
バイクのプラスチック部品が「資源」になるかもしれない。まさかこんな時代が来るなんて思いにもよらなかった。個人的には大きな朗報!これまで金属はリサイクルできたものの、プラ部品は燃えないゴミ。焼却か埋め立てるしかないものだったので、捨てること以前に罪悪感があった。それがこれからは資源になるなんて・・・! そこんトコもそっと詳しく知りたくて市役所に直接訊いてみたのでレポートいたします!
●文:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
すわカウルが資源になる時代到来か
※今回の内容は神奈川県相模原市を例に取り上げています。お住まいの地域のルールについては、各自治体のHP等をご確認ください。
バイク弄りをしていると、地味に処分に困るのが「プラスチック部品」です。割れたカウル、欠けたサイドカバー、爪が折れたインナーカバー、謎に余ったフェンダー・・・。
オイルやタイヤ、バッテリーなら専門業者が回収してくれるし、金属パーツなら「鉄くず」や「アルミ」として比較的ラクにリサイクルできた。しかし、樹脂パーツは自治体によっては「燃えないゴミ=埋め立てるしかないもの」であることも多く、捨てることだけでなく、使っていること自体に拭えない罪悪感があったのですよ(そういう性格なのです)。
それが、状況が180度転換。これからは「資源」になるかもしれないという・・・まさかこんな時代が来るとは思ってもいなかったっ!
2026年プラスチックの回収基準がガラリと変わる
これまで全国的な基準として、ゴミ出しでリサイクルされる「プラスチック」といえば、ペットボトルや食品トレー、袋やパッケージなどの「容器包装プラスチック(商品を包んでいたもの)」がメインでした。
ところが今、全国の自治体で「製品プラスチック(プラスチック製品そのもの)」も一括してリサイクル対象として回収しようという動きが加速しています。すでに全国200以上の市町村で導入されており(AI調べ)筆者が暮らす神奈川県相模原市でも、2026年10月1日からこの一括回収がスタートするらしいのです。
つまり、これまでの容器包装プラスチックに加えて、バケツやスコップ、おもちゃなど、純粋なプラスチック製品なら資源として回収してくれるようになるのです。
大切なのでもう一度。これまで燃えないゴミで捨てるしかなかったプラスチック製品が、リサイクルして再び世に戻るルートが出来上がったというのです!
「製品プラがオッケー。それってばPE(ポリエチレン)もPP(ポリプロピレン)もいけるってこと?」
となれば、バイク乗りとして胸がざわつくのは当然のこと。スクーターのカウルやインナーフェンダーなど、バイクの外装はPPやPE、ABSをはじめとする樹脂パーツのオンパレードだからです。ついに、あの割れたカウルを「資源」に出せる時代が来たのだろうか・・・?
市役所に電凸!「バイクのプラ部品、出していいですか?」
勢い余って割れカウルをゴミ袋に突っ込む前に、筆者が住む神奈川県相模原市「資源循環推進課」に電話で詳細を聞いてみました。
ルールを簡単に整理すると、次のようになる。
- これまで:商品を包んでいた「容器包装プラスチック」のみが資源。
- これから:素材そのものがプラスチックである「製品プラスチック」も資源として一括回収。
「プラスチック」と一言で言ってもいろいろあるけども、担当者さんの説明によるとPP、PE、ABS、ポリカーボネート、アクリルなど、一般的にプラスチックと呼ばれる素材はほぼ網羅しているとのこと。
「それってバイクの部品も含まれるって認識でOKでしょうか?」と訊いてみたら担当者の女性が「はい!プラスチックならOKです」と明るい声で答えてくれたではないですか! とはいえなんでもオッケーというわけではなく。「ただし・・・」というワントーン低めの声で語られた条件がありました。
バイクのプラスチック部品回収の条件
バイクのプラスチック部品回収の絶対条件として以下の3点を満たしている必要があるとのことです。
すべてプラスチック素材でできていること
ウインカー(電球や金属ステー付き)やメーター(内部に基板やバネあり)のように、すべてが同一素材ではない「プラスチックを含む複合部品」はNG。また、外見はプラスチックっぽくても、ガラス繊維が含まれるFRP(繊維強化プラスチック)は対象外となります。FRPはぱっとみ判断が難しいかもですが、裏を見ると独特の繊維模様があるのでそれをもとに判断してみてください。
一辺が50cm未満であること
最大の壁が「50cm未満」というサイズ制限です。長方形や三角形なら長辺が50cm以内。正方形なら一辺が50cm以内。この「規定サイズ」については「とにかく規定サイズに収まっていればOKです」とのことでした。50cm以内、よし、覚えておこう。
汚れは落としてほしい
見落としがちかもしれないのが「汚れ」です。フェンダーなら裏の汚れ、とくにタンクカバー類に至ってはオイルだったり冷却水だったりの汚れが付着しているのはとても好ましくないので、これまでの容器の回収と同様に内部はキレイにしておきたい。回収したプラスチック資源の分別のラインを汚すことにもなりかねないので、当然の配慮として掃除はしておきたいところですね。
メーカー様へ期待したいこと
かつては「バイクの部品」というだけでゴミ回収を突き返された経験を持つ人も多いことでしょう(粗大ごみの回収でも突っ返された経験アリ)。可燃でもなく、不燃=埋め立てるしかないという一方通行の処分方法は、どこか後ろ髪を引かれる思いもありました。
それが「これは資源ですから♪」と受け取ってもらえる(かもしれない)ルートができた。それだけであまりにも嬉しい変化到来なのですよ。
こうなってくると、今後のバイクメーカーのモノづくりにも期待したくなるってもの。たとえばペットボトルのラベルをペリッと剥がすように、金属クリップや遮熱材、別素材のインナーなどを「パキパキと簡単に完全分離できるプラスチック部品」なんてものが登場したら最高ではないでしょうか。
より分別しやすく、リサイクルしやすい形状や構造。日本のものづくり技術をもってすれば、そんな「サステナブルな外装パーツ」の実現も夢ではないはず。そしていつか「100%リサイクルカウル採用!」なんてニューモデルが登場することを楽しみに待ちたいのです!
まとめ:捨てる前にまずは「地元のルール」をチェック!
ただし注意点としては、製品プラスチックの回収ルールやサイズ制限、バイク部品を対象とするかどうか最終的には各自治体の判断に委ねられているとのことなので、ぜひお住いの自治体のホームページや、資源回収のパンフレット、または直接市役所の相談窓口へ確認をしてくださいね。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
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