●まとめ:ヤングマシン編集部 ●情報更新日:2023年8月16日
スズキVストローム800DEモデル概要
欧州で先行発表された800DEが国内正式デビュー。新設計のコンパクトな並列2気筒エンジンによって車体設計の自由度が増し、21インチの大径フロントタイヤやロングスイングアームを装備。220mmのフロントフォークストロークと212mmのリヤホイールトラベル、そして220mmの最低地上高がVストローム・シリーズ最強の走破性を誇る。走行モード(SDMS)は3種で、トラクションコントロールは3段階(+OFF)に加え、未舗装路でのスピンを許容する“G(グラベル)モード”を装備し、リヤのOFF機能を持つ2モードABSと合わせてダイナミックな走行が可能。ネイキッドのGSX-8Sと同時開発されただけあり、ワインディングも存分に楽しめる。
スズキVストローム800DE試乗インプレッション
※2023年5月11日公開記事より
ダートセクションで乗り込んでみると予想以上のダート性能に驚かされる。オフロード性能の高いライバル車種同様、パラレルツインエンジンをチョイスしているのだが、思ったよりもその効用が大きく、未舗装路でのマシンコントロールがものすごくしやすいと感じる。
これこそが90度Vツインではなく、パラレルツインを選んだ最大の効用である。内部構造的にも、”スズキクロスバランサー”を使って前後長を短縮化。フロントタイヤを車体側へと寄せられたことでフロント荷重が増し、ダートでのコントロール性を大きく引き上げることができたというわけだ。
その一方、車体に関してはやや剛性が高めな印象。オフロード要素が強めのテネレ7やトゥアレグ66のような路面にしっかり踏ん張るようなしなやかさはない。タイヤパターンが割とロード寄りなこともあってリヤがズリズリと流れるテールハッピーなキャラクターなのだ。
スズキVストローム800DEの主要諸元
型式 | 8BL-EM1BA | |
---|---|---|
全長 / 全幅 / 全高 | 2,345mm / 975mm / 1,310mm | |
軸間距離 / 最低地上高 | 1,570mm / 220mm | |
シート高 | 855mm | |
装備重量※1 | 230kg | |
燃料消費率 ※2 | 国土交通省届出値:定地燃費値※3 | 32.4km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値※4 | 22.6km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時 | |
最小回転半径 | 2.7m | |
エンジン型式 / 弁方式 | FRA1・水冷・4サイクル・2気筒 / DOHC・4バルブ | |
総排気量 | 775cm3 | |
内径×行程 / 圧縮比 | 84.0mm × 70.0mm / 12.8:1 | |
最高出力※5 | 60kW〈82PS〉 / 8,500rpm | |
最大トルク※5 | 76N・m〈7.7kgf・m〉 / 6,800rpm | |
燃料供給装置 | フューエルインジェクションシステム | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑方式 | 圧送式ウェットサンプ | |
潤滑油容量 | 3.9L | |
燃料タンク容量 | 20L | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.071 |
2速 | 2.200 | |
3速 | 1.700 | |
4速 | 1.416 | |
5速 | 1.230 | |
6速 | 1.107 | |
減速比(1次 / 2次) | 1.675 / 2.941 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター / トレール | 28゜ / 114mm | |
ブレーキ形式(前 / 後) | 油圧式ダブルディスク(ABS)・油圧式シングルディスク(ABS) | |
タイヤサイズ(前 / 後) | 90/90-21 M/C 54H チューブタイプ / 150/70R17 M/C 69H チューブタイプ | |
舵取り角左右 | 40° | |
乗車定員 | 2名 | |
排出ガス基準 | 平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応 |
スズキVストローム800DE関連リンク
スズキVストローム800DEを購入したい! 車両販売情報はこちら
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 1
- 2