ヤマハは、並列2気筒エンジンを搭載するスポーツネイキッドモデル「MT-07」をマイナーチェンジし、2024年モデルとして3月22日に発売すると発表した。新たに5インチTFTメーターやスマートフォン連携機能、新形状のハンドルバーなどを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
270度クランクの並列2気筒エンジンを搭載する軽快なミドルクラスネイキッド
ヤマハは、2014年に初代モデルが登場してから10周年になるミドルクラスのスポーツネイキッドモデル「MT-07 ABS」をマイナーチェンジし、2024年モデルとして3月22日に発売する。
2021年モデルから現行のデザインとなり、同時に令和2年排出ガス規制に適合。2022年モデルでカラーチェンジを受け、2023年にはこれを踏襲しつつサイドカバーのYAMAHAグラフィックの色を変更するとともに価格改定、そして2024年モデルではメーターまわりとハンドルバーが変更されるマイナーチェンジが実施された。
主な変更点は、1)着信通知や燃費管理などが可能なスマートフォン連携機能の搭載、2)表示テーマを2種類(ストリート/ツーリング)から切り替え可能な5インチTFTメーター、3)ホイールスイッチを採用したハンドルスイッチ、4)グリップ位置を変更した新ハンドルバー、5)クラッチ操作なしに滑らかなシフトアップ操作を可能にするクイックシフターのアクセサリー設定、など。これにともない、主要諸元では全高が10mmアップの1115mmになった。
2024年モデルに採用したのは、ダークブルーイッシュグレーメタリック8(通称ダークグレー)で、従来のグレーよりも少し暗めのトーンにシアン系カラーのホイールなどを組み合わせたもの。また、従来にもあった色名のディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)およびマットダークグレーメタリック6(マットダークグレー)はフロントフェンダーをボディ同色にするなどの変更を受けた。
MT-07は、クロスプレーンコンセプトによる270度クランクが特徴の並列2気筒エンジンを搭載。90度のV型2気筒エンジンと同じ点火間隔を実現し、優れたトラクション性能と鼓動感を持つのが270度クランクの特徴だ。古くは1995年登場のTRX850から採用しており、長らくヤマハの2気筒エンジンの個性を決定づけてきたが、近年は多くのメーカーがこれに倣って270度クランクを採用している(一部には285度もある)。
また、軽量で機敏な運動性を持つ車体もMT-07の特徴で、スリムさコンパクトさは単気筒モデルに迫る。
MT-07 のカラーバリエーションとスペック
車名 | MT-07 |
型式 | 8BL-RM33J/M419E |
全長×全幅×全高 | 2085×780×1115mm |
軸距 | 1400mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 805mm |
キャスター/トレール | 24°50′/90mm |
装備重量 | 184kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 688cc |
内径×行程 | 80.0×68.5mm |
圧縮比 | 11.5:1 |
最高出力 | 73ps/8750rpm |
最大トルク | 6.8kg-m/6500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 13L |
WMTCモード燃費 | 24.6km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 88万円 |
車体色 | 灰、青、暗灰 |
発売日 | 2024年3月22日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ヤマハMT-07を購入したい! 車両販売情報はこちら
あなたにおすすめの関連記事
シーズン通してのエントリーではヤマハとアプリリアが2強 スズキのバイクがツインズカップに帰ってくる! かつてのAMAの後継組織であるモトアメリカ(MOTO AMERICA)では全米ロードレース選手権が[…]
大柄だけど乗りやすいGSX-8S/コスパの高さで圧倒的なMT-07 それではGSX-8Sとライバルたちとの直接比較だ。最初の相手は2気筒ミドル帯の代表格であるヤマハMT-07。同じカテゴリーに入るのだ[…]
円安や物価の高騰を受け、価格は6万6000円上昇 ヤマハは、スポーツヘリテイジ「XSR」シリーズの2気筒モデル「XSR700 ABS」2023年モデルを発表。折からの為替変動や各種原材料等の高騰を受け[…]
