
マン島TTは予選走行を消化し、いよいよ決勝ウィークがスタートした。現地時間5月31日にはスーパーバイクTTが行われ、ディーン・ハリソン選手(ホンダ CBR1000RR-R)が優勝した。
●文と写真:山下剛(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:ISLE OF MAN TT RACE
TT通算6勝目のディーン・ハリソン選手がスーパーバイクTTを制覇
スーパーバイクTT決勝レースは天気予報がすぐれず不安視されていたが、前日になって雨予報が消え、5月31日13時30分に予定どおりにスタートした。
レースは序盤からディーン・ハリソン選手(ホンダ CBR1000RR-R)がリードした。ハリソン選手は予選から好調で、5月29日の最終予選で最速ラップタイムをマークし、決勝レースではますます勢いにのっていたようだ。
1周目から後続のマイケル・ダンロップ選手(ホンダ CBR1000RR-R)に約5秒のリードをつけ、さらに後半のマウンテン区間でその差を広げ、2周目に入ったときのタイム差は約12秒。ピットストップ後もハリソン選手は独走状態をキープし、2位以下に付け入る隙を与えないまま6周、約360kmのレースを走りきり、勝利を挙げた。
2位争いはダンロップ選手とピーター・ヒックマン選手(BMW M1000RR)で、ヒックマン選手は5周目にはおよそ7秒のリードをつけて2位に浮上。4位にはジョシュ・ブルックス選手(ホンダ CBR1000RR-R)、5位ジョン・マクギネス選手(ホンダ CBR1000RR-R)、6位にイアン・ハッチンソン選手(BMW M1000RR)というリザルトとなった。
ハリソン選手はこの勝利でTT勝利数を6としたが、スーパーバイクTTでの勝利は初めてで、今年の最速ラップタイムを記録しての勝利のよろこびはひとしおだろう。
今年のマン島TTの決勝は、5月30日にスーパーストックTTレース1、サイドカーTTレース1の2レースから幕を開ける予定だった。しかしサイドカーTTは予選走行中のトップドライバーであるライアン選手とカラム選手のクロウ兄弟のクラッシュの原因を追求した結果、マシンの空力に解消できない問題があり、安全性を確保できないとして主催者は以降の予選と決勝レースのすべてのサイドカーの走行を中止するという異例の事態が起こった。
また、スーパーストックTTレース1は天候不順のため延期された。
原稿を執筆している6月1日は休息日で、6月2日にはスーパスポーツTTレース1(11時〜)、スポーツバイクTTレース1(14時〜)、延期されたスーパーストックTTレース1(18時30分〜)が行われる予定だ。
Isle of Man TT 2026 SuperbikeTT TOP 10 Results
順位 | ライダー | マシン | 最速ラップタイム | 最高ラップ速度(mph) | 総合タイム | 平均速度(mph) |
| 1 | ディーン・ハリソン | CBR1000RR-R | 16:46.939 | 134.892 | 1:43:08.967 | 131.681 |
| 2 | ピーター・ヒックマン | M1000RR | 16:49.224 | 134.587 | 1:43:24.548 | 131.350 |
| 3 | マイケル・ダンロップ | CBR1000RR-R | 16:54.152 | 133.933 | 1:43:36.96 | 131.088 |
| 4 | ジョシュ・ブルックス | CBR10000RR-R | 16:55.015 | 133.819 | 1:44:33.74 | 129.901 |
| 5 | ジョン・マクギネス | CBR1000RR-R | 17:07.072 | 132.248 | 1:44:53.314 | 129.497 |
| 6 | イアン・ハッチンソン | M1000RR | 17:07.444 | 132.200 | 1:45:41.373 | 128.516 |
| 7 | ジェイミー・カワード | CBR1000RR-R | 17:11.735 | 131.650 | 1:45:42.647 | 128.490 |
| 8 | ネイサン・ハリソン | CBR1000RR-R | 17:19.289 | 130.693 | 1:46:28.271 | 127.573 |
| 9 | マイク・ブラウン | CBR1000RR-R | 17:22.183 | 130.330 | 1:46:55.382 | 127.033 |
| 10 | ポール・ジョーダン | CBR1000RR-R | 17:19.584 | 130.656 | 1:47:15.954 | 126.627 |
スーパーバイクTTで勝利したディーン・ハリソン選手(CBR1000RR-R)
コース終盤のクレッグニーバーの出口をギリギリに攻めて走るハリソン選手
ファイナルラップで勝利がほぼ確定したハリソン選手に拍手と歓声を送る観客たち
マン島TTレースの完走者は誰もがヒーローで、観客はライダー全員を惜しみない拍手で称える
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(レース)
