●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 田宮徹 宮田健一) ※情報更新日:2022年7月30日
スズキGSX-S1000GT 概要
ネイキッドのGSX-S1000とエンジンやメインフレームといった主要コンポーネンツを共用するスポーツグランドツアラー。S1000同様のトラクションコントロール/パワーモード/クイックシフターはもちろんのこと、電脳面はさらに充実しており、フルカラーTFTメーター/スマホ接続機能/クルーズコントロール/ETC2.0車載器などが標準装備だ。特にメーターは、スマホアプリとの連動でナビ画面の表示も可能なのが特徴。車体も新作シートレールやハンドルやステップへの振動対策など各所に手が加えられ、タンデムを含めたツアラーらしい快適性を高めるための工夫がなされている。
’22 スズキGSX-S1000GT
主要諸元
ライディングポジション
エンジン/シャーシ/足まわり:名作K5エンジンは新型でも健在
ライダーの意思に忠実かつ力強く反応するエンジンは、今も名作と言われる’05年型GSX-R1000(K5)に由来。この新型GTでは、新作カムシャフト&キャタライザーなどでユーロ5排出ガス規制に適合させつつパフォーマンスを向上。さらに電子制御スロットルを核としたエレクトロニクスで扱いやすさや利便性まで全方位に強化している。
フレームについては、従来型のFからメインフレームとスイングアームを踏襲しつつ、パッセンジャーシートの大型化など快適性を高めるため新作シートレールを採用した。
エアロダイナミクス:トータルで空力特性を追求したフォルム
空力については、大型カウル&スクリーンやバックミラーによってトータルに性能を追求している。スクリーンは左右端の形状を工夫することで風の巻き込みも軽減。カウルマウントになったミラー(折り畳みも可能)は、ライダーの手元から肩にかけての気流もコントロールする。細かいところではアンダーブラケットの下にもカバーを設置した。
電子制御:電脳は大幅進化でスマホ接続やクルーズコントロール/クイックシフターも
電子制御スロットルを軸とした「スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)」はこのマシンの目玉。SDMS(いわゆるパワーモード)/STCS(トラクションコントロール)/双方向クイックシフト/クルーズコントロール/スズキイージースタートシステム/ローRPMアシストをひっくるめた総称だ。SDMSは3モードで、もっともスポーティーなモードA(アクティブ)、基準となるモードB(ベーシック)、そしてもっともソフトなモードC(コンフォート)がある。トラコンは従来の3段階+オフから5段階+オフに進化した。ローRPMアシストは従来から継承しているが、SCAS(スズキクラッチアシストシステム)と協調して働くようにアップデートされている。
主要装備
あなたにおすすめの関連記事
'22 SUZUKI GSX-S1000GT スズキ GSX-S1000GT 開発者インタビュー スズキの求める姿を具現化しました〈二輪営業・商品部チーフエンジニア:安井信博氏〉 「GTらしさとスーパ[…]
R1000譲りのエンジンはやっぱり元気がいい! GSX-S1000GTは、ネイキッド版S1000のフルカウルバージョン。先代モデルではGSX‐S1000Fに当たるわけだが、チーフエンジニアによるとFの[…]
快適性と軽快なスポーツ性を両立した”GT” 先に発売されたGSX‐S1000の派生モデルとも言えるGSX‐S1000GT。2台に共通しているのはシャシーやエンジンだけでなく、スズキのチャレンジを感じさ[…]
動画はコチラ→隠し切れぬ「R」の血統! ツーリングもできるスーパースポーツだ!【スズキGSX-S1000GT】試乗インプレッション[…]
電子制御が進化し、スマートフォン接続には専用アプリ「SUZUKI mySPIN」を初導入 スズキは新型スポーツツーリングモデル「GSX-S1000GT」をついに国内正式発表。先に欧州などで発表されてい[…]
最新の記事
- 【SCOOP!】ホンダ新原付の名称が判明?! 「カブ ライト」「ディオ ライト」と「プロ ライト」って何?
- 「メッチャうれしい」「胸熱だねぇ」RACERS(レーサーズ)最初期タイトル10冊が再販決定!
- アメリカ初導入はポリス仕様! ホンダ「NT1100 ポリス」北米仕様が登場、価格は約220万円
- ’70sヨシムラが放った世界初のバイク用『集合管』の衝撃【昭和エモ伝Vol.6】
- 東京湾アクアラインの通行料が最大2倍に! 深夜帯は半額の時間帯別 新料金制度を来年4月に導入……〈多事走論〉from Nom
- 1
- 2