前21/後18インチホイールの本格派 ヤマハは、MT-07系の並列2気筒エンジンを搭載するアドベンチャーモデル「テネレ700 ABS」の機能をアップデートし、利便性と質感を向上して2023年9月28日[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~5[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccク[…]
スロットルを開けていく過程も楽しめるマフラーを作りたい ヤマハYZF-R15/YZF-R125は、YZF-R1を頂点としたシリーズの最小排気量モデルとして開発された兄弟モデル。フロントカウルの2眼ポジ[…]
暑い日でも快適かつ安全に走行できるメッシュジャケット 日中は汗ばむ陽気にもなってきて、そろそろメッシュジャケットの着用も検討したい時期になってきた。このYAS76-SA メッシュジャケットは、春夏に活[…]
好みのパーツチョイスで自分流のスタイルを追求 ヤマハの純正オプションパーツブランドであるワイズギアから、車両の発売と同時にMT–09用アクセサリーがリリースされた。注目すべきは車体ありきの追加パーツで[…]
最新の関連記事(新型ネイキッド)
やっぱりホーネットは直4だ?! ホンダ:はい。欧州の期待も高いですし、直4のホーネットとして出させていただくので、その期待に答えるべく開発しています。 YM:後ほど関連性を伺おうと思っていますが、ひと[…]
ベース車両の価格は1万1000円アップ ホンダはCB650Rをマイナーチェンジし、2024年モデルとして6月13日に発売する。外観はヘッドライト、シュラウド、リヤカウル、テールランプなどのデザインを一[…]
初めてのビッグバイクにはMT-07が断然オススメ! 10年ひと昔、今からちょうど10年前の2014年に登場したMT-07。ヤマハのネイキッドシリーズであるMTシリーズにはMT-07を含め、6モデルがラ[…]
シュラウドは全カラーでダーク調に 2021年モデルで新たにDOHC4バルブエンジンを採用したCB125Rが、さらなる魅力アップを果たした。ホンダが発表した2024年モデルは、CB1000Rから継承した[…]
マン島TTのプロダクション750クラスで1971~1975年を5連覇したレーシングマシンをトリビュート トライアンフモーターサイクルズジャパンは、白いボディに青と赤を配した特別仕様車「Trident […]
人気記事ランキング(全体)
330円の万能ソケット買ったので試してみたい いつ頃からだろうか?100円ショップが100円だけではなくなってしまったのは。工具のコーナーも例外ではなく、100円、200円、500円、ものによっては1[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccク[…]
※2024年3月にWEBヤングマシンで大きな反響を呼んだ記事をあらためて紹介します。こちらは第4位の記事です(初公開日:2024年3月8日)。 車名が「セロー」になるかは不明だが、セロー的なものになる[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 燃料タンクは残し、カポッと被せて着せ替え完了! 車名の“エフモン”とは「CB-Fみたいなモンキー」の[…]
――はじめに、津久井高校の県内の位置付けや特色を教えてください。 熊坂:県立高校に移管される前も含めると、明治35年に始まった学校なので120年を超える歴史があります。全日制と夜間定時制の2課程ありま[…]
最新の投稿記事(全体)
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 盗難されたナンバープレートは犯罪目的に使われる可能性も!? 警視庁のデータによれば、バイクやクルマの[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~5[…]
排気量は“エンジンが1回に吸気できる容量”のこと 車検があるとかないとか、あるいは運転免許でもバイクのエンジンの大きさで制限など、さまざまに区分されているのは、ご存じのとおり。 そのエンジンの大きさを[…]
長いガラス繊維をシート状に編み込むことで飛散を防ぐ ガラス繊維を重ね合わせたグラスウールは、吸音性が高いものの、経年変化で繊維が飛散すると消音性能が低下するため、定期的なウール交換が必要。また一般的な[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccク[…]
- 1
- 2