
全国的に梅雨入りを迎えることが予想される2026年6月。各メーカーからライダーの心を揺さぶる魅力的な新型モデルが続々と投入される。本記事では、ホンダが誇る革新技術「E-Clutch」を搭載したミドルクラスから、鮮やかな新色を纏った原付二種スポーツの絶対的エース、そして高速道路も走れるヤマハの155ccネオレトロまで、現時点で判明している最新バイクを時系列順に紹介する。
●文:ヤングマシン編集部
6/18:ホンダ「NX400 E-Clutch」
バイクを操る最大の醍醐味であるシフトチェンジの楽しさを残しつつ、クラッチレバー操作の疲労やエンストの恐怖からライダーを解放するホンダの革新技術「Honda E-Clutch」。この魔法のようなシステムを搭載したクロスオーバーモデル「NX400 E-Clutch」が、6月18日に発売される。
アップライトで視界の広いライディングポジションと、長距離走行を想定した足まわりを持つ車体に、左手が疲れないEクラッチが組み合わさることで、圧倒的な快適性を誇る最強のツーリングマシンが完成した。自動制御中であってもライダーがクラッチレバーを握ればいつでもマニュアル操作にシームレスに戻れるため、楽をしたい時も極低速のUターンなどで自ら操りたい時も、あらゆるわがままを叶えてくれる。
黒を基調としつつ青とオレンジのアクセントが冒険心をくすぐるデザインを採用しており、見知らぬ土地での信号待ちや細い山道でも心に大きな余裕をもたらしてくれる、新たなツーリングの相棒だ。
【ホンダ NX400 E-Clutch】主要諸元■全長2,150 全幅830 全高1,390 軸距1,435 シート高800(各mm) 車重199kg ■水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒 399cc 34kW[46PS]/9,000rpm 38N・m[3.9kgf・m]/7,500rpm 常時噛合式6段リターン 燃料タンク容量17L ■タイヤサイズF=110/80R19M/C 59H R=160/60R17M/C 69H ●色:マットバリスティックブラックメタリック ●価格:111万1000円 ●発売日:2026年6月18日
疲労ゼロと操る歓びの融合。Eクラッチの真価 クラッチ操作の自動化といえば、ホンダにはすでに「DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)」という確立された技術がある。しかし、DCTが約10kgの重[…]
6/19:ホンダ「グロム」
12インチの小径ホイールと圧倒的な軽さがもたらすキビキビとしたハンドリングで、原付二種クラスを牽引してきたホンダの名作ファンバイク「グロム」。2024年にスポーティな造形へと劇的なイメージチェンジを図った同モデルから、さらなる個性を解き放つ2026年モデルが6月19日に発売される。最大の変更点はカラーリングの一新で、今回は鮮やかな3色展開へと生まれ変わった。
深みのある「スプレンディドブルー」、精悍な「パールシャイニングブラック」、そしてモータースポーツの血統を受け継ぐ「ゲイエティーレッド」がラインナップされる。特に注目すべきはレッドモデルのみに与えられた「アンダーカウルの標準装備」だ。
通常は後付けとなるカスタムパーツが最初から車体下部に備わることで、低重心でアグレッシブなフォルムが強調されている。最高出力10PSの123cc空冷単気筒エンジンを回し切る快感や、WMTCモード値67.8km/Lという驚異の燃費性能によるお財布への優しさは健在。初心者からベテランまで、日常の移動を特別なプレイグラウンドに変える一台だ。
【ホンダ グロム】主要諸元■全長1,760 全幅720 全高1,015 軸距- シート高761(各mm) 車重103kg ■空冷4ストロークOHC単気筒 123cc 7.4kW[10PS]/7,250rpm 11N・m[1.1kgf・m]/6,000rpm 常時噛合式5段リターン 燃料タンク容量6.0L ■タイヤサイズF=120/70-12 R=130/70-12 ●色:ゲイエティーレッド、スプレンディドブルー、パールシャイニングブラック ●価格:42万3500円[44万円] ●発売日:2026年6月19日 ※[ ]内はゲイエティーレッド
