DIY電気カスタムの実践で、避けて通れないのが配線構築。オス/メスを差し込むといっても、一致するギボシ端子がなければ配線接続できない。ここでは各種端子のカシメに必要不可欠な「電工ペンチ」に注目!!
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:デイトナ
カシメに必要不可欠な電工ペンチ
ギボシ端子カシメに使う圧着電工ペンチは様々なメーカーから発売されているが、今回紹介するデイトナ取り扱い製品は、様々な機能がオールインワンになっている。実際に作業を進めてみたところ、大きな不満はなく、安定した作業性を見せてくれた。ペンチのヒンジと言うか支点部分にガタが出てしまうと、カシメ精度や配線の被覆剥がし精度が落ちてしまい閉口するものだが、同製品の支点はしっかりした作りで、簡単にガタが出てしまう雰囲気はなく、オススメできる製品と言える。
ギボシ端子をハート型にカシメるには、専用のカシメ部分(サイズも合わせるのが重要)を利用するが、端子のタイプやメーカーによってカシメ部の肉厚や形状が違っている(すべて揃っているわけではない)ことがあるので、いつもと違った端子をカシメる際には、本番作業の前にカシメのテストを行ってから、本番に取りかかるのが良いだろう。
また、コード被覆を剥がして銅線を出したら、必ず”二つ折り”にしてカシメよう。直線銅線のままカシメると、オス/メス端子を引き抜くときに、カシメ部分から配線がひっこ抜けてしまうことがあるからだ。このあたりの作業は徹底を。
折り曲げて潰すだけではダメ!!
配線追加時の”分岐配線”も自作できる
えっ! ボルトをせん断カットできるの!?
様々な「端子」の使い分けで、よりシンプルな結線方法を目指そう!〈各種端子ラインナップ〉
電気部品の修理や配線の張り替え、カスタムウインカーに交換するときなどに、利用する機会が多いのがギボシ端子。実は、同じように見えても端子サイズには違いがあり、それを理解しないとトラブル発生!! ということになりかねない。そうならないためにもギボシごとの特徴をみていこう。
オスメスギボシに”太さ違い”がある! ホンダとスズキは細い!!
旧車やカスタムシーンでは、まだまだ数多く採用されているのがこのギボシ端子だ。単なるオス/メスに見えるが、実は太さが違っていて、ヤマハとカワサキと四輪系のギボシ端子に対して、ホンダとスズキ用はオスのΦ径が0.5mm細く、それに合わせてメス側も当然に細い。組み合わせによってはキツくて刺さらなかったり、細くてスカスカだったりなどなど、正しい接続ができない。このメーカー特有のサイズ違いを知らずにギボシ端子を使うと、しっくり接続できないことになるので要注意。サンデーメカニックなら、この事実をしっかり理解し、商品を使い分けよう。
ステーの穴を抜き差しできるカワサキ
70年代に入ってからカワサキは、ウインカーステーの穴の中を抜き差しできる太さの端子を利用するようになった。この端子を利用すれば、H1/H2/Z2/Z1のウインカーステーをショート化する作業も楽々だ。30個セットで販売。
簡単に分岐できるダブルギボシ
電気カスタム実践時には、電源を取り出したり追加したり、アース回路を追加することがよくあるが、そんな配線分岐の際に便利なのがダブル端子。これにもホンダ/スズキとヤマハ/カワサキ系があるので、購入時は要注意。
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