開発されただけに走破性に優れる。ボッシュ社と共同開発したカワサキ初のデュアルパーパスABSも装備。’22モデルとして、シート高を55mm引き下げ、足着きと扱いやすさを向上させたローダウン仕様「KLX230S」が登場した。
ホンダCRF250L/ラリー:高い走破性と旅力が冒険心を膨らませる
本格オフローダーの「L」とダカールラリー参戦マシンを彷彿させる「ラリー」。’21年のフルチェンジで、水冷単気筒エンジンはカム/バルブタイミング/吸排気系など見直し、ミッションは1~5速をローレシオ化して低中速域を増強するとともに、6速をハイレシオにして高速域の巡航性能を高めた。L/ラリーともにサスのストロークを伸ばして最低地上高も高め、走破性をアップした「S」を用意する。
スズキVストローム250/ABS:”DR-BIG”を継承する手軽なアドベンチャー
水冷2気筒エンジンはGSX250Rと同系で、シャシーはかつてのGSR250をベースとしながら、見事なアドベンチャースタイルに変身。防風性の高いスクリーン/ナックルカバー/センタースタンド/DCソケットを標準装備。大型のアルミ製リヤキャリアにはオプションのトップ/サイドケースをスマートに装着できる。
カワサキ ヴェルシスX250ツアラー:積載も大満足。本格的な旅装備仕様
キャラクターに合わせてチューニングしたニンジャ250譲りの並列2気筒を搭載。長いサスペンションストロークを確保しながら、幅狭の専用フレームでシート高を抑え、足着き性は良好。左右のパニアケース/大型キャリア/サイドカウル/エンジンを守るガードパイプ/センタースタンドも標準装備する。
ヤマハ セローファイナルエディション:大人気トレールがついに生産終了
’85年登場の初代225から続くセローがついに生産終了し、販売店在庫を残すのみに。粘りある空冷単気筒で気軽にダートに踏み込める扱いやすさが最大のウリ。タンク上に「FINAL EDITION」のエンブレムを装着し、初代をオマージュする白×赤と白×緑のカラーは質感の高い2コート塗装を施す。
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アーカイブ〈’21後期〉126〜250cc軽二輪(アドベンチャー&オフロード)
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