6/30:ヤマハ「XSR155 ABS」
原付二種クラスの「高速道路に乗れない」という唯一の弱点を見事に解消し、行動範囲を劇的に広げてくれる新たなスタンダードがヤマハの「XSR155 ABS」だ。大人気のネオレトロシリーズの血統を受け継ぐ美しいデザインを纏いながら、排気量155ccの軽二輪クラスに属しているためETCを装着しての高速走行が可能となっている。車重はわずか137kgと圧倒的に軽く、自宅の狭い駐輪場からの出し入れなど日常的な取り回しは125ccと同等の手軽さを誇る。
丸型のLED灯火器類やタックロールシートなど、眺めるだけで所有欲を満たす妥協なき造形美を持つ一方で、走りを支える装備は本格的だ。心臓部には全域でパワフルな水冷155ccのVVA(可変バルブ)エンジンを搭載。さらに、クラスを超えた剛性を誇るデルタボックス型フレーム、倒立式フロントフォーク、左手の疲労を軽減するA&Sクラッチなどが奢られている。
日常の通勤通学をスタイリッシュにこなしつつ、週末は思い立って遠くの絶景スポットへワープできる機動力を備えた、まさにいいとこ取りのモデルである。
【ヤマハ XSR155 ABS】主要諸元■全長2,005 全幅805 全高1,075 軸距1,325 シート高810(各mm) 車重137kg ■水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ単気筒 155cc 14kW(19PS)/10,000r/min 14N・m(1.4kgf・m)/7,500r/min – 燃料タンク容量10L ■タイヤサイズF=110/70-17M/C 54S R=140/70-17M/C 66S ●色:ブラック、シルバー、グリーン ●価格:53万9000円 ●発売日:2026年6月30日
まとめ:クラッチ操作の概念を変える新機軸から、実用性と趣味性の高次元な融合へ
2026年6月は、ライダーの疲労軽減や使い勝手を劇的に向上させる新技術やパッケージングが際立つ月となった。特にホンダの「E-Clutch」が中免クラスに普及し始めたことは、今後のバイク選びにおける大きなパラダイムシフトになるだろう。また、原付二種の圧倒的ランニングコストを維持しながらデザイン性を高めた「グロム」や、軽さと高速巡航の両立という現実的な最適解を提示した「XSR155 ABS」など、乗り手のライフスタイルに寄り添うモデルが出揃った。来月以降も、こうした「ストレスフリー」と「操る楽しさ」を両立した意欲作の登場に期待したい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型バイク(日本車/国産車))
GB350シリーズの違いは『見た目だけ』じゃありません! トラディショナルなデザインに味わい深い空冷単気筒エンジンを組み合わせた『GB350』シリーズは、バイクの原点を感じさせるスタイリングと走りで、[…]
220馬力へと引き上げられた、驚異のV4エンジン 「厳しい排ガス規制の中で、これ以上のパワーアップは難しいのではないか」。そんなライダーの懸念を、アプリリアの技術陣はいとも簡単に打ち砕いてみせた。 心[…]
前モデルからの進化:丸形LEDヘッドランプとABSユニットの刷新 「アドベンチャーモデルらしいタフな顔つきは好きだが、灯火類は最新のLEDが欲しい」。そんなライダーの要望を、2026年モデルは鮮やかに[…]
目を奪われる新色「マットファントムブルー×フルーレッド」の衝撃 「フルカウルのスポーツバイクに乗るなら、誰とも被らない個性的なカラーリングで個性を主張したい」。そんなライダーの所有欲を強烈に刺激するの[…]
