![「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_A.jpg)
世の中には星の数ほどスーパーカーがありますが、これほど理性のネジがぶっ飛んだマシンは滅多にありません。アメリカのサリーン社が放ったハッタリなしの公道レーサー、サリーン S7 ツインターボは、掛け値なしにヤバいマシン。電子制御やサポートデバイスとは無縁の、生まれながらにして野性味あふれる1台です。それゆえ、熱狂的なファンが数多く存在し、オークションでも即売する人気っぷり。そんなサリーンのぶっ飛びポイントをチェックしてみましょう。
●文:石橋 寛(ヤングマシン編集部) ●写真:RM Sotherbys
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ
まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しかも、ブーストは0.4というロウプレッシャーですから、低回転からレスポンス良くパワーを発揮してくれます。
フォードのビッグブロックをベースに、ギャレット・エアリサーチ製ターボを2基がけで武装。ベンチで750馬力を発生させることに成功しています。
これで1247kgとコンパクトカー並みの車重を走らせるわけですから、速くならないほうがおかしいわけで、0-96km/h加速は2.8秒、最高速度は399km/hと公表しています。実際、自動車雑誌がテストした際は354km/h以上を記録し、「時速354kmまでは異次元の速さで到達し、そこから先もまだ伸びる余力は十分にあった」とレポートされています。が、テストコースのストレートの長さが足りない、あるいはこれ以上の超高速域ではタイヤのバースト危険性が高まるといった理由から、400km/hの証明に至る前に計測を断念したというのが生々しい現実です。
カタログによれば、アルミ削り出しの1ピースホイール。先代のNAモデル同様、センターロックを用いるのはスーパーカーの証でしょう。
ABSもトラコンもなし! 牙を剥く「電子制御ゼロ」の恐怖
現代のバイクもクルマも、電子制御(IMUやらトラコンやら)がライダーを守ってくれるのが当たり前。しかしながら、このS7ツインターボにはABSも、トラクションコントロールも、エアバッグすらありません。ベースが完全にレースカー(S7R)ですから、牙を剥いた750馬力を、ドライバーの「右手と右足(とクラッチを踏む左足)」だけでねじ伏せなければなりません。
パワステこそ装備しているものの、トラコンやABSといったサポートデバイスは省かれるという原始的スーパーカー。
一瞬の油断で即座にスピン、あるいはクラッシュ。乗る側にもそれ相応の覚悟と腕前を要求する、じつに男らしくも恐ろしいスパルタンな設計なのです。 もっとも、サリーンのチーフエンジニアに言わせると「絶対的なダウンフォースがあるので、トラクションコントロールなしでもコーナリング性能は誰もが享受できるレベルにある」とのこと。平たく表現すれば「度胸試し」みたいなクルマ、ということでしょう。
全長4774mmに対しホイールベース2700mmと、前後オーバーハングが長いのは高速域での安定性を狙ったディメンション。
時速250kmで車重を超える! 地面を這う怒涛のダウンフォース
ディテールを見ていくと、そのスタイリングはワイド&ローを極めています。全高はわずか1041mm。低学年の小学生よりも車高短というかなりの低さ。この地を這うようなボディと、車体底面のディフューザーが強烈なダウンフォースを生み出し、時速250kmを超えると、車重(1.2トン以上)と同等以上の力で車体を地面に押し付ける計算。これは、理屈の上では「天井を逆さまに走れる」ということに。超高速域の安定性は、二輪のウイングレットの比ではないでしょうが、あくまで直進時のことですからね。やっぱり、コーナリングは怖そうです(笑)。
新車価格9000万円、キムタクも惚れた超希少種⁉
気になるお値段は当時の日本での新車価格は約9000万円。木村拓哉さんがオーナーだったという噂もあります。そもそも、このツインターボ仕様は世界に20数台しか存在しません。
いまや海外の富豪たちが血眼で探すコレクターズアイテムと化しており、オークションに出れば数千万円はおろか、1億円を軽く超えるプレミアム価格で取引されています。今回、出品されたオークションでも約1億1000万〜1億5500万円の指し値となっており、それ以上の落札価格も十分に予想されます。扱いやすさや快適性をこれっぽっちも考慮することなく、純粋な速さと暴力的なパワーだけを追求したサリーンS7。こういう「割り切った狂気」を感じるマシン、嫌いじゃない方は大勢いらっしゃることでしょう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(自動車/クルマ)
30年の精密製造技術を結集したハイエンドな車体構造 現在公開されているEICMA 2026出展車両の中でも、ひときわ異彩を放っているMTPEAK One All。3D精密加工やCNC切削、カーボンファ[…]
中部地方初の拠点「名古屋BASE」が庄内通にオープン 地下鉄鶴舞線の庄内通駅エレベーター口から徒歩5分というアクセスしやすい場所に、ビークルファンの新拠点「名古屋BASE」が開設された。関東や関西、九[…]
システムトータル出力880馬力、プラグインハイブリッドシステムを採用 918スパイダーの開発にあたり、ポルシェが掲げたコンセプトは「ポルシェ・インテリジェント・パフォーマンス(性能と効率性の高次元での[…]
普通免許で楽しめる!前2輪リバーストライクが生む圧倒的な安定性と走りの歓び Can-Amの3輪モビリティ(Spyder / Ryker)はバイクともクルマとも違う、自由と走りの歓びを届けるオープンエア[…]
神奈川・三浦半島の観光コンテンツに採用! ブレイズの四輪電動ミニカー「ネクストクルーザーEV」 ブレイズの四輪電動モビリティ「ネクストクルーザーEV」が、神奈川県三浦市で展開されるガイド付き観光ツアー[…]
人気記事ランキング(全体)
悪評を覆し、世界中で熱狂的に迎えられた「GSX1100S KATANA」 GS750・1000はひとまずの成功を収めたが、スズキはさらなる高出力化を求めて研究を開始。新4バルブユニットには GSXの名[…]
