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[画像 No.9/17]コーケン72歯Z-EALラチェットハンドル解剖【多ギアでも引きずらない空転トルクの軽さが魅力】

|コーケン72歯Z-EALラチェットハンドル解剖【多ギアでも引きずらない空転トルクの軽さが魅力】
【36歯時代と同サイズのヘッドに収めるのが必須】せっかくの新製品ならハンドルやギヤなど全面的にデザインを刷新する選択肢もあるが、岡本さんはあえて厳しい条件のもとで72歯を研究。開発期間はトータルで5年ほど、二分割のクサビ式を思いついてから2年ほど検討したというだけあって、多ギヤ化と空転トルクの軽さを見事に両立している。空転トルクは爪をギヤに押しつけるレバー根元のスプリングの張力に依存するが、36歯と72歯のスプリングは同じ部品を使用している。ヘッド内側の機械加工は同じように見えるが、表面仕上げが異なるそうだ。
ラチェットハンドルはバイクや自動車のメンテナンス用工具として不可欠な存在だ。昨今は多ギヤ化がトレンドとなっているが、ギヤ数が多いだけで作業性が向上するというわけでもない。ソケット工具専門メーカーの山下工業研究所(コーケン)では、歯数競争を追うことなく独自の理想を追求した製品を開発。5年の歳月を掛けて生まれた72歯の新型ラチェットハンドルに込められた専業メーカーのこだわりとは? 目次 1 空転トルク […]