[’22後期版] 国産原付二種(51-125cc)総まとめ【スポーツ/ネイキッド/ビジネス/ファンバイク編|新型バイクカタログ】

[’22後期版] 国産原付二種(51-125cc)総まとめ

新型コロナ禍や半導体不足の影響で発売遅延も少なくない中、横型エンジンを積んだホンダ原付二種勢の進撃は止まらず、ヤマハは排出ガス規制に対応する新エンジンでコミューター系を強化。スズキのフルサイズスポーツ軍団の反撃はまだか!? 本記事では原付二種クラスに属するスポーツ/ネイキッド/ファンバイクを紹介する。


●文:ヤングマシン編集部

原付二種の最新潮流:人気の行方はファンかコミューターか?

125クラスのトピックといえば、なんといってもホンダ ダックス125の登場だろう。伝統の横置きエンジンを搭載する“ホンダリバイバル車”の人気は向かうところ敵なしだが、その中でもレジャー色やファミリー感を強めたダックス125の存在は、昨今の新型コロナ禍でのバイク人気の高まりにも強い影響を受けているように感じる。

もともとアンダー125は小型限定二輪免許で乗れるうえに、任意保険もクルマのファミリーバイク特約で賄え、加えて税金も安い。またスクーターに多いCVTやカブ系の自動遠心クラッチ車なら、運転がイージーな上に小型AT免許で乗れるから、ますますハードルが下がる。まさにダックスはココを狙っているワケで、以前の原付二種と言えばビジネス/通勤もしくはセカンドバイクの立ち位置だったが、CT125ハンターカブ等の絶大なる人気を見ると、もはやファーストバイクとして捉える層も多くなったのだろう。

反面、スクーターやコミューターに関しては生産終了モデルが増加。これは他クラスも同様だが、排出ガス規制の適用タイミングの影響と思われるので、今後の動向に注視したいところだ。

ホンダ ダックス125:新生ダックスは楽しさもサイズアップ!

ホンダのリバイバルシリーズ第4弾「ダックス125」がついに正式デビュー。’69年にモンキーに次ぐレジャーバイクとして登場したダックスホンダが見事に復活した。

胴長短足のダックスフンドをイメージさせる、燃料タンク類を内蔵したT字型バックボーンフレームは、鋼板プレス加工や溶接の美しさをとことん追及。開発時の合言葉に「ファミリー&レジャースニーカー」を掲げ、休日はライダーひとりだけでなく、大切な家族や仲間とともにバイクライフを楽しめるよう、イージーライドやタンデム性能にこだわった。

ホンダ伝統の横型エンジンはモンキー125と共通だが、モンキーのMT5速に対して、ダックスはレバー操作の必要ない自動遠心クラッチの4速トランスミッションを採用。またモンキーはひとり乗りだが、ダックスは座り心地の良いロングシートを装備して、快適なタンデムを実現した。


ホンダ モンキー125:ニッポンを代表するレジャーバイク

乗ってイジって遊べる50ccモンキーは、初代登場の1967年から半世紀以上も世界中で愛され、惜しまれながらも’17年に生産終了。しかし翌’18年にグロムをベースに125ccで見事に復活し、今大人気のホンダリバイバルの先鞭を切った。

そして’21年9月に新型エンジンにバージョンアップ。ユーロ5に相当する平成32年排出ガス規制への対応が主目的だが、従来の4速からファン待望の5速ミッションが投入されたのが大きな魅力。ボディ同色のフォークやリヤショックのスプリングなど、レジャーバイクとしてのファンな佇まいも一線級だ。


ホンダCT125ハンターカブ:新エンジン搭載の’23モデル登場!