400人気の再来にも、大きく期待を寄せている モーターサイクルショーでも大人気。噂の4気筒、新CB400SFが話題になっているね。400ネイキッド市場も、’90年代のようにまた盛り上がってくれるのを待[…]
2kgの軽量化と6%のパワー向上がもたらす、息をのむような「超・接近戦」のシナリオ モータースポーツを愛する者にとって、最も心が躍る瞬間は、最終ラップの最終コーナーまで誰が勝つか分からない、一瞬の隙も[…]
【1950〜60年代】初任給の15倍!? 有力チームだけに許された伝説の「CRシリーズ」 市販レーサーではあるものの(CR110/93は保安部品付きも存在)、この4台を入手できたのは有力チームのライダ[…]
予測不能な雨の鈴鹿、極限状態に挑む熱気 2026年7月5日、「2026 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」が開催された。昨年に続き2度目の観戦となる若月[…]
悪天候を吹き飛ばすステージの盛り上がり メインステージではIKURAさんを筆頭に数々のライブや、会場に並べられたカスタムマシンの紹介やアワードなどで盛り上がり、グランドスタンド裏はガレージセールや有名[…]
最新の関連記事(イベント)
CB400 SUPER FOUR E-Clutchの反応 まずは普通自動二輪免許で乗れるCB400 SUPER FOUR E-Clutchから。跨った方の多くが口にしていたのは写真で見るよりも実車は「[…]
ハーレーとストリートカルチャーが融合 ハーレーダビッドソン ジャパンは、ライダーはもちろん、家族連れやバイクファンも楽しめる1Dayカルチャーイベント「BLUE SKY MEETING 大阪泉南」を9[…]
作品の舞台となった山梨の魅力を訴求する企画展「ゆるキャン△と山梨▲」 本展を担当する山梨県立博物館学芸課の海老沼真治さん自身も『ゆるキャン△』ファンで、今回の企画も「いつか博物館とコラボした展示をやり[…]
注目の目玉!「NEW F 450 GS」日本お披露目&エンジン解体ショー! なんといっても今回の最大のトピックは、次世代アドベンチャーとして熱い視線が注がれる「NEW F 450 GS」だ。 本国ドイ[…]
三重SA・PA推しテイクNo.1が決定! 今夏の全国推しグルメもまとめて 鈴鹿8耐やF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催される三重県。その三重県のサービスエリア/パーキングエリアの店舗を対象に、中[…]
人気記事ランキング(全体)
20周年の系譜と「アウト・トリン」の意志 ベトナムにおいて2006年に誕生して以来、見た目はスクーターながら中身は歴としたMTミッションという、アンダーボーン型スポーツバイクのジャンルを確立したのが「[…]
直列5気筒、25バルブの咆哮と650馬力の衝撃 舞台に選ばれたのは、NASCARの聖地であり、世界一危険な超高速バンクを持つタラデガ・スーパースピードウェイ。そして、この過酷なプロジェクトのために用意[…]
三輪ソーラーEV「スリールオータ」 スリールオータは、電気だけで動く極めて実用的な小型三輪モビリティだ。ドアがない仕様は「側車付き軽二輪車登録」、ハードドアを装備した仕様は「ミニカー登録」と、ユーザー[…]
鉄は錆で崩れゆくのが宿命か 古いバイクの部品、そのほとんどは鉄でできています。であるがゆえに錆びやすく、そしてレストアともなると出くわすのがこれ。 サビが進行すると腐食で穴が開いてしまったり(↑)極め[…]
スポーツ向きのハンドル剛性 ビキニカウルと段付きのシングル風シートを装備した正統派カフェレーサースタイルのZ900RS CAFE。SEやBBのハンドルがナロー化してライダーに近づいた分、ワイドで低いC[…]
最新の投稿記事(全体)
判明!あのブーツはイタリアの名門「スティルマーティン」だった 岩城さんの足元を支えていたのは、ずばりイタリアが誇るモーターサイクルフットウェアの老舗ブランド、スティルマーティン(Stylmartin)[…]
普通免許で3人乗れる「ビベル」の電動トライク 自動車の普通AT限定免許さえあれば、ヘルメットを被る必要もなく、車庫証明や面倒な車検手続きも一切不要で公道へ繰り出せる。そんな夢のようなモビリティが、株式[…]
アールデコを全身で体現するベースモデル「チーフ ヴィンテージ」 インディアン・モーターサイクルの基幹モデル「チーフ」シリーズのラインナップにおいて、ひときわ古典的な情緒を漂わせるのがベースモデルの「チ[…]
今のバイクはマフラー作りも大きな苦労 念のために触れておくけれど、2025年〜2026年にかけてあったCB1000Fのリコールについて。これに関しては、オイル点検方法などユーザーができる必要なことはY[…]
ショップに設置された特設什器でサウンドを体感して最新インカムをゲット! 応募手順は超シンプル。全国の対象ショップに設置された特設什器でサウンドを体感し、その什器をスマホでパシャリ。専用フォームから写真[…]
- 1
- 2










































