
2026年4月のホンダ関連のニュースとしては、過去の熱狂を現代に蘇らせる動きと、未来に向けた最新技術の融合が目立つ1ヶ月であった。特に、1980年代のレースシーンを席巻した伝説的なライダーの来日に関する話題が大きな注目を集め、数々の秘話やイベントの熱気がファンを魅了した。また、高い実用性と走破性を兼ね備えた新型車両の発表や、精巧な造形美を誇る公式ブロックの話題など、多角的な魅力が展開された流れをヤングマシンの記事とともに時系列で振り返る。
●文:ヤングマシン編集部
天才ライダー来日、CBの祭典開催へ
1980年代のバイクブームを牽引した天才ライダー、フレディ・スペンサー氏が来日。2026年4月26日に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催される「CBファンミーティング2026」にて、日本のファンの前で最新モデルを駆り走行を披露した。
パーツメーカーの展示やパレードランなど、CBオーナー同士が交流できる企画も多数用意され、伝説のライダーと直接時間を共有できる貴重な機会となっていた。
CBオーナーに向けた参加型コンテンツ CBファンミーティングは今年で第5回目を迎えるファンイベント。2025年は全475台が来場し、パレードランには399台のCBが参加するという過去最大規模を記録した[…]
圧倒的ディテール、モンキー125ブロック
本田技研工業公認の組み立て式ブロック「Honda Monkey125 ブロック」の予約が開始。2026年にチェック柄シートを復活させた実車を約22センチのボディに凝縮し、全527ピースで精巧に再現。
空冷単気筒エンジンや足まわりのディテールまで妥協のない作り込みが施され、完成時の重量は約340グラムに達する。大人のデスクを飾るにふさわしい重厚感を持つ、数量限定のプレミアムアイテムだ。
憧れの名車を「手元」に置くという贅沢な解決策 ホンダが誇るファンバイク、モンキー125といえば、倒立フォークや12インチのブロックタイヤを備え、コンパクトながら本格的な走りが魅力だ。2026年モデルで[…]
名車を55mmに凝縮、緻密な情景アート展
本田技研工業の二輪開発経験者である安藤弘之氏の個展「“55mm”の夢の世界」が、4月11日から19日まで東京・巣鴨で開催。全長わずか55mmという極小スケールの中に、金属の質感やエンジンの造形を忠実に再現した。
1959年の浅間火山レースを制したRC160や、量産オートバイとして初DOHCを採用したドリームCB450など、名車と人物像を融合させた緻密なミニチュア・アートが展示された。
全長55mmの空間に広がるモーターサイクルの世界観 この個展の最大の魅力は、実車の構造を熟知した開発経験者ならではの視点で造り込まれたミニチュア作品の数々だ。全長約55mmという極小のスケールでありな[…]
圧倒的走破性、新型ADV160が5月発売
軽二輪スクーター「ADV160」の2026年モデルが5月21日に発売される。最大の進化は、音声でナビアプリや音楽再生を操作できる「Honda RoadSync」の標準搭載と、5インチフルカラーTFTメーターの採用だ。
フロント130mm、リア110mmの長いサスペンションストロークや専用ブロックタイヤにより、荒れた路面でも高い走破性を発揮する。日常の利便性と冒険心を両立し、価格は53万9000円。
PCX160ベースのクロスオーバースクーター ADV160が、先代モデル・ADV150の後継機種として初登場したのは2023年のこと。ベースモデルとなったPCX160と同様に、トラコンに相当するホンダ[…]
ダブルタイトルの真実、伝説の裏側
1985年に世界GP最高峰の500ccと250ccの両クラス制覇を成し遂げたフレディ・スペンサー氏が、当時の挑戦について語った。前年にマシントラブルが相次いだ際、自ら両クラスでの参戦をホンダに直訴したという。
車重や特性の異なる2種類のマシンを短い時間で乗り換えてコントロールすることは困難を極めたが、情熱がそれを支えた。骨折を押して出場し、勝利を収めたという驚きの逸話も明かされている。
