
カワサキ「Z900RS」が東京モーターショーで世界初公開されたのは2017年秋、つまり今から約7年前だ。この機に歴代のカラーリングを振り返ってみたい。Z900RSの2025年モデルは、キャンディトーンレッドと、メタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンに一新。上級仕様のSEは2022年登場以来、初のカラーチェンジとなった。
●文:ヤングマシン編集部
ステルス火の玉にグリーンボールが追加
Z900RSスタンダード・2025年モデルの元ネタは1975年登場の茶玉虫(または赤玉虫)と呼ばれたZ1Bこと900 SUPER4だ。
カワサキモータースジャパンが2025年モデルの「Z900RS」「Z900RS SE」を発表した。発売日は2024年9月1日だ。2017年暮れの発売後、2018年~2023年の大型バイク販売台数でぶっちぎりのトップ街道を驀進中の人気モデルだけに、これまで大きな変更は2023年モデルでの令和2年排出ガス規制への適合のみ。2024年モデルから今回の2025年モデルでは価格も据え置きとされた。
2024年モデルでは、それまでのオマージュ系カラーから少しイメージチェンジしたグラフィックを採用していたが、2025年モデルでは往年の茶玉虫Z1やゼファー(2005年モデル)などを想起させるキャンディトーンレッドを新たに設定。また、燃料タンクのエンブレムは大文字の『KAWASAKI』とされた。
2024年9月時点では、キャンディトーンレッドの設定のみだったが、2024年12月にはメタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが追加された。その出で立ちは、これまでの火の玉やイエローボールになぞらえるならグリーンボールといったところだ。
ブレンボ&オーリンズで武装した上級仕様「Z900RS SE」については、2022年1月の初登場から翌年以降モデルも同色でラインナップされてきたが、今回は初めてのカラーチェンジ。価格やスペックはそのままに、火の玉カラーをマット系ブラック×マットグレーのツートーンで表現したニューカラーが与えられた。こちらもタンクエンブレムは大文字『KAWASAKI』になった。
SEのスタンダード仕様からの変更点は、ハイグレードなオーリンズ製S46リヤショック、ゴールドカラーのアウターチューブと専用セッティングが施された倒立フロントフォーク、ブレンボ製フロントブレーキパッケージ(ディスク、キャリパー、パッド)、小径のニッシン製ラジアルポンプ式マスターシリンダー&ステンレスメッシュブレーキホース、ブラック&グレーの専用カラー、ゴールドホイールだ。
いずれもETC2.0車載器を標準装備し、1か月点検に加え3年間の定期点検とオイル交換(フィルター含む)が無償で受けられる『カワサキケアモデル』に指定されている。
KAWASAKI Z900RS / SE[2025 model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 最低地上高130 シート高800(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■キャスター25.0度/トレール98mm ブレーキF=φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー R=φ250mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:148万5000円 ●色:赤、黒×緑 ●発売日:2024年9月1日
KAWASAKI Z900RS[2025 model]キャンディトーンレッド(RD1)
KAWASAKI Z900RS[2025 model]メタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーン(BK1)
KAWASAKI Z900RS SE[2025 model]
KAWASAKI Z900RS SE[2025 model]メタリックフラットスパークブラック×メタリックマットカーボングレー (BK2)
KAWASAKI Z900RS CAFE[2025 model]
KAWASAKI Z900RS CAFE[2025 model]エボニー×キャンディライムグリーン (BK1)
参考:欧州/北米仕様
Z900RSの欧州仕様はシート高835mmのハイシートを標準装備している。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(Z900RSシリーズ)
SHOWAハイパフォーマンスシリーズキット体感試乗キャンペーン 東京都練馬区のK’s STYLE(ケイズ・スタイル)では、カワサキZ900/Z900RS用の高性能サスペンション「SHOWAハイパフォー[…]
※Z900RSの最新相場情報は記事末に掲載しています。 2018モデル:「Z900RS」デビュー! Z1/Z2へのオマージュ&“火の玉”の衝撃 2017年の東京モーターショーで鮮烈なデビューを飾ったカ[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
カワサキモータースジャパンは、2025年3月に開催予定の「第41回大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」、4月に開催予定の「第4回名古屋モーターサイクルショー 」[…]
2018年モデル:Z1/Z2モチーフ 発売は2017年12月1日。モチーフとなったZ1・Z2は、ショートピッチの燃料タンク形状とオレンジの塗色から「火の玉オレンジ」と呼ばれたカラーリング。これが伝説の[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
2025年モデル概要:インパクト大なシリーズ初カラー カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載。360度クランクによる鼓動感や等間隔爆発ならではの整ったエ[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
2018年モデル:Z1/Z2モチーフ 発売は2017年12月1日。モチーフとなったZ1・Z2は、ショートピッチの燃料タンク形状とオレンジの塗色から「火の玉オレンジ」と呼ばれたカラーリング。これが伝説の[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
水平ゴールドラインのニューカラーが2色展開しSEも同時発表、半年後には50周年車! カワサキは2021年8月にZ900RS/カフェの2022年モデルを発表。Z900RSには1975年型Z1Bで採用され[…]
人気記事ランキング(全体)
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
当時を思わせながらも高次元のチューニング ◆TESTER/丸山 浩:ご存知ヤングマシンのメインテスター。ヨシムラの技術力がフルに注がれた空冷4発の完成度にホレボレ。「この味、若い子にも経験してほしい![…]
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
最新の投稿記事(全体)
美しい孔雀の羽根の色味が変わる特殊ペイントで仕上げた新グラフィック 『エクシード-2』は、カブトがラインナップするオープンフェイスの上級モデルで、赤外線(IR)と紫外線(UV)を大幅にカットしつつ、空[…]
評判のいい正立フロントフォーク時代のMT-07がベース ヤマハは、スポーツヘリテイジ「XSR」シリーズの2気筒モデル「XSR700 ABS」2025年モデルを発表。この物価高の時代に価格据え置きとし、[…]
2024年モデル:待望の国内導入初年度 XSR125は、可変バルブシステム=VVAを採用した水冷単気筒エンジンをスチール製デルタボックスフレームに搭載し、倒立フロントフォークやアシスト&スリッパークラ[…]
ガイドブック『うれしい宮古島』の特長 美しい海や自然に加え、島ならではの個性豊かな文化や人々に触れることができる南国の楽園、宮古島 。本書は、そんな宮古島の魅力を一冊にまとめたガイドブックだ 。掲載店[…]
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 真夏のライディングは熱との戦いだ。メッシュジャケットや冷感シャツなど、さまざまな暑さ対策ウェアがあるものの、停車時はどうしても暑さを感じてしまう。やはり水冷[…]
- 1
- 2