
1980年代、日本中を席巻した空前のバイクブーム。その中心には常に、ある一つの漫画があった。しげの秀一氏が描く不朽の名作『バリバリ伝説』だ。レーサーレプリカの台頭とともに若者たちの心を鷲掴みにし、「ブームを育てた」とまで言われるこの作品が、クリアファイルとポスターを兼ねた小冊子を組み合わせた『バリバリ伝説クリアファイルブック』として、2026年7月28日(火)に株式会社三栄より発売される。あの熱き時代を駆け抜けた大人たちへ、極上のコレクションをお届けしよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:三栄
読者の魂に火をつけた、巨摩郡の「攻撃的すぎる走り」
『頭文字D』や『MFゴースト』など、モータースポーツ漫画の第一人者として知られるしげの秀一氏。その原点であり初の長期連載作品となったのが、1983年から1991年にかけて『週刊少年マガジン』で連載された『バリバリ伝説(通称:バリ伝)』だ。
主人公である高校生ライダー・巨摩郡(こま ぐん)が、アマチュアから世界チャンピオンへと登り詰めていくこのサクセスストーリーは、当時のバイクファンから熱狂的な支持を集め、累計発行部数は約2600万部(2018年4月時点)を記録。1985年度には講談社漫画賞少年部門を受賞するほどの社会現象となった。
読者の心を何より震わせたのは、郡のライディングスタイルである。暴れるマシンを強引にねじ伏せ、転倒の危険もいとわず豪快なパワースライドでコーナーへと突っ込んでいく攻撃的な走りは、日常に退屈していた若者たちの魂に強烈な火をつけた。
鈴鹿4耐から世界へ。共に駆け上がった青春の記憶
物語は、峠道でのバトルから始まり、やがてサーキットへと舞台を移していく。第1部で描かれた「鈴鹿4時間耐久ロードレース」での死闘、第2部での全日本ロードレース選手権、そして第3部におけるロードレース世界選手権(WGP)での激闘。
当時の読者たちは、郡がステップアップしていく姿に自分自身の夢や憧れを重ね合わせていた。折しも日本国内は、ホンダ、ヤマハ、スズキといったメーカーが次々と高性能な「レーサーレプリカ」を発売し、若者たちの関心が「バイクとレース」に集中していた時代。『バリバリ伝説』は単に時代を映し出しただけでなく、読者をサーキットの熱狂へと誘い、自らバイクブームを牽引・拡大させていった「伝説の作品」なのだ。
3つの名シーンが蘇る。実用的かつ極上のコレクション
そんな色褪せない青春の記憶を、日常の中でいつでも手元に置いておけるアイテムが誕生した。それが、今回発売される『バリバリ伝説クリアファイルブック』だ。
本商品の最大の魅力は、郡の栄光の軌跡を視覚的に堪能できる「両面刷り3タイプのクリアファイル」だ。 1枚目は「巨摩 郡&スズカ4耐」、2枚目は「巨摩 郡&全日本ロードレース選手権」、そして3枚目は「巨摩 郡&WGP第4戦 フランス・ポールリカール」という構成になっている。書類を整理するたび、あるいはデスクに飾るたびに、あのオイルの匂いとエキゾーストノートの轟音が脳裏にフラッシュバックすることだろう。
さらに、この商品を包み込む全8ページの小冊子はポスターを兼ねており、郡の成長過程で出会ったライバルや仲間たちなど、主要な登場人物の紹介(国内編・海外編)が収録されている。かつて共に胸を熱くしたキャラクターたちの姿を振り返る時間は、忙しい大人の日々に、あの頃の瑞々しい情熱を再び呼び覚ましてくれるはずだ。
あの頃の自分と再会するためのアイテム
『バリバリ伝説クリアファイルブック』は、定価1,500円。2026年7月28日(火)より、全国の書店、コンビニエンスストア、Amazon、そして三栄オンラインストアなどで発売されたばかり。
バイクに乗る時間は減ってしまったかもしれない。しかし、心の中には今も「ガン・ボーイ」に憧れた情熱が眠っているはずだ。当時の熱狂をそのままパッケージしたようなこの一冊を手に入れ、あの頃の自分と静かに再会する贅沢な時間を味わってみてはいかがだろうか。
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