![ヤマハYZF-R1/M[新型バイクカタログ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2021/12/ym2112-057-yamaha-yzfr1m-02.jpg)
YZF-R1シリーズ 概要
ヤマハが誇るYZF-Rシリーズの長兄は、’21モデルでユーロ5対応のマイナーチェンジが施されているため、’22はMAX200psの動力性能や車体面に変更はなくカラーチェンジのみが行われた。オーリンズ製電子制御サスペンション&カーボン外装のR1Mは、ブルーの面積を増やすことでヤマハのレーシングスピリットをより強調。機械式サスペンションのスタンダードは、色域の異なるブルーのコンビネーションで新世代のヤマハレーシングブルーを表現した青と、ダークトーンのローコントラストでモダンさを演出したブラックを設定した。さらにスタンダードには、WGP参戦60周年を記念しYZR500をモチーフにした特別カラーモデルも設定された(受注期間終了)。
なおYZF‐R1シリーズは、YSPおよびアドバンスディーラーのみで販売する”ヤマハモーターサイクルエクスクルーシブモデル”として扱われる。
’22 YZF-R1 WGP 60thアニバーサリー
YZF‐RシリーズにWGP参戦60周年記念カラーが発売される! モトGPでは’21年シーズン開幕のカタールテストで同カラーのワークスマシンYZR‐M1がお披露目され、全日本ロードや世界耐久選手権でも特別仕様のYZF‐R1が走っていたが、ついに待望の市販車が登場したわけだ。
【YAMAHA YZF-R1 ABS WGP 60th ANNIVERSARY】主要諸元■全長2055 全幅690 全高1165 軸距1405 シート高855(各mm) 車重201kg(装備) ■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 997cc 200ps/13500rpm 11.5kgm/11500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●色:シルキーホワイト ●価格:247万5000円 ●発売日:’22年2月28日(受注期間終了)
スタンダードR1の特別カラーバージョン。モトGPマシン譲りの技術を反映したクロスプレーンクランク並列4気筒を搭載し、マグネシウム鋳造ホイールを履くなど、装備はSTDに準ずる。もちろん電子制御は最先端だ。
お待ちかねの周年仕様車は、’80年のYZR500をモチーフとしたヤマハレーシング伝統の特別色が最大の特徴。カラーリングはホワイトを基調とし、水平の赤いストライプでスピードブロック(通称ストロボライン)が形づくられる。このほかタンクには記念エンブレムが貼付され、ゴールド仕様としたフロントフォークのアウターチューブと前後ホイール、ブラック仕上げのブレーキ/クラッチレバーを採用した。
空力を追求したカウルのセンターにはラムエアダクト。60周年の黄色ゼッケンには何番が似合いそう?
タンク天面にはWGP参戦60周年記念エンブレム、そしてシートカウルには60周年ロゴが配される。
燃料タンクカバーの左右にはゴールドの音叉マーク(他の仕様はR1Mを含めシルバー)が配される。ちなみにリヤサスペンションのバネはイエローだ。
マグネシウム鋳造ホイールは60周年のゴールドに。KYB製フロントフォークのアウターチューブはオーリンズと色味の異なるゴールドだ。
テールカウルはエアが抜ける構造でデザイン上も大きな特徴に。灯火類はフルLEDだ。
’22 YZF-R1
スタンダードモデルのYZF‐R1は’20年にモデルチェンジ。’22モデルはカラーチェンジのみでカタログ値の最高出力は変化なしだが、実測では大きく向上(本誌実測テストによる)。前後サスペンションはKYB製の機械式を装備している。
【’22 YAMAHA YZF-R1 ABS】●色:ディープパープリッシュブルーメタリックC ヤマハブラック ●価格:236万5000円 ●発売日:’22年1月28日
色域の異なるブルーのコンビネーションで新世代のヤマハレーシングブルーを表現した”ディープパープリッシュブルーメタリックC”と、造形美を際立たせるダークトーンのローコントラストが特徴的な”ヤマハブラック”の2色を設定した。
並列4気筒でありながら独自のクロスプレーンクランクシャフトの位相爆発が生む厚みあるトルク特性が、引き続きR1最大の持ち味だ。
メーターはSTD/MともにカラーTFT液晶を採用。エンジンブレーキマネジメントやブレーキコントロールの設定画面も’20で追加された。
’22 YZF-R1M
フラッグシップモデルのR1Mは、ドライカーボン製アッパーカウルとテールカウルを採用し、オーリンズ製電子制御サスペンションを装備する上級グレードだ。タンクとスイングアームはアルミにバフ仕上げ、タンク天面にはシリアルナンバー入りエンブレムも。
カラーリングは、カーボンとアルミの組み合わせによる高い質感をアップデートし、ブルーの面積を増やすことでレーシングスピリットをさらに強調した”ブルーイッシュホワイトメタリック2″を採用。
【’22 YAMAHA YZF-R1M ABS】■全長2055 全幅690 全高1165 軸距1405 シート高860(各mm) 車重202kg(装備) ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 997cc 200ps/13500rpm 11.5kg-m/11500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●色:ブルーイッシュホワイトメタリック2 ●価格:319万円 ●発売日:’22年1月28日
アーカイブ:’20 YZF-R1/M
直4でありながら不等間隔爆発のクロスプレーンクランクシャフトで独特のトルクフィーリングを醸し出す人機官能モデル。’20でユーロ5対応のモデルチェンジを果たした現行モデルは、’21年から国内仕様も久々に発売された。
従来型を改良したエンジンは同じ200psのパワーを発揮しつつも高回転域でのトルクアップで戦闘力をアップ。トラクションコントロールやアンチリフトといった従来の電子制御に磨きをかけたのに加えて2段階コーナリングABSや3段階エンジンブレーキといったタイムに直結するブレーキ特性部分も強化されている。車体も新型サスペンションや空力性能を5%向上した新外装をゲット。
オーリンズと共同開発した電子制御サスペンションを装備した上級版Mも引き続き設定されている。
’20 YZF-R1M
【’20 YAMAHA YZF-R1M】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 997cc 200ps/13500rpm 11.5kg-m/11500rpm ■202kg シート高860mm 17L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ■クイックシフター(アップ&ダウン) ●色:ブルーイッシュホワイトメタリック2 ●価格:319万円
【Mは金の電子制御サスペンション】上級版のMにはオーリンズの電子制御サスペンション「スマートEC」を搭載。倒立フォーク本体にはガスシリンダーが追加された。
’20 YZF-R1
【’20 YAMAHA YZF-R1】STDのR1にはKYB製の機械式前後サスを採用。外装もカーボン製のMに対し、STDはABSを使用する。マグネシウム鋳造ホイールはSTDも採用だ。●色:ディープパープリッシュブルーメタリックC ブラックメタリックX ●価格:236万5000円
STDのカラーバリエーションはブルーとブラックの2色。
【クロスプレーン】クロスプレーン不等間隔爆発のクランクシャフトを採用。直4でありながらV4に通じる野太いトルクと排気音を見せる。
【超緻密制御】4.2インチのフルカラーTFTメーターを搭載。強化されたブレーキ制御の表示や設定画面も新たに追加されている。
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