
●まとめ:ヤングマシン編集部 ●情報更新日:2023年7月25日
カワサキZ900RSシリーズ モデル概要
2017年のデビュー以来、ブッチギリの販売台数を誇って衰え知らずのカワサキ超人気モデル。直4ストリートファイターであるZ900をベースに、往年のZ1/Z2をモチーフにしたヘリテイジな外装とワイヤースポークをイメージした専用ホイールで変身させたマシンだ。そのため、見た目とは裏腹に乗り味や性能面では今どき最新のスタンダードと言っていいもの。2段階+OFFのトラクションコントロールやツーリングに便利なETC2.0車載器も標準装備している。
’24モデルのシリーズラインナップは、スタンダード[STD]/上級仕様のSE/カフェに、特別仕様のイエローボールエディションが加わった。
Z900RSイエローボールエディション
’24モデルとして、いくつかのアクセサリーを装着したうえで専用色が与えられた「イエローボールエディション」が登場した。特別な技法で重ね塗りを施すことで、艶やかさと重厚さを表現したキャンディカラーに塗装された燃料タンクは、初代Z900RSの火の玉カラーと同じグラフィックパターンを纏う。キャンディグリーンにレモン色に近いイエローが組み合わされた。
【’24 KAWASAKI Z900RS YELLOW BALL EDITION】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm ■車重215kg シート高800mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:メタリックディアブロブラック(ブルー×ブラック) メタリックディアブロブラック(ブラックピンストライプ) ●価格:156万2000円 ●発売日:2023年7月15日
Z900RS[STD]:スタンダードでも上質
’24モデルのSTDは、前年までのゼファーイメージから一転して、火の玉系のグラフィックパターンにメタリックブルーをあしらった“メタリックディアブロブラック(ブルー×ブラック)”と、欧州などでラインナップされてきたピンストライプ系の“メタリックディアブロブラック(ブラックピンストライプ)”を設定。いずれも、これまでのイメージとは異なる新鮮さを押し出している。
【’24 KAWASAKI Z900RS [STD]】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm ■車重215kg シート高800mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:メタリックディアブロブラック(ブルー×ブラック) メタリックディアブロブラック(ブラックピンストライプ) ●価格:148万5000円 ●発売日:2023年7月15日 ※写真色はメタリックディアブロブラック(ブルー×ブラック)
メタリックディアブロブラック(ブラックピンストライプ)
Z900RS SE:オーリンズ&ブレンボの上級版
上級仕様SEの、STDからの変更点は以下の通り。
- ハイグレードなオーリンズ製S46リヤショック
- ゴールドカラーのアウターチューブと専用セッティングが施された倒立フロントフォーク
- ブレンボ製フロントブレーキパッケージ(ディスク/キャリパー/パッド)
- 小径のニッシン製ラジアルポンプ式マスターシリンダー&ステンレスメッシュブレーキホース
- ブラック&イエローの専用カラー
- ゴールドホイール
【’24 KAWASAKI Z900RS SE】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm ■車重215kg シート高810mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:メタリックディアブロブラック ●価格:170万5000円 ●発売日:2023年7月15日
Z900RSカフェ:ビキニカウルの街道レーサー
2018年モデルとしてSTDとほぼ同時にデビューした兄弟モデルで、低めに構えたハンドルバー/フロントカウル/シングル風シートなどの専用装備を持ち、アメリカンスポーツをイメージしたかのようなピンストライプが特徴だ。
【’24 KAWASAKI Z900RS CAFE】■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm ■車重217kg シート高820mm 17L ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:メタリックディアブロブラック ●価格:151万8000円 ●発売日:2023年7月15日
Z900RSシリーズの試乗インプレッション[’23モデル]:排ガス規制でどう変わった?
※2023年1月9日公開記事より
’23モデルでユーロ5相当の令和2年度排出ガス規制に対応したというカワサキZ900RS。新しくなったというが、外観を一見したところではさっぱり分からない。比較対象に持ってきた火の玉カラーの’22 Z50周年記念車とは、車体色が違うくらい?
…って、’23モデルは車体色も’22STDと同じじゃないか。では、どこが…? とマフラーをよく見てみると、集合部から触媒にかけてが大きくなって変わっている。世間的には排ガス規制のために触媒をより詰まったものにすると、よく「牙を抜かれた」なんて言われてしまうが、はたしてその走りは? それではテストに行ってこよう。
パッと走ってみた感じでは、「牙を抜かれた」感はない。むしろ良くなっているとさえ思える部分のある仕上がりだ。さすが売れているマシン、単に排ガス規制に対応したというわけではなく、しっかり予算をかけることができたんじゃないかなというのが率直な印象。きちっとECUを見直し、スロットルセンサーおよびO2センサーの精度を向上させるなどして、これまで以上に走りを良くしようという方向のセッティングがなされているのが分かる。
Z900RSシリーズの主要諸元
Z900RS 主要諸元 | |||
SPECIFICATION | |||
車名(通称名) | Z900RS | ||
マーケットコード | ZR900KRFBN | ZR900KRFNN | |
型式 | 8BL-ZR900K | ||
全長x全幅x全高 | 2,100mm×865mm×1,150mm | ||
軸間距離 | 1,470mm | ||
最低地上高 | 130mm | ||
シート高 | 800mm | ||
キャスター/トレール | 25.0°/98mm | ||
エンジン種類/弁方式 | 水冷4ストローク並列4気筒 / DOHC 4バルブ | ||
総排気量 | 948cm³ | ||
内径x行程/圧縮比 | 73.4mm×56.0mm/10.8:1 | ||
最高出力 | 82kW(111PS)/8,500rpm | ||
最大トルク | 98N・m(10.0kgf・m)/6,500rpm | ||
始動方式 | エレクトリックスターター | ||
点火方式 | バッテリ&コイル(フルトランジスタ点火) | ||
潤滑方式 | ウェットサンプ | ||
エンジンオイル容量 | 4.2L | ||
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | ||
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段リターン | ||
クラッチ形式 | 湿式多板 | ||
ギヤ・レシオ | 1速 | 2.916(35/12) | |
2速 | 2.058(35/17) | ||
3速 | 1.650(33/20) | ||
4速 | 1.409(31/22) | ||
5速 | 1.222(33/27) | ||
6速 | 0.966(29/30) | ||
一次減速比 / 二次減速比 | 1.627(83/51)/2.800(42/15) | ||
フレーム形式 | ダイヤモンド | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック(倒立・インナーチューブ径 41mm) | |
後 | スイングアーム(ホリゾンタルバックリンク) | ||
ホイールトラベル | 前 | 120mm | |
後 | 140mm | ||
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C (58W) | |
後 | 180/55ZR17M/C (73W) | ||
ホイールサイズ | 前 | 17M/C×MT3.50 | |
後 | 17M/C×MT5.50 | ||
ブレーキ形式 | 前 | デュアルディスク300mm(外径) | |
後 | シングルディスク250mm(外径) | ||
ステアリングアングル(左/右) | 35°/ 35° | ||
車両重量 | 215kg | ||
燃料タンク容量 | 17L | ||
乗車定員 | 2名 | ||
燃料消費率(km/L)※1 | 28.5km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時)※2 | ||
18.8㎞/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時)※3 | |||
最小回転半径 | 2.9m | ||
カラー | メタリックディアブロブラック (BK2、ブルー/ブラック) | メタリックディアブロブラック (BK1、ブラック ピンストライプ) |
Z900RSシリーズ 関連リンク
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