苦しんだ1984シーズンに決断したダブルタイトルへの挑戦 1983年のWGP500でチャンピオンに輝いたフレディ・スペンサー。翌1984年のオランダGPでマシンがトラブルを起こしたときに“500と25[…]
天才が明かす操縦術と最新モデルの評価
鈴鹿8時間耐久レースでともに戦った丸山浩氏と、フレディ・スペンサー氏の特別対談が実現した。1980年代のレースシーンを席巻した小径16インチフロントタイヤによる俊敏性や、シビアな特性を乗りこなすためのタイミングと感覚について熱い議論が交わされた。
また、ホンダの最新フラグシップモデル「CB1000F」のインプレッションも語られ、本来の魂を受け継ぎつつ高いバランスを持つ点が評価された。
速さの秘訣を本人に迫ってみた! 丸山:この機会に長年抱いてきた思いをお伝えしたい。貴方が1985年にWGP 500と250でダブルタイトルを取った年に、私は天才フレディ・スペンサーに憧れてレースを始め[…]
CBの祭典に伝説のライダーが降臨
4月26日に袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催された「CBファンミーティング2026」は、600台以上のCBと700組以上の来場者を集め大盛況となった。
最大の目玉であるフレディ・スペンサー氏が登場し、耐久レース形式の走行会において独自チューニングされた最新の「CB1000Fレーサー」で圧倒的な走りを披露した。トークショーでは現役時代から続くモーターサイクルへの愛情や名車への思いが語られた。
フレディ・スペンサーが再び来日、天才の膝すりは健在だ! 5回目となるCBファンミーティング2026が開催された。来場者は700組以上、CBだけで600台以上が集まったという。袖ヶ浦マルッと耐久レース形[…]
天才の領域に近づくための努力の軌跡
天才ライダーであるフレディ・スペンサー氏の領域に少しでも近づくため、丸山浩氏が長年にわたり続けてきた努力の軌跡が語られた。理論ではなく身体の反射でマシンの挙動を制御する感覚を磨くべく、ダートトラックでの反復練習を重ねたという。
天性の感覚には届かずとも、諦めずに模倣と鍛錬を続けたことで、かつての憧れの存在と同じ舞台に立ち、現在では肩を並べて語り合う未来を引き寄せたことが示された。
どう計算したって同じようにはなれない 2025年のホンダ熊本イベントでフレディ・スペンサーと話せる機会を得て、あらためて彼は「天才」だと感じたね。僕が高校時代にバイクの免許を取った頃には、もうスペンサ[…]
まるで虎。CB750Fデイトナレーサーの凄み
1982年のデイトナ100マイルレースで勝利をもたらした伝説のマシン「CB750Fデイトナレーサー」の真実に迫った。
ベース車両から大幅に強化されたエンジンは1万2000回転で150馬力以上を発揮したが、当時の規則により車体の変更が制限されていたため、極めて荒々しい特性を持っていた。スペンサー氏自身が「まるで虎だね」と語るほど制御が難しく、操るにはライダーの卓越した感覚が不可欠な一台であった。
スペンサーの世界GPでの大活躍がAMAレースの注目度を高めた 旧くからのバイクファンなら、だれもが“ファスト・フレディ”の愛称を知っているだろう。1983年に世界GP500でチャンピオンに輝き「彗星の[…]
まとめ:レジェンドの来訪と技術の進化が交錯した1ヶ月
4月は、モータースポーツの歴史に名を刻むレジェンドの話題を中心に、過去の名車への敬意と最新技術の進化が交錯する内容となった。伝説のライダーが明かす貴重なエピソードや、それに憧れ続けた人々の情熱は、時代を超えてモーターサイクル文化の深さを示している。
また、新型スクーターに搭載された最新のコネクティビティ技術など、利便性の向上も著しい。5月以降も、往年の名車を継承する新モデルの動向や、最新の電子制御技術がもたらす新しいライディング体験に引き続き注目していきたい。
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