58馬力の直4エンジンが放つ、突き抜けるような高揚感 「ヨンヒャクでも胸のすくような直列4気筒エンジンの吹け上がりを、フルカウルモデルでとことん味わい尽くしたい」。そんなスポーツ志向のライダーの渇望を[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
GB350シリーズの違いは『見た目だけ』じゃありません! トラディショナルなデザインに味わい深い空冷単気筒エンジンを組み合わせた『GB350』シリーズは、バイクの原点を感じさせるスタイリングと走りで、[…]
50ccで7.2馬力! 6速ミッションを操る快感 「50ccだからといって、走りに妥協はしたくない」。そんな熱い思いを持つライダーたちを、NSR50はたちまち虜にした。 心臓部には、最高出力7.2PS[…]
伝説のV3ワークス直系、プライベーターを支えた名車「ホンダ RS500R」の軌跡 1983年に発売されたRS500Rは、ホンダが世界タイトルを獲得したワークスマシン「NS500」の技術を継承して作られ[…]
直4の咆哮。心震わす吸排気サウンド 「エンジンを回した瞬間、鳥肌が立った」。そう言いたくなるほど、両車のサウンドチューニングは秀逸だ。 新設計の399cc水冷直列4気筒エンジンは、最高出力58PSを1[…]
1986年、異端児の誕生。「融合」の名を持つスクーター ホンダの250ccスクーター「フュージョン」は1986年に登場しました。フュージョンは1970年代後期にかけて流行したジャズとロック、ラテンなど[…]
人気記事ランキング(全体)
83馬力へと進化した、完全新設計の2ストロークVツイン まず注目したいのは、なんといっても現代の環境規制に適合しながら公道を走れる完全オリジナルの水冷2ストローク250ccVツインエンジンだ。 ヴィン[…]
オーリンズとブレンボがもたらす、至高のスポーツ性能 「クラシカルなバイクは雰囲気を楽しむもので、本気のスポーツ走行には向かない」。そんな先入観を、スピードツイン1200 TFCは心地よく裏切ってくれる[…]
新たなフラッグシップとして君臨するCB1000Fの魅力 2025年11月に発売した新型CB1000Fは、大排気量直列4気筒エンジンの力強さと、名車CB750Fをモチーフにした流れるようなボディデザイン[…]
50ccで7.2馬力! 6速ミッションを操る快感 「50ccだからといって、走りに妥協はしたくない」。そんな熱い思いを持つライダーたちを、NSR50はたちまち虜にした。 心臓部には、最高出力7.2PS[…]
小型ボディに必要な情報を凝縮したデジタルメーター 「電気式スピード&タコメーター CUBE」は、縦横約50mmというコンパクトなスクエアボディを採用した電気式メーターである。 スピードメーターはデジタ[…]
最新の投稿記事(全体)
熟成を重ねるZ900RSの魅力と、直列4気筒エンジンが抱えるリスク 2018年の登場以来、大型クラスの人気モデルとして君臨し続けるZ900RS。近年では電子制御スロットルやクイックシフターを獲得し、ス[…]
業界の変化を前向きに捉える「バイクの日」イベント 2026年のバイク業界は、50cc以下モデルの生産終了と新基準原付への本格的な移行など、一つの転換点を迎えている。また、自工会の調査によれば新車購入者[…]
伝統と革新のベースモデル「プリマベーラ125」の揺るぎない魅力 「クラシカルなルックスのスクーターに乗りたいが、現代の交通事情に合わせた性能や安全性は妥協したくない」。そんなワガママなライダーの欲求を[…]
GB350シリーズの違いは『見た目だけ』じゃありません! トラディショナルなデザインに味わい深い空冷単気筒エンジンを組み合わせた『GB350』シリーズは、バイクの原点を感じさせるスタイリングと走りで、[…]
新たなフラッグシップとして君臨するCB1000Fの魅力 2025年11月に発売した新型CB1000Fは、大排気量直列4気筒エンジンの力強さと、名車CB750Fをモチーフにした流れるようなボディデザイン[…]
- 1
- 2




