ホンダ125リバイバル第3弾で’20年6月に販売開始され、いまだ多くのバックオーダーを抱える大ヒットモデルのCT125ハンターカブ。車体はC125がベースだが、各部を補強し、走破性を高めるためにフロントフォークはトップブリッジまで繋がるバイクタイプ。17インチのブロックタイヤを履き、165mmの最低地上高を確保し、吸気口をリヤキャリア裏に配置して水の侵入を防ぎ、渡河性能まで備えたサバイバル性能が頼もしい。排ガス規制に対応した’23モデルが国内発表された。


ホンダ スーパーカブC125:豪華装備のプレミアムなカブ

スーパーカブC125は、初代C100の誕生60周年を記念して、’18年に登場したプレミアムなカブ。イージーな操作で乗れるカブならではの自動遠心クラッチ4速ミッションを備えるエンジンは、’21年9月に平成32年排出ガス規制に対応する新型に変更され、燃費も向上。同時に1チャンネルABSも標準装備されて安全性もアップした。

“かもめハンドル”に埋め込んだ前ウインカーやレンズが飛び出したリヤウインカーなど、細部まで初代C100をオマージュするが、装備は最新でヘッドライトをはじめ灯火類はフルLEDだ。メーターはアナログ/デジタル併用。


ホンダ グロム:カッ飛びミニモト!

アジアや欧州でも高い人気を誇るスポーツミニモトは、’21年に3代目が登場。カスタムパーツやチューニングパーツが数多くリリースされ、HRCからレース用ECUや専用ハーネスを組み込んだレースベース車も販売されている。


カワサキZ125プロ:ついに国内終了…

Sugomiデザインを継承し、バックボーンフレームにリターン式4速ミッションの空冷単気筒を搭載するカワサキ公道バイク最小のZが、ついに販売終了。倒立フォークやオフセットレイダウンのリヤサスペンションが硬派な走りを支える。


スズキGSX-R125:元気なスモールGSX-R

GSX-Rならではの縦2灯LEDのフルカウルに、15psを発揮する水冷4バルブDOHCを搭載。平成32年排出ガス規制に適合させ、アンダーカウル形状とカラーを変更した(赤×黒/黒/青)。


スズキGSX-S125:SS由来の快走ファイター

GSX-R125ベースのネイキッドは、平成32年排出ガス規制に適合させ、アンダーカウル形状とカラーを変更(青×黒/黒)。ワンプッシュで始動可能なイージースタートシステムも装備。


ホンダCB125R:本格装備のCBシリーズ末弟

鋭いレスポンスの水冷DOHC4バルブはパワフルで燃費も良好。ショーワ製SFFBP倒立フォークや4ポットラジアルキャリパー&大径ウェーブディスクなど足まわりも本格的だ。


ホンダ クロスカブ110/くまモンバージョン:SUVなカブが新エンジン搭載!

スーパーカブ110をベースにSUV的なモディファイを加えるが、ハンターカブCT125よりどことなく緩やかなフォルムで人気を二分するクロスカブ。

スーパーカブ110同様に平成32年排出ガス規制に適合する新型エンジンを搭載し、ブラックのキャストホイールにワイドなセミブロックのチューブレスタイヤを装着。前輪がディスクブレーキになりABS(フロントのみ)も装備。最低地上高はスーパーカブ110より25mm高い163mm。刷新したメーターは液晶パネルを内蔵し、トリップメーターの他にギヤポジション/時計/燃料計/平均燃費を表示する。


ホンダ スーパーカブ110/プロ:大人気カブも新エンジンの搭載間近か!?

世界生産累計1億台を超えるワールドワイドなベストセラー。’18年に丸みを帯びたデザインに回帰し、丸目のライトはLED化。次ぐ’22年のモデルチェンジではグロム/モンキー125/スーパーカブC125が採用する”スマートエンジン”の調整版を搭載した。足まわりはホイールをキャストタイプに変更し、フロントブレーキをディスク化、ABSを搭載した。

停車時のみロータリー式になる自動遠心クラッチの4速ミッションなど利便性も抜群。実用一辺倒と思いがちだが、ポップなカラーもラインナップする。前後14インチタイヤ/フロントバスケット/大型リヤキャリア装備の「プロ」も用意。


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