普通二輪免許で乗れる軽二輪スクーターは、車検不要なのはもちろん、通勤通学のアシから高速道路に乗ってのロングツーリングまで1台でこなせてしまうパフォーマンスの高さが魅力だ。パワーも余裕のフルサイズ250ccフォルツァ/XMAX、コンパクトで軽快なPCX160/NMAX155/マジェスティS/ADV150に加え、その中間を行くバーグマン200や3輪のトリシティ155と、ラインナップは多彩だ。
●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司/田宮徹/宮田健一)
ホンダ フォルツァ:スポーティー路線になって日本仕様も販売を続ける
海外向け300(’21年型からは350)が開発ベース。’21年3月に、フレームの一部を新設計するなどのモデルチェンジが施された。これによりエンジンは、徹底したフリクション低減や吸排気系刷新などが施されたeSP+仕様に。ラジエーター位置を燃料タンク後方から前方へ変更することでエンジンの冷却効果とフロントへの分担荷重が増加され、電動スクリーンの可動域は伸長された。シート下トランクは48L容量だ。
ヤマハXMAX:俊敏な走りと実用快適性を融合
前年に250→300となった海外仕様をベースに開発され、以前のマジェスティに代わる軽二輪スクーターとして’18年型で発売開始。一般的なバイクと同じ上下クランプ式のテレスコピック型フロントフォーク、オンオフ式のトラクションコントロール、スマートキーシステムや45L容量のシート下トランクを採用する。’21年型では、最新の国内排ガス規制に適合化。シート表皮の質感向上やヘッドライトの光量アップも施された。
ホンダADV150:ダートから高速道路まで駆け抜ける
’20年型のPCX150をベースに、タイヤトラベルを延長してタフな外装を纏ったライトウェイトSUV。リヤの2本ショックはリザーバータンク装備で、タイヤも専用デザインのブロックパターンを履き、泥汚れに強いウェーブディスクも採用。ヘビーデューティな出で立ちだが、アンサーバック付きのスマートキーやインナーボックス内にUSBソケットも装備するなど利便性も万全で、シート下のラゲッジスペースは容量27Lを確保。
スズキ バーグマン200:高速もタンデムも“ちょうどいい”
原付二種ベースより大きくてパワフル、でも250よりコンパクトな”ちょうどいい”サイズ。ヘルメット2個が横並びで入る41Lトランクを装備しながら、カットフロアボードと735mmの低シートで足着き性も良好。ロック付きのフロントボックス内にDCソケットも装備。
ホンダPCX160:フルモデルチェンジで新開発eSP+エンジン搭載
’21年モデルでフルモデルチェンジしたPCX160。新設計のeSP+エンジンは2→4バルブ化や各部のフリクション低減によって良好な燃費やクリーンな排ガスなど、高出力化と共に環境性能を向上し、トラクションコントロール(HSTC)も装備する。フレームも各パーツの接合位置を最適化して剛性アップと軽量化を施し、後輪を13インチに小径化して前後ともにワイドタイヤを装着する。インパネは横長に広げて液晶ディスプレイを大型化。シート下のラゲッジ容量は30Lを確保。インナーボックス内にはType-CのUSBソケットも装備する。カラーは赤/黒/白/ツヤ消しグレーの4色。
ヤマハNMAX155:良コスパの軽二輪スクーター
125と155で車体を共有。可変バルブ機構を採用したエンジンを搭載する。カラーは白/ツヤ消しグレー/ツヤ消し青の3色。
ヤマハ マジェスティS:いまだ健在、ビグスクの血統
ビッグスクーターの草分けといえるマジェスティは、高速も乗れる155ccエンジンやマスを集中化するモノクロスサスペンション、大径の前後ディスクブレーキなど走りの装備が充実。32Lの大容量トランクやDCソケットを備えたフロントポケットなど実用面も万全。カラーは白/黄/黒/グレー。
ヤマハ トリシティ155:傾けて曲がる3輪の楽しさ
リーンして旋回するバイクならではの乗り味を、独自のLMWテクノロジーで実現。トリシティ125と155は外寸/シート高/重量がほぼ同じで、トランク容量も同じ23.5Lだが、155は高速に乗れる。カラーは灰/白/ツヤ消し灰。
アーカイブ〈’21後期〉126〜250cc軽二輪スクーター
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