中部地方初の拠点「名古屋BASE」が庄内通にオープン 地下鉄鶴舞線の庄内通駅エレベーター口から徒歩5分というアクセスしやすい場所に、ビークルファンの新拠点「名古屋BASE」が開設された。関東や関西、九[…]
S 1000 RRのDNAを凝縮したアグレッシブなフォルム EICMA 2026のBMWブースで大きな注目を集めそうなF 450 RRは、上位モデルの意匠を色濃く受け継いだグラマラスなカウリングをまと[…]
70年代レースシーンとM.マルケスのモチーフを合体! 『Glamster MARQUEZ DUSTY RACE』は、MotoGPライダーのマルク・マルケス選手のシグネチャーモデルだ。トップライダーのグ[…]
高性能ICを採用したバイク専用電源 クラシックデュアルメータールックカバーのサービスホールに取り付け可能な、USB Type-C 1ポートを備えたバイク専用電源。接続機器に合わせて最適な充電を制御する[…]
最新の投稿記事(全体)
チェックポイントは陸上にあらず! 試されるのは「海の中まで行く覚悟」 「端ッコスタンプラリー第4弾」の最大の特徴は、チェックポイントが陸上に存在しないという衝撃の仕様だ。 スタンプを獲得するためには、[…]
会場で観ようぜ!全日本ロードレース選手権最終戦鈴鹿 全日本ロードレース選手権も残すところ10月24日・25日に三重県・鈴鹿サーキットで開催される最終戦MFJグランプリを残すのみとなりました。 Moto[…]
数年間放置V-MAXと過走行サンバーをフラッシング オイル交換予定のヤマハV‐MAXは、車検切れのまま数年間放置されていた車両である。この機会にフラッシングを行い、エンジン内部をリフレッシュすることに[…]
武骨で美しいファットバイクスタイルと16歳以上免許不要の手軽さ 一般的な電動キックボードや華奢な電動アシスト自転車とは一線を画す、圧倒的な存在感を放つのが「COSWHEEL MIRAI G」だ。 この[…]
柔らかな不織布が愛車を優しく包み込む! 本製品の最大の特徴は、軽量で柔らかい不織布素材を採用している点だ。ガレージ内での長期保管時に降り積もるホコリや塵をシャットアウトするのはもちろん、屋外用カバーの[…]
- 1
- 2

![2005年製、サリーンS7ツインターボのエンジンルーム|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_2-768x512.jpg?v=1786294702)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのセンターロックタイプのアルミ削り出しのホイール|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_5-768x512.jpg?v=1786294854)
![2005年製、サリーンS7ツインターボの車内、運転席と助手席|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_3-768x512.jpg?v=1786295002)
![2005年製、サリーンS7ツインターボの右側面の写真|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_7-768x512.jpg?v=1786296245)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのフロントマスク|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_1465517-768x512.jpg?v=1786296388)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのフロントと左側面、バタフライ式ドアを跳ね上げた状態の写真|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_1-768x512.jpg?v=1786296021)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのリアデザイン|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_6a-768x512.jpg?v=1786296902)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのトランクルーム|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_4-1-768x512.jpg?v=1786296468)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのインパネ|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_8-1-768x512.jpg?v=1786296463)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのフロントと左側面が写った写真|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_1469721-768x529.jpg?v=1786296567)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのエンブレム|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_1465516-768x512.jpg?v=1786296597)
![2005年製、サリーンS7ツインターボのバタフライ式ドアを跳ね上げた状態の写真|「これほど理性がブッ飛んだクルマはない」恐怖の電子制御ゼロ! 21年前の伝説のマシン。木村拓哉さんがオーナーだったというウワサも…[サリーン S7 ツインターボ]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/08/2005-Saleen-S7-Twin-Turbo_1465522-768x512.jpg?v=1786296606)






























