
バイクの配線整理から日常のDIYまで、あらゆる場面で活躍する「結束バンド」。しかし、袋からこぼれ落ちるイライラや、締め間違えた時の絶望、切り口で腕を引っ掻く痛みに悩まされたことはないだろうか。実は、ちょっとした工夫でこれらのストレスは完全に消し去ることができる。今回は、開封方法から、切らずに外す裏技、そして安全な切り方まで、作業の質を劇的に変えるDIYテツ氏直伝の3つのテクニックを紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部
もう床にぶちまけない。取り出しを極める2つの方式
結束バンドを使う際、誰もが一度は経験するのが「袋から取り出す際のぶちまけ大惨事」である。袋の上部をまっすぐ切り取って開封するのが一般的だが、これだと急いでいる時に大量のバンドが滑り落ちてしまう。
この地味だが強烈なストレスを根絶するのが、袋の側面に三角または半円の切れ込みを入れる「サイドカット方式」だ。この切り口から指を入れれば、必要な本数だけをピンポイントでつまみ出すことができる。横方向からアクセスするため、反対の手で袋を保持しやすく、残りのバンドの数も一目で把握できるという圧倒的な利便性を誇る。
また、袋の中央に横方向の切れ目を入れる「ティッシュ方式」も有効だ。袋を振り回しても勝手に中身が飛び出すことはなく、「取り出したい時だけスムーズに出せる」という安心感を与えてくれる。このひと工夫だけで、作業中の無駄なタイムロスとイライラをもう感じなくて済むぞ。
結束バンド「開封方法」 突然ですが、みなさんは結束バンドの袋の開け方ってどうしてますか? ごくごく一般的なのは、袋の上の部分をまっすぐ横方向にカットするやり方ではないでしょうか。実際「ここをカットして[…]
凶器と化す切り口を無害化する、安全で美しい仕上げ術
バンドを対象物に締め付けた後、余った部分をニッパーで無造作に切って終わりにしていないだろうか。実は、この「切りっぱなし」の先端はビニールや紙、ひいては人間の皮膚すら容易に切り裂く鋭利な「刃物」と化している。後日メンテナンスを行う際、この切り口で腕を引っ掻いて流血沙汰のケガを招く危険があるのだ。
この隠れた凶器を無力化するには、切断後にはんだこての熱で角を「ジュッ」と少し溶かして丸くする熱処理や、ニッパーで角を二箇所切り落とす「台形カット」が有効だ。
さらに、驚くほど美しく安全に仕上がるのが、身近な「爪切り」を使った裏技。爪切りの刃が持つ絶妙なアール形状を利用して根本ギリギリでカットすれば、角がまったく残らない滑らかな微アールの切り口が完成する。安全に処理された美しい結束バンドは、作業全体のクオリティとあなた自身の見えないこだわりを静かに物語ってくれるだろう。
気にしてる? 結束バンドの切り方 結束バンド、便利ですよね。タイラップ、インシュロック…呼び名はいろいろあって、その人の呼び方で職業がわかっちゃうとかなんとか。某アニメのお陰で「結束バンド」という呼び[…]
最後の1本でも絶望しない。「切らずに外す」救済テクニック
「位置を間違えた」「強く締めすぎた」というミスをした時に限って、手元の結束バンドが最後の1本だった……。そんな絶望的な状況を救うのが、「結束バンドは一度締めたら切るしかない」という常識を覆す裏技である。
実は、構造を理解すればワンウェイタイプのバンドでも切らずに外すことが可能だ。バンドの頭にある「ロック用の爪」の隙間に、千枚通しや極細のマイナスドライバーなどを差し込み、軽く爪を浮き上がらせてみよう。そのままバンドを引き抜けば、スルスルと後戻りして外すことができるのだ。
もちろん、内部の爪にダメージを与えるため本来の結束力は落ちてしまう可能性があるが、緊急時のリカバリー手段としては十二分に役立つ。失敗すれば買い直しになるというプレッシャーから解放され、「いつでもやり直しがきく」という安心感を知っているだけで、DIYやメンテナンス時の心理的なハードルは劇的に下がるぞ。
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
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