
台湾ヤマハは、アドベンチャーテイストを色濃く残す人気125ccスクーター「BW’S」に、特別装備とグラフィックを奢った限定新色「白黒」を追加した。台湾全土でわずか500台のみが販売される極めて希少なモデルだ。エンジンなどの基本機能はそのままに、街を穿つ軌跡をイメージした特別なグラフィックや、上質なシートを装備して価値を高めている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:台湾ヤマハ
際立つ「3つの特別装備」とグラフィックの所有感
日本では2017年に生産終了して以来、復活が待たれているタフ125ccスクーターのBW’S。実は現在でも台湾では販売が続いている。このたび、現地で登場した限定新色には、500台の限定車にふさわしい贅沢な付加価値がこれでもかと詰め込まれている。
まず標準モデルのBW’Sが持つソリッドカラーとは異なり、この限定モデルでは、専用の「城跡グラフィック(城跡塗装)」が施されている。これは都市を駆け巡るライダーたちの走行軌跡をデザイン言語に落とし込んだもので、圧倒的なストリート感とデザインの立体感を醸し出す。
さらに、フロントには専用の「特仕印記風鏡(限定特別デザイン・ウインドシールド)」を標準装備。コクピットまわりに引き締まった表情を与えるだけでなく、限定車であることを示すアイコンとしても機能するのだ。
そして、ライダーが常に触れるシートには、圧紋工芸(エンボス加工)を施した「麂皮坐墊(スエード調シート)」を新採用。一般的なビニール製シート表皮と比較して、スエード調素材ならではの上質なしっとりとした手触りとホールド感に加え、エンボス加工による豊かな立体感をプラス。跨るたびにプレミアムな儀式感を感じさせてくれる演出だ。
125cc水冷ブルーコアと本格ブロックタイヤがもたらす安心感
心臓部には、定評ある総排気量125ccの水冷4ストローク単気筒4バルブエンジンを搭載している。最大馬力や最大トルクの数値こそスペック表では非公開となっているが、水冷4Vならではの全域で滑らかな吹け上がりは健在。実用燃費は47.8km/Lという優れた数値をマークしており、日常生活の足としてこれ以上ない経済性をもたらしてくれる。
足まわりには、BW’Sの伝統でありアイデンティティでもある「塊状チョコレート(ブロックパターン)タイヤ」は健在。前後輪に標準装備している。通勤通学で毎日通る舗装路にひそむちょっとした砂利や、工事中の段差などを乗り越える際、一般的な12インチの溝付きスクータータイヤと比較すると、大きなブロックが路面のギャップをしっかりと噛み込み、タイヤが不意に足元をすくわれるような滑りやすい挙動を抑え込みやすい点がうれしい。
ブレーキシステムはフロントにØ245mmのディスクと片押し2ピストンキャリパー、リアにØ230mmのディスクと片押し1ピストンキャリパーを採用。125ccスクーターとしては、十分な制動力をもたらす前後ディスクブレーキ仕様だ。
さらにUBS(連動式ブレーキシステム)を搭載し、左レバー(後輪ブレーキ)を握るだけで前輪にも適切な制動力が配分される。濡れたアスファルトなどの急な停止時でも、車体がいきなり前後にピッチングする不快な挙動を抑えやすくなっており、滑らかに減速する安定した走りに寄与する。
台湾限定500台のプレミアと、ストリートブランド「GOOPiMADE」との豪華コラボ
実用機能の面でも、スマートフォンなどの充電に欠かせない「QC 3.0 USB充電装置」が標準装備されており、毎日の都市探索を強力にバックアップする。夜間時の視認性を高めるLEDテールランプなど、灯火類の安全性も抜かりない。
そして、この限定車の所有欲をさらに満たすのが、台湾で爆発的な人気を誇るストリートアパレルブランド「GOOPiMADE(グーピーメイド)」とのコラボレーション。今回の限定車「白黒」を期間中に購入したすべてのオーナーには、もれなくこのGOOPiMADE聯名包包(コラボレーションバッグ)がプレゼントされるおまけつきなのだ。
台湾全土でわずか500台という希少性もさることながら、中身の完成度はそのまま、日常に「冒険」という上質な遊び心を加える一台だ。日本への導入が待たれる。
YAMAHA BW’S [2026 special model / Taiwan] COLOR
YAMAHA BW’S [2026 model / Taiwan] SPECS
| 全長×全幅×全高 | 1920mm × 760mm × 1150mm |
| 軸間距離(ホイールベース) | 1340mm |
| 座高(シート高) / 装備重量 | 785mm / 128kg |
| エンジン種類 / 弁方式 | 水冷4ストローク単気筒 / 4バルブ |
| 総排気量 | 125cc |
| 燃料タンク容量 | 6.1L |
| タイヤサイズ(前) | 120/70-12 51L(ブロックパターンタイヤ) |
| タイヤサイズ(後) | 130/70-12 56L(ブロックパターンタイヤ) |
| ブレーキ形式(前輪) | ディスク(Ø245mm) / 単向双(片押し2)ピストンキャリパー |
| ブレーキ形式(後輪) | ディスク(Ø230mm) / 単向単(片押し1)ピストンキャリパー |
| フロントサスペンション / リヤサスペンション | 正立式フロントフォーク / 雙後避震器(ダブルリヤショック) |
| テスト値(平均燃費) | 47.8km/L |
| 主な装備 | QC 3.0 USB 充電装置 / UBS連動式ブレーキシステム |
| 発売日 | 2026年7月24日 |
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