
Q.エンジン出力にパワーとトルクのふたつが表記されますが、パワーはイメージできますがトルクというのがどんな強さを意味しているのかわかりません。
●記事提供: ライドハイ編集部
A. トルクはグイグイと押していく強さで、登り坂やカーブのトラクションで発揮されます。
エンジンのパワーは回転出力で最高速や加速力に直結、トルクはクランクの動きで蹴るチカラをイメージしてください。
カタログや雑誌の試乗記事で最後に掲載されるスペック表記。そこには最高出力:29kW(40ps)/8000rpmや、最大トルク:38Nm/6500rpmというエンジン性能が記されています。
内燃機関の原理で、1回の燃焼・爆発で得られる出力を、一定時間内に何度も繰り返せばそれだけパワーは稼げます。これが最高出力で、高回転化することで最高速度やスタートダッシュの加速に勢いをつけることができます。
トルクのイメージは”クランクが回転する勢い”のチカラ
ではトルクは何の強さを表しているのでしょうか。これは物理学的には正確な表現でなくなるのですが、感覚的にわかりやすく説明をしてみましょう。
エンジンはピストンと、その上下運動を回転に換えるクランクとを、コネクティング・ロッドが結んでいます。このクランク、とても重い錘の役割をする部分があって、これが振り子になって回転すると強い慣性力が働き、ピストンが圧縮で押し戻されたりしないよう勢いをつけます。
このグイグイと錘が回転するときに生じる勢いがトルクと呼ばれるチカラと思ってください。ただ一定以上の高回転になると、このチカラは増えなくなるので、トルクカーブは上がフラットな台形のような特性となります。
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